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出の山淡水魚水族館(宮崎) [水族館インプレッション]

12月に入って初めてのブログ。
しばらくサボっていたのは、バタバタしていたのもあるけれど、どちらかというとネタ切れが理由。
11月以降、時間が無くて、ほとんど水族館に行けなかった。
でも、その分、これから先は行けると思うので、しばらくはちゃんと更新できそうだ。

今年の2月末、九州遠征の際、宮崎の2つの水族館を回った。
それで宮崎は終わりかと思っていたら、その後しばらくして、もうひとつあることが判明。
最初は見なかったことにしておこうかと思っていたのだけど、ピラルクーを展示しているとのことで、それは行かないワケにはいかないなぁ、と。
というワケで、再び宮崎へと飛んだ。

目的の出の山淡水魚水族館は、小林市という所にあって、宮崎市からはレンタカーで1時間弱の道のり。
オレが行った日はとても寒い日で、天気もどんより。
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水族館は山間にあって、天気さえよければ気持ちのいい場所だったんだろうけど、寒々としており、とても南国宮崎に来たようには思えなかった。

駐車場にクルマを止め、水族館まで歩く道の脇には、チョウザメの養殖池が。
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水族館に隣接した3つの池には覗き窓がついていて、中のチョウザメを横から見ることができる。

水族館は水産試験場に隣接しており、そこではチョウザメの養殖を行っていた。
宮崎県はチョウザメ養殖、中でもシロチョウザメの養殖に力を入れており、その養殖事業はこの水族館の周辺で中心的に行われているようだ。
そのため、様々なサイズのチョウザメが泳ぐ池が並んでおり、普通に歩けば1~2分の道も、オレにはなかなか前に進めない楽しい道だった。

でも、そんなチョウザメ養殖池よりも感動したのが、水族館の裏手にある水路。
水族館のすぐ脇に、水が湧き出ている場所があって、場違いな感もある給水塔も建っていて、綺麗な水が流れていた。ホタルの自生地らしい。

水路はチョウザメ養殖池に水を供給するため、水源から引かれている幅2mほどの小川のようなんだけど、その中に生い茂った水草が信じられないほど綺麗なのだ。
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オレは水草は門外漢、というか、水草水槽というヤツがあまり好きではないので、茂っているのが何という草、コケなのかは分からないのだけど、そんなオレでも、水の中に入ってしまいたくなる衝動に駆られたほどだ。
ちなみに、湧水の水温は17℃。屋外だから光は十分だし、水は常に新鮮なものが流れている。そんな環境下では、CO2なんか添加しなくても、水草はこんなにも美しく育つんだなぁ。
チョウザメ、水草水路。この2つだけで、遠い所まで来た価値があったかも、そんな風にさえ思った。

200円の入館料を支払い、水族館へ。

館内は良くも悪くも、熱帯魚店のようだった。
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水槽は家庭や熱帯魚店にあるような普通のものだし、周辺の機材もそう。メインの大水槽たるピラルクー水槽を除けば、ちょっとしたマニアの家に行けばありそうなものばかり。
ついでに、水槽内のレイアウトも熱帯魚店的。
水のある空間を楽しみたい向きには少々物足りないだろうが、魚好き、とりわけ熱帯魚店に出入りしたことのあるような人なら、それなりに楽しめるだろう。
水族館というより、魚をいっぱい飼っている人の温室を見に来た、そんな感じ。
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魚は感動的に綺麗な個体はいなかったけれど、それぞれ大事に飼われてることは伝わってくる。水槽もしっかり掃除がされていたしね。

地元では知られているのかも知れないが、東京にいる限り、ほとんど知られていない水族館であり、ここまで行ったことある!! と言うだけで、水族館マニアの間でなら自慢になるかも知れない(笑)
とても小さい水族館だが、それでも水量で言えば宮崎県最大。
宮崎駅にもかごしま水族館の電光看板が出ていたし、水族館に限って言えば、頑張れ、宮崎!! って感じだねぇ。

出の山淡水魚水族館に関しては、水族館内の展示だけでなく、裏の水路や周辺の環境、チョウザメ池も含めてひとつの水族館と考えれば、なかなかの見応えだと思う。
養殖場に隣接した施設だけに、チョウザメの種類数はどこよりも多いはず。遠くて行くのは簡単ではないけれど、全国制覇を目論む水族館マニアなら、忘れてはならない宮崎の1館だ。
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