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名古屋港水族館のペンギンは今が旬!! [その他]

ペンギンを展示している水族館は多い。
また、施設やその規模など、凄い展示を行っている所も少なくない。
名古屋港水族館も、そんなスペシャルなペンギン展示を行っている園館のひとつと言っていいだろう。
南極の環境が再現された水槽環境もゴージャスそのものだし、規模や個体数もさることながら、飼育されているのがあまり見られない(亜)南極ペンギンのみという部分がその理由だ。

その名古屋港のペンギン水槽は今まさに旬なのだ。
屋内施設なのに何故? と思うかもしれないが、それはあの水槽が南極の日周条件を再現したものだから。
南半球の南極は、日本とは季節が逆。つまり、今時期は真夏。だから、名古屋港のペンギンプールは今がまさに夏真っ盛り。
あのペンギン水槽が1年でもっとも明るいのが今というワケ。
すべてのライトが常時点灯しているため、水の中までくっきり明るく、陸上にいるもの、水中を泳ぐもののすべてが、しっかりくっきり見える。
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写真を撮るなら最高のシーズンなのだ。
2月はまだ明るい(12、1月よりは少し暗くなる)けれど、3月を過ぎると少しずつ暗くなり始めるので、ペンギンたちを綺麗に見たいという人は、今の内に足を運んでおくといいだろう。
もっとも、水族館のペンギンファンからすれば、常識かも知れないけれど…

旬の理由はもうひとつあって、夏場はペンギンたちの繁殖シーズンでもあること。
雛の姿や、育児の様子が見られるのも今頃なのだ。
オレが行った時にも、ジェンツーペンギンとアデリーペンギンの雛が見られた。
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アデリーペンギンの雛は成鳥の可愛らしさが嘘みたいな真っ黒の毛玉みたい。最初、後ろを向いているのかと思っていたんだけど、よく見たら正面を向いていた。

一方、ジェンツーペンギンの雛ときたら、ふわふわでいかにも可愛らしい。
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卵から孵ってある程度の時間が経っているようだけど、まだまだ可愛い。
側にいる親鳥に盛んに餌をねだっていて、その度に吐き戻してやってる親鳥を見てると、大変だなぁ、と。
時間になれば餌をもらえる飼育下でも大変そうに見えるペンギンの子育てだが、餌を捕りに行かなくちゃならない野生化では、ホント、命がけなんだろうなぁ。

南極の日周条件の再現が効いているのか、名古屋港水族館はジェンツーペンギンの繁殖実績では国内のトップクラス。名古屋生まれの個体が全国の水族館で展示されている。
名古屋では毎年のように生まれるジェンツーペンギンが、余所ではそれほど増えていないのは、やはりこの光条件が効いているのだろうか?

その名古屋港でも繁殖成功例がないコウテイペンギン(産卵例はあるらしい)は、今が換羽シーズンに当たるようで、モサモサで汚い状態(笑)
あと少しすると、すべて生え替わり、綺麗な姿を見ることができるだろう。
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コウテイペンギンたちは換羽シーズンということもあってか、見てる間、顔を少し動かした以外、動くことはなかったけれど、ジェンツーやヒゲ、アデリーペンギンたちは本当によく動くし、また、その動きがおかしく、可愛らしいので見飽きないね。

ペンギンの写真を撮るのに夢中になっていてふと気付いた。
オレはステラに会いに来たんだ、って。
開館直後に入館し、13時頃までいたんだけど、3時間半ほどいてシャチとペンギンしか見た気がしない。
時間の配分がおかしいんだろうか?

アクアスのペンギン館 [その他]

西日本の水族館で“ペンギン”といえば、海響館の「ペンギン村」というイメージができつつあるような気がする? けれど、アクアスにもそれに劣ってない「ペンギン館」という施設があることをご存じだろうか?
規模こそ海響館のペンギン村ほどではなかったけれど、それでもペンギンの専用施設としては最大級。アクアスらしく? これまたたっぷりとお金のかかっていそうな、贅沢な作りの施設になっていた。
それなのに話題になりにくい(気がする)のは、アクアスのペンギン館のオープンから約1年後、より大きな規模で海響館のペンギン村がオープンしたため、きっと、それにオイシイ所を持って行かれてしまったからだ(笑)

見られるのはフンボルト、オウサマ、ジェンツー、イワトビの4種と、日本の水族館の定番種。国内調達されたものだから、そこは余所の施設と変わらない。
屋外のフンボルトペンギンの展示スペースから始まり、その隣に亜南極種の屋内飼育室が並んでいる作りで、飼育スペースを取り囲むように下りの通路が設置されていて、その先に水中から見上げられる観覧スペースへと続く導線になっている。
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1Fの観覧スペースはとても広くて、水槽からこぼれる光がフロアを照らす。
ペンギンが頭上で泳ぐのを眺めるため、オーバーハングした部分の真下にはベッドが置かれていて、そこに寝そべって上を泳ぐペンギンを眺められる。
でも、オレが以前、何かの写真で見たものは、ちょっと高級そうな革張り? のソファーベッドと思しきものだったのに、実際、そこにあったのはくたびれた茶色のタオルケットでくるまれたダブルベッド。大勢の人が入れ替わり立ち替わり寝そべったり、子供が飛び跳ねたりして、最初の状態を維持できなくなった結果、今の状態になってしまったということなのかも知れない。
色の影響なのか、汚らしい感じがして寝そべるのをためらってしまってけれど、“細かいことは気にしないぜ!!”という人は、寝そべって頭上のペンギンを堪能してみて欲しい。
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コンクリートの壁に、青いフロアカーペット。特に屋内側のペンギンプールは適度に暗くて、そこにダブルベッド… 何だか、ラブホみたいな雰囲気… と言えなくもない!?(笑)

アクアスのペンギンプールの最大の特徴は、プール内に水門があって、屋外と屋内をプール内でつなげられること。気温、水温の下がる冬場は、水門が開放され、屋内にいる亜南極種が屋外に出てこられるようになっているのだ。
11月の下旬に水門が開放され、ペンギンたちの行き来が自由になっているのだけど、普段は屋内で暮らすペンギンたちもやはり明るい屋外が気持ちいいのか、外に出てくる個体が多いように思えた。
屋外では、飼育スペースと通路は、高さ1.2mほどのガラスの仕切りで区切られているだけなので、ペンギンとの距離感が近く、観客のすぐ目の前、手を伸ばせば届きそうな位置でくつろぐペンギンたちを見ることができる。
ガラス越しじゃないジェンツーやオウサマは意外と貴重な上、やはりその圧倒的に近い距離感が嬉しい。
また、屋外飼育施設はほぼ常時、スプリンクラーが作動していて、糞がそこにとどまらないようになっている。つまり、屋外のペンギン飼育設備にありがちな、あの臭いがほとんどないのだ。掃除がラクになる面もあるのだろうけど、これもひとつの観客サービスと言えるんじゃないかな?

