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その名はスピカ アルビノバンドウイルカ@太地くじら博物館 [鯨類]

串本まで行ったのなら、当然、ここも寄るでしょう!! と、翌日は太地へ。
3月に見に行ったアルビノバンドウイルカは、オレが行った直後くらいのタイミングで「スピカ」という名前が付けられた。
くじら博物館の公式ブログなどを見ていると、すっかり環境にも馴染んだようで、観客の顔を覗きに行ったり、水槽内の魚を捕まえてしまったりと、様々な行動を見せてくれるようになっていたらしい。
そんなのを見聞きする度、見に行きたいなぁ、なんて思っていたのだ。

という訳で、これまた7ヶ月ぶりの太地へ。

くじら博物館のイルカたちは、どれもすごく愛想がいい。
歓迎してくれてるみたいで嬉しくなるのだけど、プールや入り江の子たちにも後ろ髪を引かれながら、マリナリウムへ。

泳ぐイルカたちに手を振ると、近寄ってきてくれた。
アルビノバンドウイルカ「スピカ」は、7ヶ月前にはせいぜいこちらを見るくらいだったものが、ものすごく近寄ってきてくれるようになった。
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近寄ってきてくれるのは嬉しいんだけど、近すぎだよ…
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その他の種類よりも人に馴れやすいバンドウイルカだけに、今ではすっかり環境にも人にも慣れて、しかも年齢の若い個体ということもあって、観客を相手に遊ぶことも多いようだ。オレもあのトンネルの中を行ったり来たりウロウロしながら、イルカたちに相手をしてもらった。
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そんな様子は餌の時間にも見て取れた。
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7ヶ月前は、人の前までは来るものの、手渡しされた餌を辛うじて食べるといった感じ。
顔を上げることはなく、水中で食べてた。
それが今や、しっかり顔を上げ、顔の周りを触ることをねだり、水族館のイルカらしい仕草を見せる。

そして驚いたのは、ジャンプを見せてくれたこと。
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普通のジャンプだし、やってることはどれも、健康なバンドウイルカなら誰でもできること。能力的には驚くことでも何でもないんだけど、たった7ヶ月でこんなに変わるんだなぁ!! とちょっと嬉しいみたいな感じだろうか?

可愛い仕草や表情、あるいは悪そうな? 悪戯っぽい表情なんかも見せてくれる。
とりあえず、すごく元気そうで安心した。

次はいつ、会いに行けるかな?
遠く行きにくいので簡単には行けないかも知れないけれど、また会える日が楽しみな「スピカ」の近況、でした。
タグ:水族館

おつかれさまでした、フジ 【追悼】 [鯨類]

11月1日、沖縄海洋博公園(美ら海水族館)で飼育されていたバンドウイルカ、フジが死んだ。
人工尾ビレのイルカとして、映画や本、TVなどで取り上げられた、あまりにも有名な個体である。フジの名は知らなくても、人工尾ビレのイルカと言えば、思い出す人も多いのではないだろうか?
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死因は感染性肝炎とのことで、年齢は推定45歳だったそうだ。
直接の死因はその感染性肝炎なのかも知れないけれど、45歳と言えばかなりの高齢である。日本記録とまではいかないものの、ほぼ天寿を全うしたと言っていい年齢じゃないかと思う。

フジは1976年、静岡の伊東で捕獲され、沖縄へと運ばれた。
ショー嫌いな個体だったそうで、ショーで活躍することはあまりなかったようだけど、子育てのうまい母親イルカだったらしく、3頭のお母さんでもある。
ここまでは、飼育下のイルカの話としてはごくごくありふれたエピソード。
そんなフジが“特別な”存在になってしまったのは、やはり2002年に病気で尾ビレを失ってしまってからだろう。
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“特別”と言っても、種としては日本全国で300頭近くが飼われている、よく知られたバンドウイルカである。
でも、フジが“特別”だったのは、人工尾ビレを装着したからではなく、イルカの尾ビレや体の作りの素晴らしさ、そしてその素晴らしい作りの尾ビレを、人が持つ技術で機能的には近いものが作り出せたこと、そしてそれを装着することで、完全ではなかったのかも知れないけれど、イルカが持つ本来の動きを取り戻せたことなど、人工尾ビレを介して、様々なことを知ることができたからなんだと思う。
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フジは人工尾ビレが何たるかちゃんと理解していて、自ら尾を差し出すようになったのだとか。オレが見た頃には装着もスムーズだった。

