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京都水族館で思ったこと [雑談]

京都水族館は、地元の鴨川をテーマにした展示を行っており、オオサンショウウオがそのシンボリックな存在とされているが、いろいろな魚が入った大水槽があり、クラゲにペンギン、イルカショーと、普通の人が水族館に期待するものを揃えました!! 的な水族館だ。だが、その開業までには、結構な反対運動が起こっていたことを憶えているだろうか?
反対派は“京都に水族館は要らない!!”と声高に叫んでいたけれど、実際にオープンしてみればあの混雑ぶり。しかも、その多くは地元の人だそうで、要らないどころか、京都の人たちが水族館を待ち望んでいたことを証明する結果に。反対運動してた人たち、今頃どうしてるんだろうね? 開業後3ヶ月近くが経過してもまだ行列ができるほどの混雑ぶり。今後、新しい水族館の計画が立ち上がったとしても、反対運動はしにくくなるだろうね。

ひとつ前のブログでも書いている通り、想像以上の混雑ぶりだった。
建物や水槽はとても綺麗なのに、満足に見られていないし、撮った写真も少しだけ。
あまりの混雑に、水槽に近づけなかったからだ。ほぼ1日いて、見ることさえできなかった水槽もいくつかあったくらいだ。
もし、京都水族館をじっくり堪能したいと思ったら、平日に行くのはもちろん、冬になるまで待った方がいいかも知れない。もっとも、冬になっても、混雑は続いてるかも知れないけど。

ここの水族館は、屋内と屋外の展示が交互に登場する、あまりないスタイルの作りになっているのが特徴らしい。
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屋外展示のペンギンプール。風が抜けるような作りになっていて、外から吹き込む風が気持ちいい。

水族館は基本的に屋内施設だから、天気や気候の影響を受けない反面、特に混雑していると窮屈に感じたり、人混みのうんざり感を強く意識させられる。
しかし、それが屋外だと、明るく広い感じがするだけでなく、屋根がない分、泣き叫ぶガキンチョの声も屋内ほど気にならずに済むのもメリットだ。
屋外展示スペースは、採光(調光)や、導風に工夫が見られ、なるほど~!! と思わされることしきり。新しい水族館ならではの見所と言っていいかも知れない。
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ペンギンプールの屋根。適度に遮光され、いい感じの明るさに調光できる作り。

特に今の時期は吹き込む風も快適で、屋外展示エリアに座っているのも気持ちがよかった。
ちなみに、屋外と言っても、ほとんどの場所は屋根があるので雨が降っていても濡れる心配はない。ただし、夏場の暑さ、真冬の寒さの影響は免れなさそうだけど。

そんな屋外展示のひとつがイルカショーなんだけど、あまりの混雑にショースタジアムは入場制限がかかるほどの有様。結局、1回しか見られなかったので、それでどうこう言うのも何なんだけど、正直、残念に感じる部分が少なくないショーだった。
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最終回のショー開演50分前のスタジアム。それでもこんなに混んでる。

歴史が始まったばかりの水族館で、そのショーがまだ完成の状態にないことはよく分かっている。でも、それならそれで、もう少し違った構成のショーでもよかったんじゃない!? なんて思うのだ。
そう思ったのは、ここのショーが非常に淡々と進行するもの、厳しい言い方をすると、盛り上がりどころのないものだったように感じたからだ。

ひとりの女性MCがイルカの話をしながら、その話に合わせてイルカが技を繰り出すという展開なのだけど、イルカのできる技が少ないせいか、話の時間が長く感じてしまい、盛り上がりに欠けるように感じた。とにかく、イルカショーの魅力であるスピード感が希薄なのだ。

