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葛西臨海水族園の気になる魚 Vol.1 [海の魚]

10月末頃の話。
葛西臨海水族園のオウサマペンギンがそろそろ外に出てくる時期かなぁ、なんて思いながらHPを見てみると、見たことのない魚の写真が。
ジャイアントホークフィッシュとある。写真で見る限りはオレ好みな感じだし、見てみたいなぁ。葛西はしばらく行ってないし、見に行くか、なんて暢気に考えながら、説明を読んでみると、10月いっぱいの公開だとか。
それを見た時点で、10月の残りは1週間ほど。慌てて出掛けてきた。
IMG_7815.jpg
というワケで、何とか間に合ったジャイアントホークフィッシュ。
ハタ類、もしくは中米産のシクリッドのようだが、ゴンベの仲間。
ホシゴンベとかメガネゴンベとか、あのゴンベだ。
何でも、ゴンベ科最大種で、60㎝くらいになるらしい。日本にいる仲間では、同属のイソゴンベが25㎝くらいになるようだが、その3倍近いサイズってことだ。
カリフォルニア~ガラパゴスあたりの沿岸域に生息している魚で、日本初公開なのだとか。

気が強く、水槽内で他の魚に餌が回らなくなるそうで、小さな水槽に1匹で展示されていた。確かに、気の強そうな感じはすごく伝わってきた。
自分より大きなハタなんかにも臆することなく、またニザダイ類やコショウダイなんかを気合いで追い散らす様子が想像できる… そんな魚だった。
自然下では岩の上なんかでジッとしてるらしいが、だからといって、奥行き45㎝の水槽で飼わなくても… 展示されていたものは、全長で48㎝くらいの大きさなので、規格サイズの90㎝水槽ではいかにも狭そうな感じ。
不思議な色合いはなかなか綺麗で、期間限定展示と言わず、この先もずっと展示して欲しいものだけど…


ジャイアントホークフィッシュが目的だったので、それさえ見られれば、なんて思っていたら、マグロの水槽にちょっと珍しい魚を発見。
それがハマダツ。
IMG_7824.jpg
水槽を眺めていたら、目の前を細長い魚が横切ったのが目に入った。
あの大きな水槽に4匹だけしかいなかったけれど、マグロやカツオが水深のある所にしかいないのに対し、4匹のダツは、あの泳ぎ続けられるはずの水槽の本来の用途通り? 円形水槽を泳ぎ続けていた。
ちょっと面白かったのは、大きなマグロがいるエリアを通り抜ける際、マグロが何となく追いかけようとするそぶりを見せること。
そのせいか、ダツたちも水面ギリギリをそれまでよりも少しペースを上げて泳いでいく。
海ではダツもマグロの餌になっているのだろうか?

それにしても、マグロ水槽の水深のある2カ所をつなぐ部分は、無駄な(と思える)スペースになっていたのが、泳ぎ続けるダツのお陰でそれが活きたものに。
もっと多くのダツを泳がせればいいのに… なんて思ってしまったのだけど、飼うの難しいのかしらん!?


順路を逆走するように、水槽を見て回る。
お気に入りの紅海水槽の前まで来ると、それまでとは雰囲気が変わったような気が。
レイアウト? 背景の色? アクリルが研磨された? あるいはそのすべて?
そう思うと、中の魚まで違って見えるような気がしてくるくらい。
いつもはマクロススとソハール、ブルームテールラスばかりが目立っているように感じていたのだけど、いつになく脇役たちにも目が行った。
そんな中で、おっ!! と思わせてくれたのが、オールドウーマンエンゼル。
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まったく酷い名前の魚だね。
オレの好きなPomacanthus属のエンゼルフィッシュらしい体型をしているが、色は渋め。
この仲間は観賞魚としても一般的なものが多いが、これはそれほどメジャーとは言いにくい、ちょっと通好みな種類。
個性的な美しさを持った紅海固有種の中で、独特の存在感を放っており、あの水槽の中では名脇役といったポジション? なかなか素敵な魚だと思った。


ジャイアントホークフィッシュがいる順路後半、東京の海のエリアに、イワシやコノシロなど、ピカピカ光沢を持った魚ばかりが泳いでいる水槽があった。
まさか、光沢が水槽の基準ではないのだろうけど、水底付近にとりわけ光沢がまぶしい魚たちが。
それがこのシログチ。
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一般的には「イシモチ」と言った方が馴染みがあるかも知れない。
食材のイシモチはこのシログチのことを指すのが普通。
料理になって出てくる姿からは想像もできないくらいのメタリック感は、あまりのピカピカぶりに驚ける。
これはこれで綺麗な魚でした。


最後の1匹は、順路最初の水槽にいるタマカイ。
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タマカイ自体は別に驚くような魚ではないけれど、久しぶりに見たせいか、その大きさにビックリした。「こんなに大きかったっけ!?」てね。
ここにいるより大きなタマカイも見たことがあるし、実際、美ら海水族館の大水槽にいるものは、この水槽のものの倍くらいはあるんじゃないだろうか?
水槽の大きさのせいなのか、はたまた、本当に巨大化したのかは分からないけれど、アクリル面の方にノソッと近づいてくる度に、カメラのシャッターを切ってしまうほどの迫力。そういえば、同じ水槽にいるニザダイ類やコショウダイもみんなデカイ!!
あの水槽、水量と不釣り合いなくらい、魚が大きくなるみたい。

と、久々の葛西臨海水族園を楽しんだ、という話でした。
次に葛西の日記を書く時は、それがミツクリザメの話だとよいのだけど。
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