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千歳 サケのふるさと館の気になる魚 [淡水魚]

またまたパソコンがぶっ壊れた。
まったく、腹立たしいことこの上なし。安いものでもないのに、3~4年で寿命だなんて、こんなにふざけた家電があっていいのか? と思うものの、なくては仕事にもならず…
というワケで、今回のブログの更新はかなり苦労しました(汗)

サケのふるさと館なのだから、やはり気になる魚はサケであるべきだろう。
水族館のブログを見ると、実はオレが行く直前まで、ベニザケが1匹、生き残っていたらしい。とは言っても、見てみたいと前から思っていた真っ赤に染まったものではなく、ブログでは、見るからに不健康そうな状態。
繁殖することなく長生きさせると、劣化するかのように色が褪せ、みすぼらしい状態になってしまうとのこと。記録的に長生きした個体だったようだが、それを見られて喜べたのかどうかは分からないけれど、水族館に行くために北海道に行く時は、間違いなく真っ赤なベニザケが見られる時期にしようとあらためて決意。

さてさて、気になるサケということで、最初の1匹はニジマス。
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ニジマス? そんなのどこにだっているじゃん!! しかもマスじゃん!! って思われたかも知れない。
確かにそうだ(笑)
でも、回転寿司なんかで“サーモン”として扱われているのは、大抵、このニジマスだ。
加えて、大水槽にいたニジマスは、ものすごく大きくて綺麗だったから。
ありふれた魚ほど、大きさや綺麗さで驚ける度合いが大きいとオレは思っているのだけど、サケのふるさと館のニジマスはまさにそれ。
ニジマスだけじゃなくて、一緒に泳いでいたブラウントラウトやイトウも綺麗なものが多かったから、やはりサケ、マス類をカッコよく飼うコツは水量にあるのかも知れない。

最初に登場させたのが、ニジマスなんてどこにでもいる魚だから、お次は北海道らしいヤツを。
というワケでミヤベイワナ。
IMG_6137.jpg
北海道の魚というと、イトウかオショロコマ、くらいのイメージしかなかったんだけど、実はサケ・マス類の種類、バリエーションは考えていた以上に多いらしい。
このミヤベイワナも、北海道の限定的な地域にのみ生息するオショロコマの亜種だそうで、北海道指定の天然記念物なんだとか。
サケ・マス類に関する知識がなく、どの魚を見てもイワナ? みたいに思ってしまうオレからすると、そんなに立派な肩書き? を持つ魚もその価値に気づかない。
きっと、とんでもなく貴重で珍しい魚を見ていたんだろうけど、そのありがたみに気づくことができなかったのが残念。
それにしてもサケ・マス類は似たような種類が多く、同じ種類でも降海型、陸封型とがあったりなど、実にマニアックな要素が沢山ある。
少し真面目に勉強してみると、ものすごく面白いグループなんだろうなぁ、と思う。
食べても美味しいしね(笑)
これからはサケ・マスかな!?

海に面していない水族館ながら、海水の水槽も少しだけあることはひとつ前のブログに書いた通り。そこでも書いたサンゴ礁の水槽とは別に、クロソイとかエゾメバルなど北海道の魚を展示した少し大きめの水槽もある。

淡水魚の水族館で海の魚を登場させるのも何だが、その水槽にいたマツカワが、サケのふるさと館でもっとも印象深い魚だった。
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カレイなんて水槽の底でジッとしてるか、さもなければ砂に埋もれてるのが普通だが、ここのマツカワときたら、休むことなく泳いでる。普通、魚が普段と違った動きをする時というのは、何かしら状態がよくないことが多かったりするものだけど、見た感じ状態もよさそうだし(というかかなり綺麗)、何だか楽しそうなのだ。

5~6匹ほど入っているんだけど、いずれもカレイとは思えない陽気? な性格で、水槽を右へ左へとずっと泳ぎ続けてる。一緒に入ってるソイやメバルたちはさぞや迷惑に感じていることだろう(笑)
のとじま水族館にいたカレイたちもそうだったし、マツカワといえば鴨川シーワールドにいた個体も泳ぎ続けてた。
もしかすると、カレイは本来、こういう魚なのかも知れない。
危険が多い海ではジッとしているけれど、本当は泳ぎ回りたいのかも。ゴキゲンに泳ぎ回るカレイたちを見ていると、そんな風に思えてきた。
もっとも、水槽で泳いでるマツカワは、多分、養殖されたものだろうから、野生由来のものだとまた違っているのかも知れないけれど。