個人的にお気に入りの観覧ポイントは、通路にあるカプセル型の観覧窓。
水中を泳ぐのが見えるのだけど、カプセルは水中にかなり飛び出ていて、ちょうどそこを泳いでいくので、泳ぐペンギンと目が合う!!
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それだけでも結構「お~!!」ってなるんだけど、屋外プールの観察窓は、写真を撮るにもピッタリなのだ。
明るいから、シャッタースピードが上げられる。いや、ペンギンのあのスピードを追いかけるには、ある程度のシャッタースピードが必要なんだけど、明るい屋外プールならそれが可能になる、というのが正しいかな。
今回、オレのターゲットはオウサマペンギンだったんだけど、あまりのスピードにカメラどころか目が追いつかないほど。
しかも、泳ぎは直線的ではなく、突如として急旋回をしたりするから、写真に収めるのは相当大変。それにしても、水中であんな曲がり方をして身体は平気なんだろうか?
大きいプールで飼われているペンギンっていうのは、ホント、スゴイ!!
そんな凄さが垣間見られるという意味でも、アクアスのペンギン館はスゴイのだ。

アクアスにはたった1回行っただけのオレが言うのも何だけど、ペンギンを目当てに出掛けるなら、寒い時期が絶対にいいと思う。
もちろん、その理由は屋内飼育が当たり前の種類が屋外に出ているからだ。
陸上での距離感や、水中での圧倒的なスピードも、すべて屋外プールで見たものだ。
普通に考えれば、屋内プールもかなり充実した展示水槽だと思うのだけど、やはり日の光は生き物をより魅力的に見せてくれるもので、屋外にいる姿を見てしまうと、どうしてもそちらがいいと思ってしまうのだ。

ペンギン展示施設という意味では、日本で5本の指に入るものであること。
それを目的に出掛けても満足できること。
とりあえずこの2つは、間違いのない事実である!!

水族館ができるまでの戦い 水族館ナイトinサンシャイン水族館 [その他]

サンシャイン水族館のリニューアル後はもちろん、その様々な過程で、プロデューサーの中村元氏がTVや雑誌など幅広いメディアに登場。自らが手掛けた新生水族館のプロモーションに勤しんでおられた。
まだオープンするよりずっと前、リニューアルを扱ったTVの特集? で、マンボウの展示について激論が交わされている様子が映し出されたことがあった。
「マンボウの展示はやめるべき!!」とする中村氏に対し、「絶対必要です!!」と反論する水族館のスタッフ氏。その時の会議室の様子は画面を通してもスタッフ氏の苛立ちが伝わってくるような、かなり険悪な感じだったことを憶えている。

そのやりとりを見ていたオレも、「マンボウなんて要らないんじゃない…」と思った。
サンシャイン水族館にマンボウがいなくてはいけない理由はないからだ。だが、同様に、いなくていい理由も見当たらない。
マンボウは不要? それを言い出すと、何もかもが必要ないような気がしてくる。
そもそも、池袋のビルの上に水族館があること自体がおかしな話なのだから、海に面した余所の水族館のような、地域性に起因した展示理由なんてあるワケないのだ。
そう考えると、マンボウがいるのがサンシャイン水族館なのなら、それは必要なんじゃないか? みたいに思えてきた。
TVで見た会議以降、その話がどういう決着を迎えたのかは知らないけれど、結局、新しくなった水族館でも今まで通りマンボウは展示されてた。
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きっと、あらゆる生き物で同じような“戦い”が繰り広げられたんだろうなぁ、と想像するのだけど、自分の言葉で情報を発信できる中村氏とは違い、片方の当事者である水族館スタッフ氏の思いや考えを聞くことはできない。オレとしては、そここそが是非とも聞いてみたい部分だったんだけど…

だが、そんな機会が訪れた。
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リニューアルオープン後、水族館で開催された水族館ナイトで、中村氏と戦いを繰り広げたであろうスタッフ氏が話し手として壇上へと招かれたからだ。
トークショーという公共性の高い場で、しかも時間にも限りがある中では、オレが期待?
したような戦いの遍歴は流石に聞けなかったけれど、飼育スタッフ氏の話の端々にそのプライドや意地が垣間見えるようで、非常に面白かった。
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戦いのステージ!? サンシャインラグーン

水族館の飼育スタッフの仕事は、担当生物の飼育、管理はもちろん、担当水槽の作成など、飼育以外の仕事も多いけれど、基本的には表舞台に出てくる機会の少ない裏方的作業が大半を占める。
そのせいか、職人的な雰囲気の人が多いように思う。その分野では、圧倒的な“技”を持っている部分でも共通しているし。

飼育スタッフに限った話ではないけれど、仕事でも何でも長い経験を持つ人なら、自分の“技”や技術に自信を持っているだろうし、それがプライドの拠り所になってることも多いだろう。
自分の技術に絶対の自信を持つ職人気質の人ほど、その人が認めない相手の話や言うことを聞いてくれることはない。
しかし、飼育スタッフの場合、仕事人である以前に、その水族館に勤めるサラリーマンでもあるため、会社の方針や上司が決めたことには従わざるを得ない。
それでも、そうした決定の中には、受け入れがたいものもあるのだろう。
恐らく、サンシャイン水族館のリニューアルでプロデューサーとしてやって来た中村氏は、飼育スタッフ氏たちからすれば、そんな“受け入れがたい存在”だったに違いない。
本来、リニューアルという同じ目的、ゴールに向かっている仲間のはずなのだけど、片や水族館における集客やマーケティングのプロ、もう片方は飼育や生き物のプロ。それぞれの立場で物の見方はまるで違っていたはずだ。しかも、そのどちらの意見もその立場からすれば、絶対的正解なのだろうから、相手の意見をすんなり呑めるはずなんてなかっただろう。
オープンに至るまで、あらゆる戦いが繰り広げられていたことは間違いなさそうだ。
館内の雰囲気や水槽の形、見せ方は大きく変わっているけれど、展示生物自体は大きく変わっていないのは、もしかするとスタッフ氏たちの抵抗が強く、中村氏が負けてしまったのかも!? なんて邪推してみたり…
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戦いのステージ!? クラゲトンネル

サンシャイン水族館のスタッフ氏に個人的な知り合いはいないけれど、酒でも飲みつつ話を聞けば、もっと濃い話が溢れ出てくるんじゃないか… 壇上で話している飼育スタッフ氏は、時間の都合で、エンジンが暖まりきる前にステージを降りていってしまったが、オレにはそんな風に見えた。
リミッターがかかっているような飼育スタッフ氏同様、中村氏の話もやはりクライアントである水族館でのトークショーとあってか、やはり出力控えめな印象。こちらも酒を片に話を聞けば、もっといろいろ聞けそうな予感(笑)

