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姫路市立水族館(兵庫) [水族館インプレッション]

昨年、リニューアルオープンした水族館と言えば、広島の宮島水族館や東京のサンシャイン水族館が話題をさらったが、姫路の老舗水族館である姫路市立水族館も7月にリニューアルオープン。規模の小さな園館だからか、遠く離れた東京でそれが話題になるほどではなかったけれど、リニューアル前から比べると、倍以上の規模となったようだ。

関西方面に行くということで、その姫路水族館にも行ってきた。
旧水族館を知らないので、以前よりどのくらい変わったのかは分からないけれど、小さいながらも個性的で、なかなか面白い施設だった。

姫路駅から山陽電車に乗ってひとつめの手柄という駅から徒歩7~8分といった程度の場所にある。水族館のある手柄山公園行きのバスも出ているけれど、本数が極端に少ないので、電車の方が都合がいい。
駅を背にしてまっすぐ歩くと、正面に緑が生い茂った小山が見えるが、水族館もその手柄山公園の中にある。
山に水族館? と不思議な感じだが、実際に行ってみると、まるで斜面にへばりつくように、いや、そこから生えてるみたいに建っているのが目的の水族館だ。
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入り口は坂の途中にあるエレベーターに乗って上に登り、空中回廊を渡った先にあるというのもこの水族館ならではだ。
最初はリニューアルと共に新設された新館から展示が始まる。
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メダカやタナゴ、コイやオイカワなど、比較的身近な淡水魚をジオラマ的な作りがなされた水槽で展示している。
展示はそのまま2Fへと続くが、そこでもカエルやザリガニ、水生昆虫など、これまた身近な小動物たちが中心。
とは言え、こうした生き物は身近なようでいて、案外そうでもなかったりするもの。
姫路でもその辺の川では、こうした生き物の姿を見かけることはできないはずだ。

案内表示に従って、旧館へと進むと、新館とは打って変わって、そこは昔の水族館。
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規模はとても小さいけれど、こちらは海の魚がメイン。
とは言っても、こちらにも特別珍しいものがいるワケでもなく、見られる魚もスーパーの鮮魚コーナーで見られるようなものが中心。
そうでないものがいるとすれば、大きなウミガメとペンギンくらいのもの。すべてが身近な生き物で占められている。
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水族館の近くには小学校や幼稚園も点在しており、実際、オレが行った日にも、幼稚園の遠足がひっきりなしにやってきていたが、メインの観客は、恐らくそうした子供たち。
そう考えると、珍しい海外の生き物よりも、小さな子供でも名前を知っている身近な生き物の方が、そうした観客の心を捉えるのに適しているのだろう。
生き物好きの少年たちは、イルカのショーよりも、大きなカメに餌をやったりできる方がきっと楽しいはずだ。
オレがそのくらいのガキンチョだった頃と今とでは、事情も違う部分も多いと思うけど、そう言えばオレも、小学生の低学年の頃は、ここにいるような生き物たちにときめいていた時代があったなぁ…

生き物好きの少年たちには、とてつもなく魅力的な、そして今は大人になった元・生き物好きの少年には懐かしく感じる、そんな水族館だった。
オレが今、小学生でこの水族館の近くに住んでいたなら、きっとここに入り浸りになっていただろうな。
でも、展示内容がお子様向けというワケではなく、むしろ、元・生き物好きの少年にこそ見てみて欲しいと思う。
きっと、小さい頃には気付かなかった発見に巡り会えると思うから。
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カメが産卵しようと穴を掘ってる光景に出くわした。後肢だけでうまく掘るもんだなぁ、と感心させられた。
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はりまっぷ

こんにちわ。じゅん@はりまっぷといます。
西播磨の子どもの遊び場や、バリアフリー情報などを集めて、マップにしています。
この記事をリンクさせてもらいました!
http://harimap.info/kodomo/suizokukan-himeji/
by はりまっぷ (2012-09-20 12:29) 

ミストラル

>じゅん@はりまっぷさん

ようこそ。

わざわざのご連絡、ありがとうございます。
by ミストラル (2012-09-22 21:50) 

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