地階の千歳川の観察窓があるフロアには、何故かサンショウウオなど両生類を展示した水槽が並べられていた。
サンショウウオというと、小さくて地味で隠れてばかりで出てこない、みたいな印象が強かった上、もともと関心が薄いこともあってか、チラ見程度のつもりで水槽に近寄っていった。
だが、そんなオレの予想に反して、ここにいたものはどれも、観客対応についての教育? が行き届いているのか(笑)、水槽を覗き込むとすぐに顔を上げ、こちらの方を見上げてくる。しかも、ウルウルしたつぶらな瞳と、笑顔のような口元。思わずこちらの顔がほころんでしまいそうな可愛らしさでだ(笑)
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こんな顔で見上げられたら、こちらの顔もゆるんじゃうよね。
数種類が並んだサンショウウオコレクションの中には、アルビノなんかもいて結構スゴイコレクションになってるんじゃないかと思う。
両生類好きはもちろんだけど、そうでない人にこそ見て欲しい展示水槽だった。
きっと、オレみたいに抱いてるイメージが変わるだろうから。

サンショウウオたちの笑顔に気分もよくなった所で、観察窓から川の中を覗き込む。
目が痛いほどに明るいけれど、濁りが強く流れも速い川の中に魚の姿は見当たらない… と思っていたら、窓のすぐ前にものすごく小さなサケが泳いでいるのを見つけた。
川の護岸に埋め込まれたようになっている観察窓の周辺は、少し流れが緩いのか、そこに集まってくるようだ。
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それにしても、あの強い流れの中、産まれて間もないような小さな個体が必死に泳いでいる。水温も冷たいのだろうし、餌だって豊富にあるとは思えない。
メダカに毛が生えたくらいの大きさの小魚に、ものすごい力強さというか、生命力の強さみたいなものを感じた。
サケって本来、そんな環境の中で育っていくものなんだろうね。
同じくらいの稚魚は展示水槽にも沢山いたが、飼われているものと、生態系の一員として野生の中で生きているものとでは、やはり何かが違っているものだ。
元は同じ場所で孵化し、方や水槽に、もう片方は川へ放流され、それぞれの環境の中で暮らしているだけなのに、水槽の中の稚魚たちには、川で泳いでいたもののような力強さを感じることはなく、ただの小さな魚にしか見えなかった。

サケ・マス類のマニアなら、是非、行っておくべき水族館だということが伝われば幸い。
オレも、次に北海道に行くまでに、少しはサケ・マス類で喜べるようになっておこうと思う。そうじゃないと、今回みたいにもったいない思いをしなくちゃいけないからね。
でも、行く前に予習をしておくと、よりマニアックに楽しめるようになると思うので、予習も含めた楽しみ方もアリなんじゃないかなぁ、なんて思った。
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コメント 2

pomu.

マツカワがきれい!
スワロなんとかでデコレーションされているみたいです

カレイがべらんべらん泳いでいるのを見ると「ええっ!?」って思いますよね
何度見ても驚いてしまいます

サンショウウオたちがかわいいですねぇ
あのうるっとした目がなんともいえません

水槽の中で飼われている稚魚と、野生で生きている稚魚
大きさは同じようでも、やはりどこか違ってくるものなんですね
その両方を同時に見ることができるって素晴らしいと思います
by pomu. (2011-04-20 20:01) 

ミストラル

>pomuさん

マツカワ、綺麗でした。
スワロフスキーほどキラキラはしてませんでしたけど(笑)
水族館のカレイは泳ぐもののようです。
今日、葛西でも泳ぎ回ってました。

サンショウウオも可愛かったです。
これでカエルみたいな鮮やかな色をしてれば、もっと可愛いのに。

他の魚が少ない時期に産まれて、他の魚が増える頃に合わせて海に下る戦略なんでしょうね。
それを本当の川を覗き込んで見られるのは、本当にすごいことだと思います。
でも、反面、水族館の展示は絶対に自然に敵わないという証明みたいなことでもあるので、どうにかしてあの雰囲気を出す方法はないものかと思ってしまいますね。
by ミストラル (2011-04-21 19:09) 

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