やっぱり、水族館を作るというのは、ハード、ソフトの両面で大変なことのようだ。

水族館ナイトの様子
http://www.ustream.tv/recorded/16516628 (1日目)
http://www.ustream.tv/recorded/16534363(2日目)
http://www.ustream.tv/recorded/16552867(3日目)

沖縄美ら海水族館(海洋博公園)ウミガメマニアックス [その他]

南知多ビーチランド編でウミガメの話をした時、珍しいクロウミガメの話をした。
コメントを寄せてくれた人の情報では、須磨海浜水族園にもいるそうだが、それでも国内3カ所でしか見られない激レア種。
そんなクロウミガメも、美ら海水族館のウミガメ館で見ることができる。
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沢山のウミガメが泳ぐメインプールではなく、脇にある小さなプールに1匹で入っている。

クロウミガメも珍しいのだけど、同じくらいか、それ以上に珍しいのがヒメウミガメだ。
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国内では美ら海水族館以外に、名古屋港水族館の隣にあるウミガメの繁殖研究施設にいる(らしい)のみという、これまた激レア種。
美ら海水族館のウミガメ館では、メインプールで泳いでいるが、1匹しかいない。
クロウミガメのような稀種ではなく、コスタリカなどでは繁殖のため浜を埋め尽くすほどの数で集団上陸したりするようだが、日本近海では少なく、上陸例もないのだそうだ。
ウミガメ館では3種類のウミガメと混泳しているが、その他の種類より体が小さく、甲羅がより円形に近いのですぐに分かるはずだ。
ヒメウミガメ、クロウミガメという激レア種がいるので、美ら海水族館では日本の水族館で見られるすべての種類のウミガメを見ることができる。南知多ビーチランドと並ぶ、ウミガメマニアなら行かないワケにはいかない水族館なのだ。
南国の太陽が降り注ぐ屋外のプールで泳ぐウミガメたちは、心なしか他の水族館で見るものよりも気持ちよさそうに見える。多分、オレの気持ちの問題だけど(笑)

オレが行った時のウミガメ館では、ウミガメ展が開催されていて、案内や解説のためにそこにいた飼育スタッフの人にいろいろ話を聞くことができた。
その前の日、その飼育スタッフ氏がプールの中のタイマイのエコー検査をしていたのを見ていたので、繁殖について話を聞いてみた。
ウミガメプールの外側には、小さな砂浜が付属しているのだけど、飼育下のウミガメたちはそこに上陸し、産卵を行っているらしい。
アカウミガメやアオウミガメの繁殖は難しいことではないそうで、産卵はすべての卵を1度に産みきるのではなく、何度かに分けて行うことが普通らしく、そのため、産卵が行われることも別段珍しいことではないのだそうだ。
だが、タイマイはそうはいかないとのこと。水族館生まれの個体が展示されていたりするから、アカやアオと同じようなものなのかと思いきや、飼育下での繁殖成功の鍵を握るのは“いいペア”の存在にかかっているのだとか。
美ら海水族館には、その“いいペア”が揃っているようだ。
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美ら海水族館生まれのタイマイ

エコー検査も、検査したメスは卵を持っていて、その成長度合いをチェックしていたものなのだそうだ。それによって、おおよその産卵時期が見込めるらしい。

ウミガメプールの周辺には、水族館生まれと思しき仔ガメが沢山いたが、それらはいずれ、海に放たれるのだろう。
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野生のウミガメを取り巻く環境を考えると、少しくらい大きくても安泰ではないんだろうけど、小さな仔ガメよりも力強く大きくなってくれそうに思うのは、オレがウミガメのことをよく知らないからだろうか?

繁殖の話とは別に、もうひとつ興味深い話が聞けた。

オレがもっとも見てみたい生き物のひとつでもあるオサガメのこと。
美ら海水族館では(多分、美ら海水族館になる前の話だと思うが)、オサガメを飼育していたことがあるのだそうだ。
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写真は南知多ビーチランドで展示されていた剥製

定置網にかかったものが運び込まれ、3年ほど飼われていたとか。
オサガメは飼育が難しいと言われているが、その理由は主に2つ。
まず、壁を認識しないこと。これは壁を認識しないというより、急旋回が得意ではないといった感じだろうか? まぁ、オサガメに限らず、ウミガメはどれも壁の目前でターンしたりすることはないが。
2つめは、甲羅を持たない体がスレやすいこと。オサガメはレザーバックと呼ばれるように、一般的なカメのような硬い甲羅がなく、全身が皮で覆われている。イメージとしてはスッポンのような感じだろうか? 滑らかな皮膚状の体で、壁への衝突を繰り返せば、やはりダメージは蓄積していくのだろう。
加えて、オサガメは“動きが速すぎる”くらいとにかく泳ぐのが速いそうで、そのスピードで止まることなく泳ぎ続けるらしい。つまり、衝突時の衝撃も大きいということ。それらが、状態を落とす要因になってしまうようだ。

話を聞かせてくれた飼育スタッフ氏も、実際に生きたオサガメは見たことがないそうだが、恐らく、ウミガメ飼育スタッフの間に伝わる経験談は、当たり前の話ながらとてもリアルで、プールを泳ぐオサガメを想像するには十分だった。
だが、最近は沖縄周辺でオサガメが捕獲される例はなく、最後に捕獲されてから、既に何年もの月日が経過しているらしい。
絶滅が心配されている種類だけに、とても気にかかる情報だ。

オサガメは自然下ではクラゲを主食にしていると言われている。
あんな巨体を、あんな栄養のなさそうなものでよく維持できるもんだと驚かされるが、同時に、浮遊したビニールを食べてしまうことも多いのだろうなぁ、と。
オサガメは知らないが、ウミガメは何でも食べようとする生き物だ。当然、ビニールだって食べようとする。きっと、オサガメだって同じようなものなのだろう。
それを消化器官内に詰まらせるなどして、死ぬカメはかなりの数に上るという。

一方、我々の生活の中で目に触れ、手にするビニールの数も膨大だ。
例えば、コンビニでおにぎりを買って、コンビニの前に止めてあるクルマまで持ち運ぶのにビニール袋は必要?
そのおにぎりだってビニールでくるまれているし。

それらのビニールを使うなとはオレには言えないけれど、もし、そうしたビニール類を使った時は、絶対に飛んでいかないゴミ箱などにしっかり捨てるように心掛けて欲しい。
海の中を漂うビニールやプラスティックのゴミはおびただしい数になるそうで、水深5000mにもそうしたゴミが沈んでいるのだそうだ。
最悪なことにそれらは腐らず、分解もされず、生き物を殺す原因にもなる。まぁ、そこはビニールを始めとする樹脂、プラスティック素材の美点でもあるんだけど。

