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沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.12 [海の魚]

もう1ヵ月半くらい前の話になるんだけど、2年ぶりに夏の美ら海水族館へ足を運んだ。
本格的な夏休みシーズンの前ではあったのだけど、館内はそこそこの混雑ぶりだった。
それでもコロナ前に比べれば空いてはいるんだけど、2020年のあの快適さを知ってしまった身には、ものすごく混んでるように感じてしまう。
あの一瞬の幸せは知らない方が幸せだったかも。そんな風にもちょっと思ったり。

入館して最初のサンゴ水槽を眺めていると、水槽を右へ左へと泳ぎ回っているハリセンボンに目が留まった。
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何だこのハリセンボン!! 何か違うぞ。
という訳で気になった魚の1匹めはこのハリセンボンなのだけど、泳ぎ回るのを追い掛けるようによく見てみると、背ビレや尾びれに黒い模様がある。
ヤセハリセンボン? だろうと思うのだけど、オレが見たことのあるヤセハリセンボンはもっと青い色をしていたんだよなぁ……
ヤセハリセンボンだとするなら、これで見たのは3回目? くらいなはず。
サンゴの水槽では、珍魚との遭遇以外に、時期的なものなのかアサヒガニたちがやたらと活動的で、それを眺めているのも面白かった。

お次の熱帯魚の水槽では、センネンダイがやけに印象に残った。
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センネンダイは好きな魚ということもあり、このブログへの登場機会も比較的多い。
この個体は、恐らくこの水槽にずっといるものだと思うんだけど、あらためて気になったのはその顔。
上顎の先が、まるで鼻が伸びて口の上に垂れ下がるようになっていて、インパクトのある顔つきに。老成してくるとこういう感じになってくるのだろう。
その顔つきが、見てみたい憧れの魚であるブラックマッセルクラッカー(南アフリカ産のタイの1種)を彷彿とさせるようで、マッセルクラッカーと南アフリカにひと時沖縄で思いを馳せることに。
さて、件の魚はいつ見られることやら……

お次は大水槽。マンタやジンベエザメが興味深い動きを見せてくれていたことはひとつ前のブログに書いた通り。
水槽をボケっと眺めていると、おっ!! あんなのもいたんだ、と思うような魚が見つかる。
そんな“おっ!!”と思わせてくれたもののひとつがイトヒラアジ。
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あの大きな水槽に3匹? しかいないと思われるレアキャラだ。美ら海水族館で見たのは初めての魚。
しかし、大きな黒潮大水槽で各個の魚を見るのは難しい。1m未満の魚なんてすぐに見失ってしまうし、姿を見つけても水槽の中央付近にいたりすれば、それを写真に収めるなんてほとんど不可能だ。
でも、偶然、アクリルの近く、それもオレがいる付近にやってきてくれた。その時撮れたのがこの写真。
よく見ると、上を泳いでいるのはテンジクアジのようだ。この時はもう1匹は近くまで来なかったので分からないが、テンジクアジも1匹は間違いなくいる模様。
簡単には見つからないかもしれないが、アジ好きな人は頑張って探してみて欲しい。

アジの仲間では大きな魚に付いて泳ぐ行動を見せるものが少なくない。
そんな様子は色々な場面で見られるが、大水槽でも小さなカンパチ(ヒレナガカンパチ)が大きな個体に寄り添って泳いでいるのが見られた。
その翌日、前日にカンパチに寄り添っていた小さなカンパチはカッポレに寄り添ってた。
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寄り添う、というより、付き纏うといった感じ。
大水槽のカッポレはいつも緩く群れているが、付き纏われるのは1匹だけで、それ以外の個体は近づいてもそちらにくっつくことはしない。
その個体でなくちゃならない決め手みたいなのがあるんだろうか?
付き纏われているカッポレが鬱陶しそう。劇的なサイズ差がある訳でもなく、あれほどピッタリ寄り添われるとそりゃあ鬱陶しいよね(笑)
この後、帰路についてしまったため、この2匹がどうなったのかは分からないが、チビ・カンパチはまた別の相手に寄り添っているんだろうか?

最後の1匹もアジ。
大水槽から深海エリアを抜け、最後の深海大水槽まで来た時のこと。
細長い魚が3匹? 泳いでいるのに気が付いた。
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あれ? こんなの前の日にもいたかなぁ? 美ら海水族館には3日連続で足を運んだが、この魚の姿に気が付いたのは最終日、帰る直前のこと。
その日の朝に搬入された?

それはともかく。
何だこのアジ? 真っ暗な水槽の奥の方を泳いでいるので、何となく姿は見えるものの、色はもちろん、稜鱗の並び方とか、種類を見分けられそうな部分はまったく見えない。ムロアジの仲間であることくらいは分かるが、種類は? クサヤモロではないかと思っているのだけど……

クサヤモロだとして、沖縄だと深海の住人なのか? それとも、この種類の適水温が深海水槽だったってこと? いろいろ謎なアジだった。

今回の美ら海水族館では、いつものように見たことのないものが見られたりと、十分に楽しめた。
しかし、各所に長期休館による経済的な影響が感じられたりもした。お客は増えつつあるようだけど、以前の美ら海水族館に戻るのはもう少し先なのかも、とも思わされた。
とは言え、お客が増え始めると、コロナも盛り上がる。この堂々巡り、いつまで続くんだろうねぇ……
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