SSブログ

虹の森公園おさかな館の気になる魚・その2 [淡水魚]

今回も引き続き、虹の森公園おさかな館の気になる魚。
とは言えやはり、ここで気になる魚と言えば、やはりピラルクーの水槽にいた脇役に集中してしまうのは仕方がない(笑)
ピラルクーやアリゲーターガー、パールムについては、以前のブログで書いた通りだけど、それら以外にも素敵な脇役がひしめいているのだからね。

個人的に好みの魚ではないにも関わらず、“カッコいいじゃん!!”と思ってしまったのが、ヨーロッパオオナマズだ。
IMG_4764.jpg
普通、昼間はジッとしていることの多い魚だが、ここのは常に中層付近をゆっくり泳いでいて、ピラルクーよろしく、側面のアクリル面までやってくる。
大きな個体を見る機会が多くない魚でもあるから、1mオーバーの個体が2匹もいるなんて、意外と珍しいような気がする。
世界に3種類もいる(笑)、最大のナマズのひとつであり、日本のナマズにも近い種類でもある。巨大さを堪能するのはもちろん、アカメの水槽の隣にいる日本のナマズと見比べてみる、なんていうのもここならではの楽しみ方だ。

水族館で大きな個体を見る機会が少ないと言えば、ロイヤルプレコもそう。
IMG_4891.jpg
水族館によっては展示している所もあるが、普通に考えれば、こうした環境(大型魚の混泳水槽)で飼育するのに適した魚ではないため、こういう水槽で見ること自体がまず珍しい。オレも、まさかこんな魚がいるとは思わなかったから、流木の下にその姿を見つけた時は、かなりビックリした。

この水槽で暮らすメンバーの中では小さいけれど、ロイヤルプレコとしては大きな個体で30㎝はラクに超えていそうだ。
ロイヤルプレコといっても、その名前で流通するコロンビア産のタイプではなく、ブラジル産のオレンジロイヤル(トカンチンス川産)と思われる。最近、ブラジルからのプレコの輸入は減っているから、そういう意味では珍しいといえるかも!?
巨大な魚食魚たちの中で、流木をかじりながら密かに暮らしていたようだ。
魚名板は出ていなかったけど、水槽の底に転がる流木のあたりをよく見ると、見つけられると思うので、探してみて欲しい。

ロイヤルプレコ以上に、もっとも気になった魚がトロピカルガーだ。
ガーはアリゲーターガーを中心に個体数も10匹以上いて、水面を漂う50㎝くらいの小ぶりなものの中には、何匹かトロピクスがいるようだ。
その中で見つけたのがこの1匹。
IMG_4724.jpg
1m弱の大きさがあり、その大きさから、最初はアリゲーターガーかと思ったが、顔つきが違っていることに気がついた。
よく見れば、アリゲーターガーではなく、トロピクス。それもニカラグア産のそれだ。
しかし、その大きさといい、吻の長さといい、“何ていいニカラグアなんだ!!” と惚れ惚れするくらいの良個体。
マニアの水槽でならいざ知らず、これだけの個体に水族館でお目にかかれるとは思ってもいなかったので、ホント、ビックリ。感動さえしてしまったくらい。
IMG_4726.jpg
そうなると、次に気になってくるのがこの個体の素性だ。
ニカラグアガーはその筋のマニアならよく知っていることだけど、94年に輸入されて以来、その後は1度も輸入されておらず、その時の個体が残っているだけ。
その時の生き残りの1匹なのだろうけど、広い水槽で飼えば、こんなになるのね!! という見本みたいな個体だった。
今となってはほとんど見られない貴重な魚。それ以前に、これだけのニカラグアガーはなかなかいないから、それだけでも見に行く価値は大いにある。

たかだかガーを見るために愛媛まで行けないよって?
このトロピクスにアリゲーターガー、ピラルクーにナマズたち。それに群泳するアカメ。それらが揃っているっていうんだから、それらに興味のある人なら、行って後悔することは絶対にないはずだ!!
nice!(0)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 4

pomu.

水族館に通うようになるまでは
「淡水魚=小さい魚」というイメージがあったんですが
どうしてどうして、大きくて迫力のある魚がたくさんいるんですよね
驚きでした

ロイヤルプレコの
>流木をかじりながら密かに暮らしていたようだ
が……とてもよく分かります!
いつも片隅で物静かですよね、彼ら
by pomu. (2010-05-19 19:36) 

ミストラル

>pomuさん

淡水魚も大きいですよね。
でも、海の魚たちに比べると、やっぱり小さいのかなぁ、と、最近よく思います。
海の魚なら、1mを超えるものなんてザラにいるけど、淡水魚で1mオーバーというと、ホント、限られてきますから。
日本産に限定すると、10種類もいませんよ。
あらためて、海の広さ、大きさを実感させられます。

ロイヤルプレコには片隅で物静かなイメージがありますか?
1匹で飼っていると、そんな感じなのですが、
数あるプレコの中でも、ロイヤルは異常なくらい凶暴なんです。
特に同種同士は最悪で、2匹で飼うと、数時間で殺してしまうほどですよ。
食べるものは地味なのに、あの凶暴さは、カブトムシなんかに通じる感じでしょうか?
by ミストラル (2010-05-20 11:16) 

pomu.

再度お邪魔いたします

わたしは竹島水族館にいるプレコたちしか知らないんですが
なんとなく片隅でもそもそしてるっていうイメージでした

でも、ロイヤルプレコは凶暴なんですねー!
しかも数時間で相手を殺してしまうだなんて……
イメージと実際との間には違いがあるものですね

また、いろいろ観察してみたいです^^
by pomu. (2010-05-21 19:40) 

ミストラル

>pomuさん

何度でもおいで下さい(笑)

研究、精査が行われている途上のグループなので、正確な数字ではありませんが、“プレコ”と呼ばれる魚たちは、250種くらいいるのでは、と言われています。
とりあえず、100種は間違いなくいるでしょう。

ロイヤルに限らず、それらのほとんどは凶暴で攻撃的です。
警戒心が強く、昼間はほとんど動きませんが。
きっと、ひっそりとした生活を邪魔されることが死ぬほどイヤな連中なんでしょうね。
でも、そうした性質は、飼っているとホント、うんざりします。
水族館で見られるなら、それに越したことはないと思います(笑)

by ミストラル (2010-05-22 02:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0