このブログを見てくれている人は、少なからず生き物が好きな人だと思うのだけど、自分が使ったものでなくても、風に舞っていたり、海のそばに落ちてるビニールは拾って、絶対に風などで飛ばされない場所でちゃんと処分するようにして欲しい。
そうすることで、死ななくていいウミガメや海鳥、海獣類を死なせずに済むことにつながるはずだから。

南知多ビーチランド・ウミガメマニアックス [その他]

南知多ビーチランドは、ふれあい日本一と謳っていたり、とにかく海獣が売りの水族館というイメージがある。
もちろん、それは間違いじゃないんだろうし、実際さまざまな種類の海獣たちを見ることができるんだけど、中庭にいる沢山の海獣類たちの中に、ウミガメのプールがあって、不思議なことに、そのウミガメのラインナップがやけにマニアックなのだ。

ウミガメといえば、南知多ビーチランドから1時間ほどの距離にある名古屋港水族館でも飼育や繁殖に力を入れているけれど、マニアックさという意味では名古屋港水族館を上回っていると言っていい。
まず、滅多に見られない種類のカメがいること。
通常、水族館のウミガメというと、アカウミガメかアオウミガメがほとんど。あとはせいぜいタイマイがいる程度、というのが普通だ。
しかし、南知多ビーチランドにはそれらに加え、激レアのクロウミガメがいる。
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クロウミガメは南知多以外では、オレが知る限り、沖縄海洋博公園(美ら海水族館)で1匹が展示されているのみ。
※須磨海浜水族園でも展示されているそうです。コメントに書き込みをいただきました。

日本では滅多に捕れないとても希少なカメらしいのだけど、ここには屋外のプールだけでなく、屋内の水槽の中にも入っている。
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クロウミガメという名前とは裏腹に、外のプールにいる個体も、沖縄にいるものも、白っぽい色をしていて、クロウミガメ? という感じなんだけど、屋内のサメの水槽にいる1匹はちゃんと黒っぽい色をしていて、なるほど~!! と思わされる。

見るだけでもスゴイ(はず)のに、プールにいる個体には餌を与えることまでできてしまうのだ。観客にいつも餌をもらっているカメたちは愛想がよくて、プールの縁に立つとこちらに近寄ってくる。しかもそれが激レア種なのだから、ウミガメマニアにはたまらないだろう。

屋外のプールではクロウミガメはもちろんなのだけど、是非見てみて欲しいのがハイブリッドのウミガメたちだ。
どうしたワケかアカウミガメ×タイマイ、アカウミガメ×アオウミガメの2タイプがいて、それがまた1匹だけではなく、それぞれ何匹かずついるのだ。
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タイマイ×アカウミガメ
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アオウミガメ×アカウミガメ
野生由来のものなのだろうけど、何でこんなものがこんなにいるの? という驚きと、滅多に見られるものではないという両面でビックリできる。
面白いのは、それぞれの特徴、形質が表現されていて、どの種類とどの種類のハイブリッドだということがちゃんと分かること。
片親がアカウミガメということもあり、甲羅や体はそれを彷彿とさせる色をしているのだけど、頭はアカウミガメほど大きくない。
それでもタイマイクロスの方は甲羅の縁がギザギザした少し頭の小さいアカウミガメといった感じで、甲羅は普通のアカウミガメよりも滑らかな感じで柄も綺麗。一方、アオウミガメクロスは赤みがかった色のアオウミガメといった感じで、頭が小さくスマートな印象。本来のアカウミガメより“カッコいいんじゃない?”なんて思ってしまった。
食性の好みとか、性質とかはどんな感じなんだろう? 聞いてみればよかった。

レアなウミガメのほとんどは屋外のプールにいて、上からしか見えず、天候などの条件にも影響を受けてしまうから、横から水中の姿を見られればいいんだけど…
まぁ、カメにとっては、太陽光がダイレクトに降り注ぐ屋外飼育の方いいんだろうけどね。

でもまぁ、日本中でたったの5種類しか見られないウミガメの内、4種類が見られて、さらにここにしかいないだろうハイブリッドまで。
ウミガメ好きなら避けて通れない水族館なのは間違いなさそう。餌やりもできたりするし、ウミガメが好きだという人にもオススメです!!

鳥羽水族館の気になる海獣 [その他]

水族館に行くと、気になるのはやっぱり魚類。
そんなオレでも、鳥羽水族館に行くと、不思議と海獣類が気になり、眺めている時間が長くなる。
“ここにしかいない”が多いからだろうか? それとも、鳥羽水族館ならではの“何か”があるのか? 今回も長い時間動物たちを眺めてたように思う。
とは言え、館内のあちこちに点在している上、数が多いので、ひとつひとつを眺めてたのはたいした時間でもないないのかも知れないけれど。

今回もまた開館と同時に入館したので、館内はまだひっそりとしてた。
人の多い混雑してる時間帯は人の相手をしてくれない海獣たちも、寄ってきてくれる可能性が高い時間帯だ。
そんな中でも、こちらがビックリするくらい愛想よく寄ってきてくれたのがスナメリだ。
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以前、HPの飼育日誌で“一眼レフが好きなスナメリがいる”という話を読んだ憶えがあったのだけど、きっとその子なんだろうと思う。
カメラを構えるオレを見つけると、すっ飛んでやってきて、まるでカメラを覗き込むようにジッとしてる。同じ水槽にはあと3頭が泳いでいたけれど、それらは近寄ってくるどころか、こちらを見ることさえしてくれないのにだ。
もちろん、写真は撮ったんだけど、呼吸しに浮上してもすぐに戻ってきてくれて、いつまで経ってもオレの前からいなくなろうとしない。
顔の前で向いて欲しい方を指さしてみるものの、流石にポーズ指定までは応えてくれないようで、顔のアップばかりが量産されてしまった。
そんなに写真が好きならと、カメラのモニターを見せてみたんだけど、自分の映り具合に納得してくれてただろうか?


その内、他のお客もやってきだしたから、場所を譲ろうと水槽の前を立ち去ろうとすると、スナメリもオレの後を追って付いてくる。
他の人がカメラを向けたり、手を振ってみたりしても、オレの前を離れない。可愛いヤツだ(笑)
それは午後になって館内が混雑してきても変わらず、大勢の人が並んだ水槽の前へと戻ってみると、それらの観客に愛想を振りまいてた。でも、オレを見つけると、やはりすっ飛んできてそこから動かなくなる。オレとしては可愛くていいのだけど、あの混雑の中で人気のスナメリを独り占めしていると(オレがしてるワケではないんだけど)、まわりの人の目が顰蹙を帯びてくる(ような気がする)のでその場を退散したが、その際もオレの動きに合わせて水槽内を移動するので、ちょっぴり後ろ髪を引かれるような気分に。
鯨類に対して、そんな風に思うことって、あんまりないんだけど…
それだけ可愛いヤツだってことですよ(笑)
でも、次に行った時には思い切り無視されるかも知れないけれど。
カメラを持っている人は、写真を撮らなくてもカメラを構えて水槽の前に立つことをオススメする。きっと、愛想よく近寄ってきてくれるだろうから。

