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よみうりランド水族館って知ってますか? [雑談]

2026年によみうりランドに水族館がオープンするらしい。
規模の大きなものではなさそうだが、人工海水を使った海水の水槽があることなどが公表されているが、今回ここでするのはその水族館の話じゃない。
2000年まで営業していた“よみうりランド海水水族館マリンドーム”という別の水族館のことだ。

その名の通り、お碗をひっくり返したみたいな半球形のドーム型の水族館で、よみうりランドの中央付近で存在感を放っていた。
営業を終了したのは2000年だったが、その後もマナティやラッコの展示が細々と続けられていたようで、完全に閉館したのは2002年頃だったらしい。
昔から別建てだったアシカショーはその後も継続され、今も続いている。

わざわざ“海水水族館”と名乗っているあたり、海に面していない場所で海の魚を展示しているというのが売りになっていたのだろう。wikiによれば、稲村ケ崎あたりから海水を運んでいたとのことだが、それなりに大変なことだったのだろうと思う。
昔は人工海水の質が良くなかったので、それを前提とした海の生き物の展示は難しかったのだ。

入館すると、円の縁を沿うようにスロープを上がっていき、頂上まで行ったら、今度は出口方面へと向かうスロープで下りながら出口方面へ、という作り。
海水の調達が困難だったせいか大きな水槽はなく、もっとも大きな水槽は順路の最後にあったマナティがいた淡水の水槽。
当時はかなり大きな水槽に見えていたが、どのくらいだったんだろう? 少なくとも300tくらいはあったのではないかと思うのだけど……
メインのはずの海水の水槽は大きいものがなかったので、サメなど海の大型魚はほとんどおらず、サメはスロープを上がり始めてすぐくらいのところにあった上から覗き込む小さなプールにドチザメがいたくらい。
スロープを上がりきった頂上には、現在、海響館にあるシーラカンスの標本が展示されていて、そこから出口へ向かう下りのスロープにどの程度、どんな水槽があったかは覚えていない。
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スロープを下りきると、そこに淡水の水槽があって、先にも書いたがピラルクーとマナティが入ったこの水族館最大の水槽があった。できた当初はそれで終わりだったのだろうと思うのだけど、その先に後付けされたと思しきラッコ展示館で順路は終了。出口となる。

オレは閉館までの間に行ったのは、3~4回くらい。
初めて行ったのは87~88年。まだ中学生だった頃。
その頃開館から20年以上が経過していたため、古さを感じさせるようなところもあったが、それでも、閉館間際の頃からすればまだマシで、最後はもう本当にボロボロだった。
その当時はまだデジタルカメラが普及しておらず、携帯にカメラも付いていなかった時代だったので、当時のことを記録したものは残っておらず、不確かな記憶だけ。

でも、順路最後の淡水展示のことは比較的しっかりと覚えている。オレの心をとらえ続けたのはやはりここだったから。

淡水の水槽はピラルクー水槽の斜め向かいに上が開いた作りの水槽があって、そこにはレポリナスやオスカーなどが泳いでおり、仕切られた一角にピラニアがいるという定番的? なアマゾン水槽だった。
アマゾンの水槽なのに、レポリナスなどの区画に大きなワニガメが入っていて、動いているところは見たことがなかったものの、同じ水槽の魚たちを食べてしまわないのかと心配したことを覚えている。
とは言え、この水槽でワニガメやアマゾンの中~大型魚を見たのは1度だけ。この後、小型魚主体の水草水槽へと改修されたからだ。
どんな水草水槽だったかはあまり覚えていないのだけど、その水槽の中にいたカージナルテトラを見て「こんなに大きくなるの!!」と驚いたことだけはよく覚えている。
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もちろん、ピラルクーの水槽のことも忘れられない。
この水族館唯一、水面を見上げられる水槽で、間口が広く、奥行きのある作り。サンシャインラグーン水槽みたいな形だったのだろうと思う。
中にいたマナティがそこで休めるようにするためなのか、水槽奥の左右にキノコの傘みたいな突き出た部分があり、それが水槽の奥を見にくくしていて、もともとの薄暗さも手伝って、余計に水槽を大きく見せる要因になっていたのだろう。
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水槽内にはピラルクー、ブラックコロソマ、マナティが各2匹ずつ。後になって調べると、マナティは3頭いたような話もあったのだけど、2頭だったような記憶が。
その内の1頭はアマゾンマナティだったらしく、その頃はそれが珍しいものだとも知らず、マナティがいたという記憶しかないのはちょっと残念なところ。

一方、2匹いたピラルクーは2.4mあったとかで、当時日本最大と言われていた。
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確かに、飛び抜けて巨大で、当時、ピラルクーを見上げられる水槽はほとんどなかったから、目線の上を泳ぐ巨大なピラルクーに圧倒された。
また、コロソマも巨大で、1mを優に超えていただろうと思う。シンプルな構成だが、大きく存在感のある魚たちのお陰で、見応えのある水槽になっていた。
その後、都内某水族館から移籍してきたサーモンキャットなどが追加されていたこともあったが、基本的な魚種構成は閉館間際の2000年も大きくは変わっていなかった。

古い時代の施設だからか飼育環境はあまりいいものではなかったらしく、例えばマナティの水槽では、水上部分が寒くマナティが冷たい空気を吸い込むことでよく肺炎を起こしていたと他所の水族館の人から聞いたことがあった。
そのマナティ以外にもラッコがいたり、シーラカンスの標本があったりと、この水族館ができた頃はかなり経済力に余裕があったのだろうと思う。

