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おたる水族館の気になる魚 [海/淡水・魚全般]

おたる水族館に行くと、アザラシやトドがあまりにも魅力的に見えるから、どうしても海獣公園で過ごす時間が長くなってしまうのだけど、魚たちだってそれらに見劣りがしないくらいに魅力的だ。
とりわけ、ネズミイルカのプールを過ぎた所から始まる北の海の魚たちは、どこで見るよりもこれまた魅力的に見える。
やはり、地元ならではの強み、と言ったところだろうか?
もし、おたる水族館が全館リニューアルでもすることになったら、美ら海水族館の黒潮大水槽ばりの北海道大水槽を作って欲しいくらい。とは言え、ジンベエザメやマンタみたいな北海道のイメージがない超大物がいない分、あそこまで巨大である必要はないと思うけど…
今回もジンベエザメがいないと分かるや否や、まっすぐ回遊水槽へと向かった。
そこを泳ぐ北海の大物たちに会えるのも、おたる水族館ならではの楽しみだからだ。

回遊水槽を群れ泳ぐカレイ軍団をひと通り眺めた後は、そこから順路を逆行するように、入り口へ向かいながら水槽を眺めていく。
入り口近くのイトウがいる水槽に、キラキラした小魚が群れているのが見えた。
IMG_0906.jpg
ワカサギだった。
泳いでいたのは5㎝ほどの小さなものだったが、生きたものを見掛ける機会が少ない魚だ。
イトウのための餌というワケではなく、北海道の淡水に棲む大型魚と小型魚をイメージして混成展示されているもの。
サイズ差が大きいので、イトウもワカサギを襲うことはしないらしい。

冷凍や鮮魚としてはよく見掛けるものは、大抵、黄色っぽい色をしているが、生きたものは、グレーがかった色合いで、見知ったものとはちょっと違う。

ウチで飼っている魚たち、特にガーが喜んで食べるため、ワカサギを買ってくることがしばしばあるのだけど、水槽を泳いでいたものは、ウチの魚たちが食べているのと同じくらいの大きさ。
そのせいか、眺めていると、いつもお世話になっています、みたいな気分になった(笑)


ワカサギと同じくメジャーな食材ながら、生きた姿をなかなか見掛けないものにマダラがある。
IMG_1200.jpg
あまり飼いやすい魚でないことがその理由なようだが、おたる水族館にはかなり大きな個体が飼われていて、そのカッコよさを前にすると、きっとタラのイメージが覆される。
薄暗い水槽の中に、頭の大きな魚の姿が浮かび上がるのが見えた。
何だあれは!! と急ぎ水槽に近づいてみると、それがマダラだった。
見るのは初めてではないし、昨年、同じ水槽で恐らく同じ個体を見ているはずなのに、そのカッコよさにあらためて驚かされた。
まるで、アマゾンのナマズとハタ類を足して2で割ったみたいな姿形は、完全にオレのストライクゾーン。ここにいるものは体も大きいので、弱々しさがなく、捕食者ならではの威圧感みたいなものを濃厚に漂わせていた。
もちろん無理な話なのだけど、ちょっと飼ってみたくなるようにさえ思ったほど。
薄暗い水槽の中をゆっくりと泳ぐ様も、何だか海底の主といった雰囲気で、きっと、海の中でもこんな風に泳ぎながら、獲物を探しているんだろうなぁ、と想像させてくれる。
こんなカッコいい姿を見せつけられると、冒頭の北海道大水槽で泳ぐ巨大なマダラ、なんていうのが見てみたくなってくるのだ。


カッコいいと言えば、マダラの水槽の2つ先にいるホッケも見逃せない。
IMG_1203.jpg
これまた食材としてお馴染みの魚だが、個人的には体型、色ともに綺麗な魚と認識している。加えて、食べても美味しいのだから、いい魚である(笑)
おたる水族館のホッケの水槽には、これまた北海道産のコンブが入っていて、日本で一番美味しそうに見える展示になっているのだそうだ。
美味しそうかどうかはともかく、ここのホッケはカッコいいのだ!!
ちょうど繁殖時期に当たるのか、体は白く輝き、これまた青い光で照らされた薄暗い水槽の中で、実にカッコよく見えるのだ。
だが、繁殖時期に当たるホッケたちは、テリトリー争いに忙しく、パキッとポーズを決めた瞬間を写真に収めようにも、すぐに他の個体を追い散らしに行ってしまい、なかなか写真が撮れないのが残念。
お前のウデの問題だって?
それも大いにあるんだけど、撮影にはちょっと辛いレベルの暗さなので、そのカッコいい瞬間を写真として切り取るのはなかなか難しいのだ。
次こそは!!


おたる水族館の魚と言ったら、場所柄、ニシンを取り上げるべきなのかも知れない。
ホッケ水槽の並びに、沢山のニシンが泳ぐ水槽もあるしね。
もちろん、ニシンの写真も撮っているんだけど、同じ水槽にいた魚が気になった。
それがメガネカスベ。
IMG_0913.jpg
昨年行った時のブログでは、おたる水族館のエイとして、入ってすぐのパノラマ大水槽にいるシノノメサカタザメなど南方のエイを紹介したけれど、おたる水族館のエイと言えば、どちらかと言えばこっちだよね!!
カスベの類は北海道に行かずとも、関東の水族館でも見られるんだけど、そこはやはり地元であるからして、見た目にデカイ。
もともとそれほど大きくならない種類なのか、大きいという印象はあまりないけれど、ここにいたものもかなり立派なサイズ。
そういえば、登別のマリンパークニクスにも大きいメガネカスベがいたっけ!?
実は、ここに登場させる1匹として、同じ水槽にいたトクビレと迷ったんだけど、カサゴ目の魚よりやっぱりエイが好き!! ってことでこちらをチョイス。
サイズだけでなく、綺麗な個体だったのもここに登場する理由。同じ水槽には元気に水槽内を闊歩するタラバガニがいて、それに目を奪われがちだけど、北の海のエイにも是非、注目してみて欲しい。


最後の1匹は2Fの水槽から。
2Fにも北海道産の魚が展示されているんだけど、1Fにあるような大きな水槽はないため、小さなものや、小ぶりなものが中心。
ある意味、北の海のスターであるナメダンゴやクリオネなんかがいるのもこのフロアだ。
そこで印象に残ったのがこのエゾクサウオ。
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ウシガエルのオタマジャクシの巨大版、みたいな感じの魚で、うへぇ、気持ち悪い、とついつい思ってしまう魚だ。
もちろん完全な魚類だし、原始的な部類でもないんだけど、魚というより両生類的な風貌は、インパクトは強烈。
決して好みのタイプではないものの、強い印象を残してくれる。
ナメダンゴなどと同じく、お腹に吸盤を持つ魚だが、丸くて短いそれらが可愛いと言われるのに対し、いかにもオタマジャクシ的な体型と質感は、それらとはかなり違っているけれど、見慣れてくるとこれも可愛く見えてくるのかも!?
名前にエゾが付くことからも分かるように、北海道周辺に生息している魚で、寿命も短いので、北海道以外の水族館ではあまり見掛けない珍しい魚と言える。
余談ながら、食材としては一般的ではないようで、その食味についてはほとんど情報がなかった。
まぁ、その見てくれは食欲をそそるとは言いにくいけどねぇ…
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