鳥羽水族館に行った2日前に、三津シーパラダイスに行き、そこで可愛いアザラシの仔を見たというのは以前のブログでレポートした通りだが、ゴマフアザラシの仔は鳥羽水族館にもいた。しかも、まだ白い毛を纏った状態で。
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この写真の時からは既に2ヶ月が経過しており、この子も今や大人と同じゴマフ模様。
魚を食べ、大福という名前もつけられている。

オレ自身、ゴマフアザラシの白い毛の仔を見るのは実は初めて。
雪や氷の上での保護色のはずだが、オレが行った日の鳥羽は暑いくらいの好天で、そんな中ではその白い毛も“汚れが目立つなぁ”とか“暑くないのかなぁ”みたいなことばかり思ってしまった。
その日、母子が暮らすプールの前まで何度か行ったけれど、小さい子らしくほとんど寝てた。起きて顔を出すと、何か困ったような顔をしていて可愛いのだけど、その姿や顔に似合わない野太い声で唸り、母親に乳をせがむ。
母親もねだられるままに与えるワケではないようで、大抵は無視してる。
でも、お腹を空かせた仔は、親の方へ這いずっていき、何とか乳にありつこうとする。
餌を与えていた飼育スタッフ氏の独り言? によれば、乳ばかり飲んでるそうで、見る度に大きくなってるらしい。反面、母親はしぼんだ? なんて声をかけられたくらいで、超濃厚なアザラシミルクは、仔を驚くほどの早さ大きくするが、母親個体の負担は小さくないのだろう。半分近い豊富な脂肪分は、あるいは親が身を削った代物なのかも?

先にも書いたように、この時から2ヶ月も経過してるので、もうかなり大きくなってるだろうと思うし、もう白くない。とはいえ、生え替わって間もないゴマフ模様は綺麗だろうし、まだまだ可愛いはず。
そんな姿を見たいなら、早めに行くことをオススメします!!


鳥羽水族館にハリスホークがいて、それがショーに登場しているというのも2年前に行った時のブログにも書いた通り。
ハリスホークでこのブログに辿り着くという人も多く、注目度も高いようなのだ。
でも、そんなハリスホークも鳥インフルエンザ対策の影響で、ショーの出演や通路でのフライトトレーニングが中止されていたとのこと。
だが、それがひと段落したということで、オレが行った数日前から再開したらしい。
ガーやチョウザメがいるCゾーンから出ると、目の前に鷹を腕に乗せた飼育スタッフ氏がいて、通路でのトレーニングを行っていた。
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この通路トレーニングを見るのは初めてではないけれど、何度見ても(って2回目だけど)不思議、というか非現実的な光景だ。
沢山の人が行き交う通路の中を、鷹が飛び去っていくのだからね。
流石に、鷹の往来が始まると、観客たちも道を譲るように壁の方に寄っていくんだけど、不意に展示ゾーンから出てきた人が、背後から音もなくやってくる大きな鳥に驚く、なんて光景も。
猛禽ならではの美しいフォルムに見とれつつ、それが飛んでいるのがメインの通路という違和感。見たことがない人には是非見てみて欲しいショーだとオレは思う。
個人的には鳥羽水族館で楽しみにしている見所のひとつだ。


日本国内にたった10頭しかいないマナティの内、鳥羽水族館にはそのうちの3頭がいる。
その3頭は日本では鳥羽にしかいないアフリカマナティであるというのも有名な話。
その内の1頭は、比較的最近やってきたばかりの若い個体なのだ。
繁殖を見越したペア飼育がなされていたが、その確率を高める目的で新たに導入されたもの。もちろん、メスである。
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“みらい”と名付けられたその若いメス個体(子供と言った方がいいのかな?)
以前からいたオス個体と仲良しなようで、連れだって泳いでる。未来のペア候補なんだけど、現状はサイズ差があるのでカップルというよりは親子のよう。
あまり動かない印象のマナティだが、若い個体はやはりよく動くようで、結構泳ぎ回ってるし、餌もよく食べる。
ただ、そのせいか水の濁りは以前より強まったような気が…
個体の若さと関係あるのかは分からないけれど、目がぱっちりしてるような気もした。
そういう意味では可愛い個体といえるのかも?


最近、カピバラが人気だ。
そんなカピバラが鳥羽水族館にも登場した。
この手の動物といったら、ゾーン(水の回廊)と考えがちだが、新しいカピバラ水槽はゾーン(ジャングルワールド)に新設。ピラルクー、マナティに次ぐ目玉動物ということになるのだろう。
新しい水槽は床から天井まで立ち上がったガラスでフロアと仕切られており、その中に丸いプールと擬岩の小山が作られている。
擬岩の高い位置にはショウジョウトキが、プールの中にはフラミンゴシクリッドが泳いでいて、カピバラの動きの少なさをカバー? している。
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水槽の内側は、フロアと面位置になっているので、ガラスの前にしゃがみ込めば、カピバラはすぐ目の前。ガラスで隔てられているとは言え、その距離感は金網や柵などで仕切られた施設のものよりも近くに感じる。
そのため、カピバラと並んで記念撮影(風)も可能で、実際、そんな風にして写真を撮ってる人を多く見かけた。

今では大人気のカピバラだが、いつからこんな人気動物になったのだろうか?
いつしか、水族館でも見かける機会の多い生き物になりつつある気がする。
何でも、癒し系なのだそうだ。
でも、オレにはその魅力がちっとも分からないのだ。
カピバラだから嫌いというワケでもないけれど、カピバラが属する齧歯類は分け隔てなく好きじゃないので、必然的にカピバラも…
まぁ、そんなオレはともかく、カピバラ好きにとっては、新生鳥羽水族館はかなりの注目スポットだと思われますよ。

海獣類のバリエーションはやはり鳥羽ならでは。それだけでも得した気分になれるし、楽しませてくれる。
でも、何より動物との距離の近さも楽しさの大きな要因だと思う。
魚好きでそれを目当てに水族館に行ってるオレがこれだけ楽しんでいるのだから、海獣好きの人ならきっと、目当ての動物の前から離れられなくなるんじゃないかな?