しかし、閉館前に行った時には、どこもかしこもボロボロで、閉館に向かう水族館のもの悲しさみたいなものが強く漂っていたから、無くなるべくして無くなったのかなぁ、みたいに思っていたのだけど……

水族館があったことを忘れ去った頃になってまた新たな計画? 今度はどんな水族館になるのやら……
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サンシャイン水族館の気になる魚 Vol.2 [海/淡水・魚全般]

水族館の貸し切り。

そんな妄想をしたことがあるという水族館好きもいるだろう。
宝くじが当たったら、とか、何人かでお金を出し合えば、とか、話のネタになることはあっても、所詮は与太話。実際に貸切ったという話を身近で聞いたことはなかったし、もちろんオレもそれが現実的なものとして考えたことは1度もなかった。

しかし驚いたことに、それを実際にやってしまった人がいた。
主催者はアルさん。https://ra-aquarium.com/(アルさんのブログ)
1月14日の話だ。その日とその翌日はTwitterのトレンド入りしていたりと、少なからず話題になっていた模様。(#サンシャイン水族館を貸し切ってみた)
開催の話を聞いて本当に驚いたが、やればできるものらしい。

お誘いをいただいたこともあり、そこに参加させてもらってきた。
当日、貸切られた水族館に来ていたのは、オレを含め、85人ほどだったと聞いた。
考えていたよりも少ないことにも驚いたが、水族館好きばかりで、それも写真を撮りたい人が多く集まるらしいと聞いていたので、館内は混雑して水槽を見ることはできないかも、と思っていた。館内の85人がどのくらいの混雑になるのか、想像できなかったからだ。

しかし、いざ蓋を開けてみると、館内は意外なくらい混雑しておらず、それぞれがそれぞれのペースで水槽を楽しむことができるような感じ。
サンシャイン水族館はいつも混雑しているから、それからすればものすごく空いてるレベル。こんなに空いてるサンシャインは経験がない。
いつもなら人垣で見られない水槽も、しっかり見ることができた。
そこで気付いたのが見られない水槽=見ない水槽になっていたこと。普段は見ない水槽には、それまで見たことがなかった魚の姿があり「こんなのいたんだ!!」と度々驚かされた。
よく行く施設で、馴染み深い水族館でもあるサンシャイン水族館だから、よく知ってると思っていたが、どうやらそれは“つもり”になっていただけらしい。

例えば、入館して最初のサンゴの水槽。
最初の水槽ということもあり、いつも多くの人で賑わっている水槽だ。
いつもならその人垣を避けるように、柱の後ろを通って行ったり、場合によってはまっすぐ2Fへ行ってしまうこともあって、横目でチラ見するくらいしかしてなかった。
この日は違う。久しぶりに水槽の前まで行って魚たちを眺めることに。
すぐに目に飛び込んできたのはアカネハナゴイの鮮やかさ。
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「こんな綺麗なアカネハナゴイがいたなんて知らなかった!!」と初っ端から驚くことに。

そこからラグーン水槽までの間にある水槽はいずれも小さく、人垣で覆われて見られないことが多いが、それらの水槽もちゃんと見ることができて、「こんなのいたんだ!!」という驚きが続いた。
まずい。よく知ってるつもりの水族館なのに、あんまり知らないじゃないか。ちょっとした焦りと、未知の個体との遭遇を楽しみながらオーバーハングした洞窟の水槽まで進む。
すると、そこにあった魚名板に“オーストラリアマツカサウオ”とあるのが目に入った。
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同じ水槽にいる“普通の”マツカサウオとは確かに違う。奥の物陰に隠れがちだったので、じっくり見られるタイミングだったのに、それでも満足に見られたとは言い難いが、普段は近づかない水槽にこんな見知らぬ魚がいて、その存在に気付けただけでもありがたいというもの。できればもう1度、しっかり見たいんだけど、難しそうだなぁ……

2Fの水槽も同様で、見る(≒見られる)水槽が決まっているため、そうした水槽にいる“チラ見では気付かない”魚たちのことは当然、知らない。
それでもアジアアロワナの水槽は比較的見ている水槽のつもりだったから、そこにいる魚のことは知っているはずだった。
なのに、である。貸し切りの時間の終了が迫るころ、ふと人が少なくなったこの水槽の前を通りがかると、それまで見たことがなかったスポッテッドナイフの姿を見つけた。
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奥の方に隠れていたのだろうか。人が少なかったから姿を現したのか、この水槽では初めて見る魚だ。
今はまだ小さな個体だが、成長に伴い、水槽内の和を乱しそうな心配? があるけれど、それはそれとして、この先の成長を楽しみたい1匹だ。

そしてその隣、グーラミィがいる水槽にも見知らぬ魚の姿を見つけた。
そもそもこの時、見知らぬ魚探しを始めたのは、普段は見られないこの水槽に、ハーフビークがいることに気が付いたことがきっかけだった。
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こんなのいたの!!

と言っても、そこまで特別な魚という訳ではない。水族館では見掛ける機会の少ない魚で、サンシャインでは初めて見たので驚いたのだ。
全部の水槽をしっかり見てる人なら、これまでも見ていたのだろうけど……

最後の1匹は初めて見た訳でも、いるのを知らなかった訳でもないのだけど、いつ見ても驚く1匹。
順路最後の日本の川の水槽にいるアユ。
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こんなデカくなるの!! と驚かずにはいられない大きさ。まさに尺アユ級の大きさだ。
アユだけに、いつまで見られるかは分からないけれど、1度は見ておくことをオススメしておきたい。
こんな巨大なアユ、そう頻繁に見られるものではないだろうから。
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