浜名湖体験学習施設ウォット

浜名湖ってスゲェ～!!!　そう思わせてくれる水族館。
それがウォットに行った感想だ。
行って良かった!!　もっと早く行けば良かった。そう思ったけれど、そうしなかった理由は、どんな水族館なのかほとんど知らなかったからなんだろうと思う。

正直、水族館としては有名ではない。規模も大きくはないんだけど、ウナギの養殖くらいのイメージしかない浜名湖が、実は幅広い魚種を抱えた、驚くほど豊かな環境だということを知らしめてくれる、中身の濃い水族館だった。
そんなにいい水族館なら、何で有名じゃないかって？　それはきっと、「体験学習施設」なんて冴えない名前がついてるからじゃないかな？
オレにとっても、名古屋でも、静岡でもない中途半端に遠い（←失礼!!）場所にある正体不明の水族館で、静岡県に最後に残した1館というイメージしかなかった。
どこかのついでに、と思っても、都合良く組み合わせられる水族館も近くにないから、ずっと後回しになっていたのだ。
しかし、pomuさんのブログ（http://pomuzu.blog133.fc2.com/）などで少しずつ、“こういう水族館なんだ!!”みたいな情報が得られていたことから、少しずつ“行ってみたい”と思うようになっていたところに、水族館プロデューサー、中村元氏のブログで“浜名湖産のアカメが展示されている”という情報が。http://blogs.yahoo.co.jp/kapaguy/60124307.html
これはもう行くしかない!!　積極的に行く理由ができたことで、“行ってみたい”から“いち早く行くべき所”に変わった。
竹島水族館の新装オープンや、鴨川のシャチが名古屋港水族館で公開されるタイミングに併せて行こう、くらいに考えていたのだけど、アカメと聞いたらもう行きたくて仕方ない。
そう思ってたら、突如、愛知に行く仕事が舞い込んだ。仕事のスタートは午後から。
移動はクルマで、行きはオレひとり。それってつまり、ウォットへ行けってことだよね!!
もちろん、行ってきましたよ。その結果が冒頭の感想、というワケ。

ウォットがあるのは弁天島という埋め立て地？　みたいな島。
水族館のまわりも水路や湖に囲まれているから、視界は広く景色も綺麗。
おまけに、オレが行った日は風は強かったけれど、天気がよくてとても気持ちが良かった。
周辺の景色も素敵で、浜名湖のまわりをぐるりと回るような三ヶ日I.C.までのドライブも気分よく楽しめた。

開館と同時に入館したのだけど、時間に限りがあるから、見学したのは水族館展示のみ。
先にも書いたように、大きな水族館ではないから、短い時間でもしっかり楽しむことができた。とは言っても、2時間くらいはいたんだけど。

水槽も中の魚も綺麗で、眺めていて楽しい。
それ以前に、展示されている魚は2種類を除いて、すべて浜名湖で採集されたもの（深海魚の水槽にいる魚たちは、厳密に言えば浜名湖のものではないが、そのすぐ先の海にいるってことで…）だそうだから、どの水槽を見ても「エッ、これも浜名湖にいるの!!」と驚けるのだ。

メインは120tの容量を持つハーフトンネル水槽。

大きさやトンネル状に頭上にオーバーハングしていることもさることながら、5mに設定された水深が注目ポイントなのだ。
何故5mかって？　それは浜名湖の平均水深が5mだから。
つまり、水槽の中に広がっているのは、まさしく浜名湖の中というワケ。
とは言いつつも、所狭しと大型魚がひしめき、特に環境再現もなされていない水槽内からは、実際の浜名湖に思いを馳せるにはちょっとキビしいかも知れないけれど…

それ以外に驚くような大きな水槽はないのだけど、大きな水槽ではないからこそ、そこに入っている魚を間近でじっくり眺められる。
水族館には珍しく、水槽は正面だけでなく、サイドや裏側からも見ることができるので、小さな魚や、見えにくい位置にいる魚でもちゃんと見られるのも楽しさの理由になっていそうだ。

また、2Fに上がると、小学校の理科室（にしては立派すぎるけど）のような部屋で、カニなどを沢山展示してある。

机の上などに小さな水槽が並べられているだけで、水槽やその周辺設備もホームセンターくらいで買えそうな簡素なものなので、部屋の雰囲気も手伝って文化祭など学校のイベントみたいな雰囲気がある。オレが行った小学校や中学校の理科室はこんなに立派ではなかったけれど、そんな頃を思い出して、ちょっぴり懐かしい気分になった。
水槽の中のカニなどもやはり浜名湖で採集されたものらしい。この手はまったく分からないので、どの程度スゴイものなのかは分からないけど、あんなに簡素な飼育設備でよく飼えるもんだなぁ、と変な感心。逆に、水槽の小ささを活かして？　毎日全換水してるんだろうなぁ。

ノーマークの水族館が、想像以上によくてビックリさせられることはよくあるけど、このウォットもまさにそれ。
展示されている魚種は多いし、よく知った魚でも、前にも書いたように、それが浜名湖にいるという事実でも驚けるから、何だか特別なものを見たような気分になれるのだ。
しかも、入館料はたったの300円!!　おかしなことに附属の駐車場（400円）よりも安いのだ。行ってみると、そのコストパフォーマンスの高さに驚かされるはずだ。
浜名湖がもう少し近い場所だったら、ちょくちょく足を運ぶことになってただろう素敵な水族館だった。
行ったことのないという人は多いと思うのだけど、そんな人には是非、行ってみて欲しいと思う。想像以上に楽しめるオススメの水族館だ!!


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タグ：浜名湖体験学習施設ウォット 水族館

コメント 3

そのタイミングで、その状況……「ウォットに行け！」ってことですねー(笑)

「体験学習施設」という名前に惑わされますね
わたしも実際に行くまでは「ウナギ飼ってるの？」「小学生が授業の一環で行くような場所？」ぐらいに思っていました

あのハーフトンネルはよいですねぇ
頭上から足の下までずっと水槽が続いてるから
地上に水を持ってきたというよりも
水中に空気の空間を持ってきた感じに思えて新鮮です

座るところまであって……居心地が良すぎて、ついつい長居してしまいます(笑)
by NO NAME (2011-01-26 15:40) 

>NO NAMEさん

ですよね（笑）

名前は「浜名湖水族館 ウォット」とかにした方が分かりやすくていいと思うんですけどね～

ハーフトンネル前では、やはりそうしている人がいましたよ。
ゆっくりしたくなる気持ちは分かります。
オレも後がなければ、もう少し滞在時間が長かったと思いますもん。

ところで、NO NAMEさんって、pomuさんですよね？
by ミストラル (2011-01-27 22:03) 

あ！

名前、書き忘れてたんですね！

上の「ＮＯ　ＮＡＭＥ」はわたしでーす！！
by pomu. (2011-01-30 13:59)