鳥羽水族館の気になる魚? [その他]

鳥羽水族館の気になる魚… 実は困っていた。
正直に告白すると、ネタになるべき魚がいないのだ。

誤解のないように言っておくが、鳥羽水族館にそれがいないというワケではもちろんない!!
水草水槽にいたエンゼルフィッシュや、滝の水槽にいたアマゴとか、何て綺麗なんだ!! って思うようなものもいくつか。だったらそれを… と思われるだろうけど、ここで紹介したかった魚は水族館で決めていて、そうすべく狙っていたのだけど、ひとつ前のブログにも書いたように、いろいろ困難な状況の前に、撮影を諦めてしまった。
鳥羽水族館に行く理由を残してきたってことで…(笑)
というワケで、いつもとはちょっと毛色の違うものを紹介したい。

まずひとつめは、サンゴの水槽にいたヒフキアイゴ。
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水槽の中に沢山泳いでいるのだけど、そのウチの1匹。
ヒフキアイゴには黄色地に黒いスポット模様がひとつ入るのだけど、その黒いスポットが必ずしもまん丸ではなくて、個体によって結構バラバラだったりするんだけど、鳥羽のサンゴ水槽にはハート柄のヤツがいた。
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それがコイツ。
上の写真の個体もハートっぽいんだけど、コイツが一番ハートの形が綺麗だった。
あっ、ハートだ!! なんて思いつつ、探しだすと見つからないもので、こんなピンぼけ写真で失礼!!
黄色い体にハート柄なんて、いかにもラッキーな感じだが、コイツを見てから2ヶ月くらいが経過しているけれど、別段ラッキーなことは起こってないような…
ラッキーには期待せず? サンゴ水槽を探してみて欲しい(笑)


何でもいる鳥羽水族館には、小さいながらザリガニの専門コーナーがある。
そこはオレが鳥羽水族館で楽しみにしている展示のひとつでもあるんだけど、メインの通路にあるので、その前を通る度に引き寄せられるようにフラリと覗き込んでしまうのだ。今回は、そこにいるマロンのカッコよさにあらためてシビれた。
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マロンというのはオーストラリア産のザリガニで、もちろん栗のことじゃない。
以前は飼う用に輸入されていたが、特定外来生物に指定されてしまい、現在は一般での飼育ができなくなった種類で、そういう意味でも鳥羽水族館にいる個体は今や貴重な存在だ。
かつて、観賞魚店で手に入った時代には真っ青のブルーマロンが人気で、黒い方はまるで人気がなかったのだけど、今回、そのカッコよさにシビれさせてくれたのは、青ではなく黒の方。
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ちなみにこちらが青。

真っ黒ではない、少し赤みがかった艶なしの黒系色。何とも形容しがたい色が、ものすごくカッコいい。状態よく飼われていることもあるんだろうけど、分かる人にこそ分かる魅力とでも言うのだろうか? こんなにカッコよかったんだ、と今更ながらにその魅力に気づかされた。
マロンの飼育は大変難しい。ウチでも飼っていたことがあるけれど、元気に生きていたものが、何の前触れもなく突然死んだ。何かが足りないのは分かるけど、それが何かが分からない。そのため、マロンは飼えない、という評判が立ったほどの代物だ。
しかし、鳥羽水族館では、そんなマロンの繁殖にまで漕ぎ着けている。海獣類の繁殖のような注目は浴びないけれど、実はものすごい快挙なのである。
繁殖までしてしまうほど状態のいいマロンがどれだけカッコいいものか、是非、実際に行って確認してみて欲しい!!

エビつながりでもうひとつ。
新しくリニューアルした水槽の中に、イセエビの水槽があった。
かなり大きな水槽なのだけど、中には溢れるほどギュウギュウに入っていてちょっと気持ち悪いほど。
水槽掃除の際などに、一斉に集られて喰われはしないのかと心配になるくらいの数なのだ。
イセエビとはもちろん、伊勢のエビという意味だから、鳥羽水族館からすれば地元を代表する生き物。水より多い? 山盛りっぷりもだからこそ、なのかも知れない。
4本以上の足のある生き物に、嫌悪感を抱きがちなオレからすると、イセエビはかなり気持ち悪い部類、足のみならず、腹肢や棘だらけの触角とか、もう気持ち悪い要素が凝縮されてる。1匹でも気持ち悪いものが、気持ち悪いほどいる…
でも、意を決して? 水槽の前にしゃがみ込んで眺めてみると、何だか青い。
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しかも、1匹だけでなく、みんな青いのだ。
もちろん、オーストラリアの真っ青ザリガニ、ブルーマロンほどではないけれど、かなりの青さだ。イセエビというと、赤いイメージがあったから、この青さがものすごく特別なもののような気がしたのだけど、水槽の周辺には特に何のアナウンスもなかったし、何せあれだけいるもののすべてが青いから、そういうものなのかも知れないけど。
餌の問題? それとも本場のイセエビは青いもの? とりあえず、これはこれでなかなか綺麗なので、一見の価値はあると思う!!

というワケで、今回は気になるエビ、みたいな感じになってしまったけれど…
魚以外にも見所沢山!? という話でした(笑)

しものせき水族館 海響館 ペンギン村 [その他]

海響館といえばフグ… なんだけど、最近はペンギンなのかも知れない。
昨年、巨額の費用を投じたペンギン専用の大規模施設、ペンギン村がオープンしたからだ。
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下関にフグの展示に特化した水族館があることは理解できる。しかし、何故ペンギン?
そのワケは、下関とペンギンが意外な縁? で結ばれていたかららしい。
かつて下関には、大手水産会社の本社があり、戦後以降の捕鯨が盛んだった頃には、一大拠点になっていたようだ。今でも調査捕鯨の船は下関を母港としているなど、捕鯨とは縁の深い場所だ。
南氷洋での捕鯨の副産物として捕獲されたのがペンギンたちで、捕鯨船によって連れ帰られたものが旧下関市立水族館で飼育、展示されていた、というのが“意外な縁”の正体。
とは言え、現在のペンギン村で見られる種類は、国内の他の水族館などでも見られる種類のみ。何しろ、商業捕鯨がなされていない今、南氷洋でペンギンが捕獲されることもない。

逆に驚くのは、飼育、展示されているすべてのペンギンがCB(飼育下繁殖個体)であること。
あれだけの個体が、すべて国内調達されているのだ。
もちろん、ペンギン村のオープン以前から海響館で飼われていた個体もいたはずだが、多くはオープンに合わせて集められたものだろうと思う。つまり、日本全国の水族館や動物園で生まれたものだけであれだけの数が揃えられるのである。しかも、ペンギン村がオープンする1年ほど前には、島根のアクアスにも立派なペンギン館がオープンしており、やはり各地の水族館などからペンギンが集められたというのに、だ。
あらためて、日本の水族館(動物園)のペンギン飼育・繁殖技術の高さを思い知らされる。
でも、ペンギン村を備えた現在の海響館なら、今後は、どこかにペンギンの新施設が作られる際には、今度は供給元のひとつに名を連ねることになるんだろうと思う。

