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虹の森公園おさかな館の気になる魚・その1 [淡水魚]

虹の森公園おさかな館では、アカメとピラルクーの水槽で相当大きな満足感が得られたというのは、これまでのブログでレポートした通り。
淡水魚は好きなのだけど、コイ科魚類が好きでなく、かつ、小さい魚もあまり好きでないとなると、日本の淡水魚はほとんどが興味の対象外となってしまうのだ。そのため、淡水魚の水族館に行っても、強い印象を受けるのは外国産のものばかり。環境汚染が著しかった70~80年代の東京で幼少期を過ごしたオレには、そちらの方が馴染みが深かったというのもあるけれど、日本産淡水魚が印象に残ることは少ない。だから、虹の森公園おさかな館でも、やはり上記の2つの水槽と、その中の魚の印象が圧倒的に強かったのだけど、それら以外の日本産淡水魚でも印象的だった魚がいくつかいた。

四万十川の展示エリアで、ハゼ類など小さな魚を中心に展示した水槽が並ぶ中、水槽いっぱいに成長したオオウナギには、大きなインパクトを受けた。
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関東の川にはいない南方系の種類で、大きな口が目立つ顔と、体中のまだら模様、そして何より、ものすごく太い体と、一般的なウナギ(A.japonica)とはまるで異なる魚だ。
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オオウナギの学名はAnguilla marmorata。marmorataはマーブルを意味するが、その名の通り、ウナギにはない模様があるのが特徴。

こんなのがそこを流れる川にいる高知県ってスゲェ!! と驚かされると同時に、1.6mもあるぶっとい体(胴回り52.1㎝、体重22.5㎏もあるとか!!)で、狭い水槽内をのらりくらりと動いている様を見てると、アフリカ産の肺魚のように見えてくる。
日本生まれ日本育ちのオレだが、魚の興味は昔から外国産が中心で、そちらの方が馴染み深いというのは先にも書いた通り。だから、ウナギ型魚類の中で、大きく太いといえば、アフリカ産のP.エチオピクスを連想するし、それがNo.1だと思ってた。
でも、このオオウナギを見た瞬間、“エチオ要らないじゃん!!”って思った。
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水面に伸び上がる様は肺魚さながら。でも、この迫力にはエチオでも敵わないかも!?

同時に、自分の国の川に、こんなにスゴイ魚がいることを誇らしく感じた。
やっぱり四万十川ってスゴイ。オオウナギもスゴイ!!
※オオウナギは四万十川のみに生息しているワケではなく、世界中の温暖域に広く分布している。

関東の川では見られない魚は、何となく特別なもののように見える。
オオウナギと同様に、そんな風に思えたのが、河口の水槽にいたクロホシマンジュウダイだ。
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実はこの魚も、昔から熱帯魚店ではよく見かけてた種類で、ウチで飼っていたことはないものの、その名前や姿形はよく知ってる魚。
そんな魚が、ボラやスズメダイ、シマイサキなどの日本の魚と一緒に泳いでいる光景というのが、とても不思議な感じがするのだ。
黒潮が近くを流れる高知の河口なら、東南アジアの沿岸域に分布するこの魚がいても驚くような話ではないのだけど、熱帯魚と認識してた魚が、こうして日本の川に泳いでいるという事実を目の当たりにすると、よく知っていたと思っていた魚の、知らなかった一面を見たようで、改めて新鮮な驚きを感じた。
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観賞魚の世界では属名由来のスキャットファーガスという名前で流通している。

この先、ちょっと長くなりそうなので、次回へ続きます。
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