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アクアトトぎふの気になる魚 Vol.5 [淡水魚]

アクアトトぎふの最後の展示水槽は、アマゾンエリアの最後、企画展会場の手前にある水草の水槽だ。
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※この写真は2年くらい前に撮ったものです

この水槽、ここでじっくり水槽を眺めるという人は少ないような印象がある。
でも、その理由も何となく分かるような気もする。
お客がこの水槽の前を通る時、すでにここまでに沢山の魚を見てきているし、ここに来る頃には企画展の大きなパネルが目の前に見えているはずなのだ。
そのため、水槽から溢れるように茂る植物の鮮やかさを横目で感じつつ、企画展に向かって進む感じだろうか。
実はオレもそんなひとりだった(汗)
水草水槽には小さなカラシン類が泳いでいて、綺麗な姿を楽しませてくれるが、そこで立ち止まって、じっくり水槽を覗き込んでみることはほとんどなかった。

だが、ある時、アクリル面の前で、細長い何かがウネウネ動いているのが目に入った。
何がいるんだ? と水槽前に近寄ってみると、ウィップテールバンジョーだった。
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あら、この水槽、こんなの入ってるの!? と驚いた。
珍しい魚という訳でもないが、水族館ではあまり見掛けない魚なのではないだろうか。
形も変わっているし、よく見れば面白い。そんな魚だ。
もともとこの手は砂に潜っていたりしてほとんど動き回らないのが普通だが、発見時以降、動いているところをよく見掛ける気がする。
3区画ある水槽の一番出口寄りの区画に2匹? いて、比較的アクリル面に近いところにいることが多いようなので発見しやすい。

ウィップテールバンジョーを発見して以降、何となく意識してこの水槽を覗くようになったのだけど、ウィップテール以外に細長いのがもう1匹!!
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何だ? と水槽に近づくと、何とスーパーロイヤルファロウェラ!!
これも観賞魚として輸入されているので、驚くような珍種ではないものの、何でこの種類? 的なオーソドックスではない意外なチョイスに驚かされる。
アクアトトにいるものは恐らくペルーから来るものだと思うのだけど、この種としてはかなりサイズの大きな立派な個体。
正直言うと、個人的にはあんまり好きな魚ではないのだけど、大きくて個体クオリティが高いことに加え、そもそも水族館ではあまり見掛けない魚でもあるから、この水槽をじっくり見たことないという人は、次回、ちょっと覗き込んでみて欲しい。
ウィップテールとスーパーロイヤルファロウェラは同じようなところにいることが多いようなので、きっとまとめて見られると思う。

同じ区画の水槽にいる“何でこんなのが?”的魚、第三弾がロングノーズブロキスだ。
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真ん中の区画にはコリドラスも入っているが、一番出口寄りの区画には何故かロングノーズブロキスは入っている。
これもまたちょっとマニアックなチョイスと言っていいと思う。
ブロキス、と言っても今はコリドラス属になってるらしいのだが、かつてオレの周辺にいたコリドラスマニアたちは、あまりブロキスを好まず、その手のマニアは積極的に飼わない魚、みたいなイメージがあった。
しかも、ブロキスの中では、メジャーなのはエメラルドグリーンコリドラスの名で売られていたスプレンデンス種で、昔からロングノーズブロキスは少しマニアックだったのだ。
それがいるのが、ウィップテールバンジョーやスーパーロイヤルファロウェラがいる“ちょいマニアック”区画というのがまたいいよね(笑)

コリドラスつながりで言えば、ブロキスとは異なり、かつてコリドラス属だったのに今は別属となった種類もいる。
アクアトトでコリドラスが展示されているのは、水草水槽の真ん中区画とピラニアの水槽だが、その真ん中区画にいるコリドラスの中に、元コリドラスもいた。
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スクレロミスタックス・バルバトゥス。
昔はちょっと異色のコリドラスとして知られていた種類だ。
コリドラス離れした細長い体型で、個人的には比較的好きな種類でもあった。
高水温が苦手で、それが故の飼いにくさがあった印象だが、アクアトトの水草水槽では元気そうにしていた。
オスは成熟すると、ヒレの先が伸長し、黒地の上の金色もより際立つようになる。
写真の個体はオスだから、ここからさらに先の状態があるということ。
次にアクアトトに行くまでにどれだけカッコよくなってるか楽しみができた。

ひとつ前のブログに書いたように、今回のアクアトト行きは企画展のエイが目的。
ずっと動かないエイを待ってる間、他の水槽を見に行ったりしていたのだけど、上まで戻るのがだんだん面倒になってきて、図らずもこの水草水槽をじっくり眺めることに。
これまで気付かなかったバルバトゥスの存在に気が付いたりと、新たな発見があった。
コリドラスは他にも何種類かいるようなので、次に行く時にはそれらもじっくり探してみたいと持っている。

もし、ここの水槽をちゃんと見たことがないという人がいたら、次回はじっくり見てみることをオススメしておきたい。
思った以上に楽しい発見があると思うのでね。
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コメント 2

Kazu

確かにこの水槽は、魚名板もないので、雰囲気を出すための展示と思い、見逃してしまいがちですよね。私も偶然スーパーロイヤルを見つけましたが、他はじっくり見れませんでした。次の機会にはたくさん探したいと思います!
by Kazu (2021-04-26 20:27) 

ミストラル

>kazuさん

そうなんですよね。あんまり真面目に見ない水槽なんですよね。
だからこそ、見てみるといろいろ見つかって面白いなぁ、と。

オレも次回訪問時は、さらにしっかり見てみようと思っています。
by ミストラル (2021-04-29 10:37) 

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