ペンギン村は、入場ゲートを通って右側、ショースタジアムと向かい合うような場所にある。展示は室内の亜南極ゾーンと、大きな建物を取り囲むように配置された屋外のフンボルトペンギンゾーンの2つに分けられている。かなりの高額な施設であることも話題? になっていたが、実際、素人目にもそれが分かるくらいのゴージャスぶりだった。
オウサマ、ジェンツー、マカロニ、イワトビの4種類のペンギンと空を飛ぶインカアジサシが暮らす屋内の亜南極ゾーンには、水中のペンギンをあらゆる角度から観察できる700tもの大水槽がある。
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もちろん、ペンギン専用水槽としては最大だ。容量のみならず、6mの水深もペンギン水槽としては世界最深とか。正面から見た水槽はそうした数字から想像する通りの立派さ。水中部分にはチューブトンネルもあり、観客の上下左右をペンギンたちが泳いでいく。
陸地部分は想像していたほど広くなくて、“これがあの名高いペンギン村か!?”みたいに思ったのだけど、そのまま水槽の周りを取り囲むような順路を進み、水中部分へと進むと、そんな思いは一変した。“こりゃあ、スゲェ!!”って。

のとじま水族館でも実感した“ペンギンの水槽は大きい方がいい”ということを、ここであらためて確信した。
水面や陸上ではよちよちと歩き、可愛らしく観客の顔を覗きに来るジェンツーペンギンたちが、大袈裟ではなく、本当に目が追いつかないほどのスピードで縦横無尽に泳ぎ回っているのだ。あんなスピードで泳ぎ回れるのも、あの広く深いプールがあればこそ。
その姿を目の当たりにすれば、ペンギンの評価は“可愛い”から“スゲェ!!”に変わる。
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そのあまりのスピードとトリッキーな泳ぎに翻弄? され続け、結局、泳いでいる写真でまともだったのはたったの1枚だけ。オレのウデのなさも大きいが(←ほとんど)、あの水槽で泳ぐ様を静止画に収めるのはかなり難しいのではないだろうか?

亜南極ペンギンの展示ゾーンのスゴさは、ペンギンの驚くべき遊泳力を目の当たりにできること、だと思ったのだけど、屋外のフンボルトペンギンの展示ゾーンでも、これまたペンギンを見る目が変わりそうな凄さを発見できる。亜南極ゾーンの水槽もスゴイのだけど、ペンギン村の本当のメインは、実はこの屋外の展示ゾーンなんじゃないかな?
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ペンギン村の建物を取り囲むように配置された広い砂地が、フンボルトペンギン本来の生息地をリアルにイメージさせてくれる。
チリ政府公認の指定繁殖地というワケの分からないお墨付きまでもらっている
それを眺める観客や、施設や展示生物の魅力には何の関係も影響もないその手のお墨付きを欲し、有り難がるあたりは、何ともお役所的で公営らしさを感じさせるけれど、どこにでもいるフンボルトペンギンがこんなに広く、立派なスペースで飼育、展示がなされている所はどこにもないから、やっぱりスゴイのである!!
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盛り土のようなドーム状の巣箱の中にいたペアは、覗き込んだオレを強烈な目つきで睨んできた。まるで“それ以上近づいたら、容赦はしないぜ!!”と言わんばかりに。
愛想良く人に近寄ってくる印象のあった水族館のフンボルトペンギンが、こんな目をするんだ!! って思わされた。原産地を模した場所で見るからそう見えたのか、人に飼われたペンギンが、まるで野生個体のような力強さを感じさせる。
本来のペンギンの姿を垣間見たような気分になったことで、ふと思った。その恐ろしげな目つきこそ、ペンギン村が観客に見せたかったものなんじゃないか、と。

恐らく、日本人は世界一のペンギン好きだ。飼育されている数も世界一だろう。
水族館を訪れる人の多くは、ペンギンを見つけると、笑顔になり、反射的に“可愛い~!!”と声に出しながら、小走りでプールに駆け寄る。
ペンギン=可愛い という公式が完全に刷り込まれている。
もちろん、それに異論を唱えるつもりはないし、実際に可愛いと思うけど、本当のペンギンは可愛いだけじゃないんだぜ!! と、既成概念を覆し、真の姿を見せることを目的とした施設なんだろうと思う。それは、屋内の亜南極ゾーンでも、屋外の温帯ゾーンのどちらでもそう感じた。

それにしても、ペンギンの真の姿を見せるには、ものすごいお金が必要なのね~

究極のコミュニティタンク のとじま水族館のイルカの楽園水槽 [その他]

のとじま水族館で一番楽しい水槽は、イルカの楽園水槽である!! と断言する。

オレは魚好きだから、よほどのことやものでもない限り、水族館で印象に残るのは魚が主役の水槽であることが多いのだ。
それなのに、のとじま水族館ではいつもと事情が違っていた。
もっとも楽しいと思ったのは、イルカが主役の水槽だった。でも、その楽しさは、イルカや魚によるものではなかったんだけど…

かつて、水族館ナイトの礎となったイベントに参加した時のことだ。
そこに集まった水族館好きと、“どこの水族館がよかったか”というありがちな話をしていた時に、その場にいたひとりが「のとじまのイルカの水槽がよかった!! 両生類以外は全部入ってる水槽があって、それがすごく楽しい水槽なんですよ」と言っていたのを、この水槽を眺めながら思い出した。

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その時の話に出てきた水槽はもうないが、この“イルカの楽園”水槽は、その後継水槽としてより規模を大きくして07年にオープンしたもので、トンネル水槽としては日本最大の大きさなのだそうだ。
この水槽ではいつぞやのイベントで聞いたように、両生類以外、ほ乳類のイルカと魚類、爬虫類のウミガメ、鳥類のペンギン、そのすべてが一緒に暮らしていたのだ。もし、海に進出した両生類がいたなら、きっとこの中のメンバーに加わっていたに違いない。
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水槽内のほ乳類は時々、2種類になる。写真の奥の方にいるダイバーがその2種類め(笑)

魚とイルカが同居するトンネル水槽は八景島シーパラダイスにもあるから、それだけなら驚くには値しない。トンネルの規模も、確かに八景島のものよりもトンネルの長さは長いかも知れない。でも、径は小さく混雑すると少々キビしそうだ。
中にいるイルカはすべてカマイルカで、常にものすごい勢いで泳ぎ回っているので、何頭いたのかは分からない。でも、少なくとも8頭以上はいたように思う。
魚は八景島が色鮮やかな南国の魚が中心なのに対して、マダイやイシダイ、メジナなど、のとじまの周辺でも漁獲されるような種類が中心。イルカが泳ぎ回る水槽ということもあってか、擬岩などは小さく控えめ。そういう意味では魚を楽しむ水槽としては今ひとつな感がある。イルカが沢山いるのに、水深はさほど深くなく、そのイルカたちがあまりにも元気に泳ぎ回るからか、ちょっと窮屈そうにも見えた。

