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東京タワー水族館 [水族館インプレッション]

東京タワー水族館って知ってますか?

世界的に知れ渡る東京を代表する観光スポットである東京タワーの1Fに、人知れず存在する小さな水族館だ。

膨大な数の観光客を展望台へと運ぶエレベーターの右隣に、地味に存在する入り口。まさにひっそりと、といった雰囲気。知らない人なら、入り口まわりは、寂れた土産物屋といった感じで、そこしか見なければ、その先に魚がいることなんて、想像さえもできなさそうな雰囲気なのだ。

だけど、その歴史は比較的長く、東京に、葛西もしながわもエプソン品川アクアスタジアムもない頃から存在している古参で、今現在、東京都下の水族館ではサンシャインに次ぐ古株だ。

だが、06年から始めた全国水族館巡りの中でも、足が向かない水族館のひとつだった。
何故なら、ここ水族館なの? みたいな感覚があったから。
水族館の看板を掲げ、入場料を取って魚を見せる施設ではあるのだけど、水族館に期待するものがない、みたいな印象がものすごくあるからなのだと思う。

水族館に期待するものは、人によって違うのだろうけど、恐らく、誰の期待にも応えないと思う。イルカも海獣パフォーマンスもないし、大きな水槽だってない。展示されて魚はどれも、熱帯魚店で売られているものばかり。熱帯魚を飼っていない人には馴染みの薄い魚ばかりだろうから、珍しく感じるのかも知れないけれど、やっぱり水族館として見ると、まるでいいところがない。水族館を楽しみたいからでかけたのに、あまりにもその欲求が満たされないものだから、その足でエプソン品川アクアスタジアムにハシゴしてしまったほどだ。
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数日前、8年ぶりくらいに足を運んだのだけど、もうここの役目は終わった。そう思った。
とは言っても、昔はもっとも好きな水族館だったのだ。
まぁ、当時から水族館というより、生きた熱帯魚カタログみたいな場所、といったイメージだったけど。自分で熱帯魚を飼うようになった20数年前には、とにかくここに行くのが楽しみで、毎週のように通ったものだった。

もちろん今でも、販売コーナー(東京タワー水族館では魚の販売もしている。要は大きな熱帯魚店ってことだな。)で売ってるチビが、何年か経つと展示コーナーにいる個体みたいになっちゃいますよ、という目安を得ることができたり、熱帯魚店ではあまり見かけなくなった不人気種の大型個体がいたりなど、生きた熱帯魚カタログとしての用途は健在だ。ただ、それにしては、個体個体があまり綺麗でないのがかなり大きな難点だが。
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昔からいるバガリウス。ものすごく巨大化しててビックリした。ヒレとか綺麗じゃないけど。

熱帯魚、それも中~大型種が好きな、飼育歴の浅いアクアリストなら、今でも楽しめる水族館だと思う。だけど、間違ってもカップルやファミリーでは行かないことをオススメする。場合によっては、険悪な雰囲気になってしまうかも……
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目の前にベンチがあるから、ついつい長居してしまった巨大コイ科魚類水槽。ヘテロティスが入っているのはご愛敬。
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