スピード感の欠如には、トレーナーの動きが悪く見えることも影響していそうだ。
イルカショーでトレーナーの登場と言えば、溢れんばかりの笑顔と共に、客席に手を振りながら駆け足で出てくる、みたいなイメージがあると思うのだけど、ここでは、手を振ることもなく、悠々と歩いて出てくる。
それが何だか“面倒臭ぇなぁ~”みたいな感じに見えてしまったのね。
ショー中もトレーナーたちはイルカに指示を出す時以外はあまり動かない。淡々と進行するショーと相まって、そこに突っ立ってるだけみたいに見えてしまう。
なのにイルカの頭数と同じ4名がステージ上にいて、そこにそんなにいる必要ある? みたいに思えてくる。
客席に向かって笑顔で手を振るのは、ショー終了時だけ。
京都水族館のトレーナーは、美男美女揃いという評判は嘘じゃなかったけど、それではせっかくの美男美女も、ブルーが鮮やかなカッコいいウェットスーツも意味ないじゃん!!
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ウェットスーツも戦隊ヒーローみたいでカッコいいし(笑)、それを着てるトレーナーも美男美女揃いだけにもったいないなぁ、と。

イルカショーのトレーナーって、ショーの一部であると同時に、水族館に人を呼び込む大きな要素にもなりうる存在で、しかも、そのポテンシャルは高そうなのに、それが活かされていない。
ショーの楽しさや、盛り上がりに直接影響するのは、イルカたちの動きよりもむしろ、トレーナーの活躍だ。輝く笑顔だったり、客席に向かって手を振ったり、簡単なことだけど、それをするとしないのとでは、楽しさはまるで違ってくるはず。イルカの技が限られている今だからこそ、トレーナーやショーに携わるスタッフたちにもっと頑張って欲しいと強く思った。もし、それが制限されているのだとしたら、非常にもったいないことをしていると思う。

でも、イルカの修練度の高まりと共に、ショーの完成度が高まり、魅力的になっていくことは間違いないはず。半年後なのか1年後なのか、次に見に行った時には、きっとビックリさせてくれるに違いないと確信している。

イルカショー以上に、どうにかして欲しいと思ったのが混雑対策だ。
これだけ混んでいて、満足に展示を見ることはできないのに、閉館はきっかり17時。
16時半頃から館内は空き始め、ようやく水槽が見られるようになってくるのに、館内スタッフの「閉館何分前で~す!!」という声が行く先々で響き渡っている。
順路の後半には、まだ見ている人も多いのに、閉館を知らせる声がそれを追い立てる。
その声に“まだ見てねーよ!!”とちょっとイラッとさせられた。
満足に展示が見られないのだから、17時に閉めなくても…

外はまだ明るく、屋外の展示ゾーンを見るにも困ることはない。せめて土日だけとか、観客が多い日だけでも、延長営業するとかして欲しいものだ。
そう思っているのは、オレだけではないはず。
尋常じゃないほどの混雑ぶりなのだから、その対策はもっとスマートにやって欲しい。
京都市民が待ち望んでいた話題のスポットだし、混雑しているのは覚悟の上。でも、展示をちゃんと見られるチャンスくらいは欲しかった。

京都駅から徒歩10分ほどで行ける好立地にあって、京都に馴染みがない人にでもとても行きやすく、もしかすると混雑はなかなか収まらないかも知れないが、また行ってみようと思う。次こそはちゃんと展示を堪能してきたいと思うし、イルカショーやお気に入りの里山ゾーンも楽しませてもらうつもりだ。
その頃までに、混雑が少し落ち着いているといいのだけど。
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コメント 2

ずぅ

なるほど・・・
レポートありがとうございます☆

人気のあるのはいいことだけれども、
混雑はこまってしまいますね・・・

イルカショーの様子も気になります。

もう少し、様子を見てから、いこうかな☆
by ずぅ (2012-06-13 22:29) 

ミストラル

>ずぅさん

混んでました。
混雑はいいことなんでしょうけど、なかなか見に行けない場所だけに、
もっとちゃんと見たかったなぁ、と。

もう少し先になれば、混雑も少しは落ち着くだろうし、
イルカショーもきっとよくなってるでしょうから、その方がいいかも知れませんね。
by ミストラル (2012-06-17 14:23) 

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