トンネルに進むとすぐに、八景島の水槽と同じようなものかと、何気なく眺めながら通り過ぎようとした時のことだ。
勢いよく泳ぎ回るイルカの中に、同じくらいの速さで泳ぎ回る、小さな何かが目に入った。
ペンギンだった。それも、どこにでもいるフンボルトペンギンだ。
陸上ではぺちぺち歩いているペンギンだが、水中では陸上の動きがウソみたいな素晴らしい動きを見せることはよく知られている。
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トンネル水槽では、まるで空を飛んでいるかのような姿が見られることで人気を集めているが、この水槽のペンギンは“飛んでる”なんていうレベルじゃない。
まるで魚雷みたいに、泳ぎ進んだ後に泡の軌跡を残しながら、イルカたちの合間を自在に縫っていく。体の小ささを活かして、イルカたちを翻弄しているようにさえ見えた。
そのスピードもさることながら、旋回性や急上昇、急下降、どんな高性能な戦闘機でも同じ動きはできないんじゃないか、そんな風にすら思えるほどの見事さなのだ。
ペンギンって、こんなに泳げるんだ!! って素直に驚いた。
水面付近に大きなイルカが速いスピードで泳ぎ回っていて、水底付近には群れをなした魚たちが大きな塊となってゆったりと動く。そんなイルカをうっとうしそうにマイペースで泳ぐウミガメ。それらの合間を、ペンギンが猛スピードで駆けめぐる。
少々大袈裟な表現だけど、そこにあったのはオレのイメージする宇宙空間だった。
イルカは大きな宇宙艦隊。魚たちは小惑星。ペンギンはスターファイターと言ったところだろうか?
スターウォーズのエピソードⅥで、反乱同盟軍がデススターと帝国艦隊に乗り込んでいくシーンとダブって見えた。
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楽しい!! そんな風に見え始めたこともあってか、ペンギンがたまらなくカッコよく見える。しかも、そのペンギンたちも飽きずにハイスピード航行を続けていて、見ているこちらの方が“疲れない?”と心配になったほど。

ペンギンは好奇心旺盛だが、意外と魚には興味を持たず、追いかけ回したりすることはほとんどしてなかった。まぁ、水槽内にいる魚のほとんどが、ペンギンに近い大きさがあるものばかりだったからかも知れないけど。
魚は追いかけないのに、自分よりはるかに大きなイルカを挑発して見せたり、それに対してイルカが避けるような泳ぎを見せると、それを追いかけるような動きを見せることも。
また、反応はないけれど、ウミガメに近づいて顔を覗き込んだりと、とにかく見ていて飽きさせないのだ。

この水槽が楽しく見えた最大の理由はペンギンなのは間違いないけど、そのペンギンがそんなに楽しく見えたのは、この水槽だからこそなんだろうと思う。
思いもよらない組み合わせによって、ペンギンの知らない魅力に気付かされた気がした。ペンギンがこんなにカッコよく、楽しそうに見えるのなら、どこの水族館でもイルカと一緒に飼えばいいのに、なんて思ったくらいだ(笑)
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ペンギンとは関係ないけど、こんな平和そうな光景も見られる。一緒にくつろぐ? カサゴとアオウミガメ。

のとじま水族館に行ったら、是非、このイルカの楽園水槽のペンギンたちに注目してみて欲しい。
きっと、オレが味わったような楽しさを味わえるはずだから。

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恋するイカ [その他]

ようやく寒さも和らぎ、家から出ようかな!? みたいな気分になれる季節になったからか、4~5月はよく水族館に行った。
5月に入ってからも伊豆や箱根の水族館に行ったんだけど、そこで撮った写真は、いつにも増してハズレが多くて、整理しながら情けない気分に。
水族館から帰った後の写真整理は、行ってきた水族館をもう1度味わえる楽しい作業のはずなんだけど、ハズレの写真が多いと、とりわけ外れて欲しくないのが外れてると、それはそれは大きなガッカリ感を味わうハメになる。
それでも、比較的行きやすい伊豆や箱根ならまだチャンスはあるけれど、なかなか行けない水族館だと、泣けてくる。
まぁ、それも、オレのウデが大きな原因。解消するには練習あるのみ。
というワケで、写真の練習を兼ねて、エノスイに行ってきた。
4月末のリニューアルでどう変わったのかも楽しみだったしね。

細かくいろいろ変わっていたのだけど、これまで“いただきます”をテーマに食用魚の展示を行っていたエリアが、相模湾沿岸水槽と名を変え、それに沿った展示へと改められていのだけど、その最初に登場する水槽、リニューアル前はブリやカンパチの若魚が泳いでいた水槽が、旬の水槽と名を変え、オススメの生物を展示する水槽とされていた。
オレが行った時には、3種類のイカが入っていたのだけど、ちょうど繁殖期を迎えていたらしく、水槽内に入れられたネットには沢山の卵が産み付けられていた。

その水槽を覗き込んだ時、底~中層にいたミントグリーンのイカの姿に驚いた。
何て綺麗なんだ!! ってね。
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ネームプレートによれば、カミナリイカという種類とのこと。
しかし、その色の綺麗さは感動的。イカなんて、特別興味のあるものではないこともあって、普段はあまり写真を撮ることもないのに、その日ばかりはアホみたいに写真を撮ってしまったほど。メディアの中はイカだらけ(笑)

イカは気分などに応じて色をめまぐるしく変えるものだけど、青いイカは繁殖期ならではの婚姻色みたいなものらしい。
綺麗な色を発色してるのは、メスとペアになったオスが中心。
つまり、好きな女の子の前で、いいカッコしたい、ってヤツだな。
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イカは繁殖を終えてしまうと、そのまま寿命を迎えてしまうので、死ぬ前にひと花咲かせてやろう!! なのかも知れない。
いずれにしても、同じ男としてその気持ち、よく分かるよ、イカ君!! と、頑張るイカたちを前に、すっかり感情移入してしまったよ。

オスは体色をミントグリーンからブルー、緑、黄色、赤とめまぐるしく変えながら、メスに寄り添ってる。
時々、ウデをメスの方に伸ばし、体に触れるのだけど、実にソフトに、さわさわって音が聞こえてきそうなほど優しく、そっと。その様子が、メスに対する愛? を感じさせると同時に、どことなくエロティックでもあるような…
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また、2匹の頬が時々、ポッとピンクに色づくことがあって、照れているように見えたりして、実にロマンティックなラブラブぶり。

このラブラブのすぐ先にあるものは、産卵、そして死。
見方を変えれば、儚い光景なのかも知れない。実際、水槽内には既に事切れてしまったものの亡骸も浮かんでいたけど、そんな風に感じなかったのは、イカたちのラブラブオーラに当てられていたから、なのかも知れないね。
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産卵してるペアもいた。

オレがエノスイでこの写真を撮ったのは5/21のこと。
だから、カミナリイカたちはもういないかも知れないけど、できることなら生きた姿を多くの人に見てみて欲しいと思う。
散り際の美しさならぬ、命を賭した最後のひと花ということを差し引いても、感動的に綺麗だからね。
きっと、イカってこんなに綺麗だったんだ!! って思うはずだから。