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宮島水族館(広島) [水族館インプレッション]

11月1日より、ANAが世界に先駆けて導入、運用を開始している新型機、ボーイング787。
特別新しもの好きというワケでもないオレだが、何かと話題の次世代機である。
旅客機好きとしては、是非とも乗ってみたい。
しかし、現在国内線は東京-岡山、東京-広島の2路線で運行されているのみ…
ん? 広島?
宮島水族館行けばいいんじゃーん!!

というワケで宮島水族館への遠征が決定!!
宮島水族館は今年8月にリニューアルオープンを果たしたばかりの新しい水族館だが、水族館つながりの友人が行ってきた(しかも2人も)ばかりで、その2人が撮った写真を見ていたから、オレ的な“旬”ではなかったんだけど、787に乗るための理由としてなら十分過ぎる。
だが、広島空港行きの787は、午後到着の1便のみ。
帰りに利用することも考えたんだけど、せっかく遠征するなら他の水族館も回りたい。そう考えると、午後着は何かと都合がよろしくないのだ。
というワケで結局、朝一に岡山空港に到着する便を利用し、岡山駅から新幹線で広島に移動するという、金も時間もかかる我ながらきわめて馬鹿馬鹿しいプランを決行。
お陰で明るい時間に787を堪能できて、かつ3館の水族館を概ね理想的なプランで回ることができたのだけど。

岡山駅から新幹線、在来線を乗り継いで宮島口の駅に到着。宮島まではフェリーに乗る。
船で行く水族館なんて、あわしまマリンパークとここくらいのものだ。
宮島に到着し、船を下りると、ターミナル前に、“宮島水族館 1.2㎞”という案内看板が。
1.2㎞もあるの!! とうんざりしつつ、水族館に向かって歩き始めるのだけど、ご存じの通り、宮島は国宝であり世界遺産でもある厳島神社を抱く広島を代表する観光地である。
水族館までの道のりも高度に観光地化されており、ちょっと場違いな所に来たなぁ、みたいな印象が。5分ほど歩くと厳島神社に到着するのだけど、流石は世界遺産に登録されるだけの施設だけあって、歴史の重みを漂わせる荘厳な雰囲気。もとより神社とは神が坐す場所なのだから、観光地のアミューズメント施設と同格に扱うべきものではないのだろうけど、文字通りの神々しさに、いいもの見た感が得られてしまい、1.2㎞の道のりがほとんど苦にならずに済んだ。
余談だが、神社を迂回すると1.2㎞だが、潮が引いている時間帯なら、神社と鳥居の間を歩いて渡ることができるので、そこを通ればもう少し近くて、時間も早い。ただし、歩く場所や、潮の引き加減次第では、靴が濡れたりするかも知れないけど。

そんなこんなで、ようやく宮島水族館へと到着。
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建物は神社が持つ神々しさの邪魔をしないため? 外観に華々しさはなく、ちょっぴり地味にすら感じるほどの落ち着いた雰囲気。
入館すると、オープンして間もないこともあり、館内はどこを見てもやはり綺麗。
室内の作りや、照明なんかもやはりイマドキな感じで、次にどんな水槽が出てくるのかと、期待が高まっていく。
水族館の展示テーマは瀬戸内海。ポスターや館内パンフレットでも“瀬戸内海まるごと!”と謳われている。
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広島といえばカキ!! ということでカキの水槽

実際の順路も、宮島の干潟、広島の淡水、カブトガニと、“瀬戸内海”のイメージが少しずつ
盛り上がっていく。しかし、メインの大水槽が登場するあたりから? となり、その後の展示をひと通り見終えた直後の感想は、“弱いなぁ”だった。
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いやしの海の大水槽

綺麗ではある。でも、新しいのだから綺麗なのは当たり前。
水槽の前に立った時のインパクトというのか、伝わってくるものが非常に弱く、“コレ!!”という強い印象が残りにくいのだ。
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瀬戸内海展示の主役!? スナメリ

オレみたいにあちこちの水族館に出掛けていると、似たような水槽を見ることがよくある。
例えば、サンゴ礁の水槽とか、ホッケやソイが入った“冷たい海の魚”なんて水槽はどこにでもあるんだけど、そのどこにでもあるものを、どう見せてくれるかが、その水族館ならではの部分なんじゃないかと思うのだ。
宮島水族館の水槽はそこが、綺麗ではあるんだけど、どの水槽も“どこかで見たことがあるような気がする”ものばかりで、ここにしかないものがないように思えて、ちょっとガッカリだったというのが正直な感想だ。
展示テーマであるはずの瀬戸内海も、それを感じさせてくれる水槽も少なかったことも、印象が薄かった理由だったような気がする。
IMG_4017.jpg
新しい水族館なのにイルカショーはない。その代わり、広々としたアシカショープールがある。

でもね、こんな感想を書くと、お前みたいなマニアは相手にしてない!! って言われるかも知れない。
実際、そこで水槽を眺めていた観客は“スゴイ”とか“綺麗”と口にしている人も多かったし。
しかも、宮島水族館があるのは、年間300万人が訪れる一大観光地。コンスタントな集客は見込めるのだろうし、今の水族館でも問題はないのかも知れない。ついでに広島の水族館はこの1館だけだしね。

願わくば、広島ならではの展示で、本当の意味で“瀬戸内海まるごと水族館”になってくれることを期待したい。
設備は新しく素晴らしいのだし、そうなるのも難しいことではなさそうに思うのだけど…
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minto

私は宮島水族館で、サツキマスが一番印象的でした!
小さくて、とっても綺麗で可愛かったです♪

大水槽では、上部にいる時に給餌の時間に、ダイバーのおじさんがとってもサービスしてくれて、近くで餌を食べる姿が見れて良かったです。

確かに、後半はどこでも見られてしまう展示でしたね。

やっぱり趣味で水族館巡りしていると、どこも地域色があって、いかにその地域色を出すかって大切だなって感じます。
by minto (2011-11-30 01:09) 

ミストラル

>minちゃん

サツキマスはオススメだったもんね~
西の魚だから、我々関東の人間には馴染みの薄い魚だしね。
でも、別の水槽でアマゴも展示されていたのに、どうしてサツキマスという表示だったのかがちょっと不思議に思います。
どちらかというと、アマゴ表記が正解なような気が…

後半の展示も、どうして今、この展示? みたいに思ってしまいますね。
まぁ、あちこち行ってる人間と、時々しか水族館に行かない人とでは、感じ方は大きく違っているだろうから、あれはあれで悪くないのかも知れないけど…
by ミストラル (2011-11-30 19:15) 

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