水族館で行われているイルカショーは、イルカの持つ能力の凄さを分かりやすく紹介するためのものだが、フジはショーでの活躍という形ではなく、人工尾ビレなんていう、それこそ前例のないものを装着することによって、イルカの素晴らしさを教えてくれたのだ。
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尾ビレを失うというのは、当のフジにとってはこの上ない不幸なできごとだったのだろうけど、お陰で我々は、通常、飼われているイルカや、ショーでの活躍だけでは知り得ないことをいろいろと教えてもらうことができたのだ。

フジが海洋博公園で暮らした38年の内、オレが知っているのはたったの5年だけでしかないのだけど、あれだけ有名で、かつ高齢な個体だというのに、プールを覗き込むと、とりあえず1度は寄ってきて、顔を見せてくれる、そんな愛想のよさがある個体だった。
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また、尾ビレを失って長い時間が経過していたからか、人工尾ビレを装着していない時でも、それなりに泳げるようになっていて、イルカが持つ、あるいはフジならではの素質なのかは分からないけれど、適応力の高さでも驚かせてくれた。

人工尾ビレの開発を思い立ち、それをフジと共に最前線で開発した水族館スタッフの人たち、そしてそれを技術で形にしたブリヂストン、それらすべてがいちいちスゴイ話だった。

フジは高齢だったから、いつかはこんな日が来るのだろうと思っていたけれど、実際に来てしまうと、やはり残念だし、イルカラグーンプールに行けばいつもそこにいたはずのフジが、次に行く時にはいない… そう思うと寂しくもある。
できることなら、人工尾ビレを装着したジャンプを見てみたかったなぁ…

でも、先にも書いたように、フジがいたからこそ知ることができたことは沢山あった。
だからやっぱり、ありがとう、なのだろうね。

嗚呼… ビンゴ… 【追悼】 [鯨類]

生き物なんていつか必ず死ぬものだ。
とりわけ水の中の生き物は、ビックリするほど簡単に死んでしまうことも少なくない。
そんなことはよく分かっているんだけど、残念なものはやはり残念なのである。

シャチのビンゴが8月2日、移籍先の名古屋港水族館で死んだ。
http://www.nagoyaaqua.jp/aqua/topi/20140802/index.html

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ビンゴは85年にアイスランドからやって来た個体で、日本でもっとも飼育年数の長いシャチ。年齢は32歳くらいと推定されていた。
ラビー、ララ、ラン、リンの父親でもあることはご存じの通り、なのだけど、長らく鴨川シーワールドの“顔”として、その座にあった存在だった。
名古屋へ3頭が移動になった時、5年の期限付きのレンタル移籍ではあったけれど、移籍後しばらくして「度々の移動はシャチの負担も大きく、現実的ではない…」みたい意見が名古屋港水族館の関係者から聞こえてきたりと、鴨川時代からのファンからすると、すっかり“取られてしまった”みたいな気分だった。
もしかしたら、もう名古屋から帰ってくることはないのかも… 考えたくなかったから、そう思わないようにしていたけれど、どこかでそんな風にも思ってた。

でも、名古屋には鴨川よりはるかに広く、充実したプール環境がある。
鴨川の狭く浅いサブプールにいるよりは、きっと快適なはず…  なんて思っていたら、今年の4月から調子を崩し、ずっと医療用のプールで治療を続けているというニュースが聞こえてきた。
イヤな予感がした。もしかしたらオレの考えが現実のものになってしまうのかも…

結果的に、ビンゴが生きて鴨川に帰ってくることはなかった。
シャチのオスの寿命は30年ほどとされているので、もしかしたら寿命だったのかも知れない。
でも、同じ“死ぬ”でも、名古屋で死んでしまったというのは、1ファンとして、何となく引っかかる、というか、やりきれない思いが残る。

ビンゴの死は、同時に、日本国内でのシャチの繁殖が事実上ストップしてしまうことも意味している。
冷凍保存されている精子を使って人工的に、ということもあり得るのかも知れないけれど、現実的には難しいのだろうと思う。
後は、名古屋港水族館がこれまでと同じように、強力な経済力で海外の水族館からオス個体を連れてくる、とかだろうか? それは止めて欲しいけどねぇ…

鴨川シーワールドのトレーナー氏の手記によると、性格に繊細なところもある個体だったらしい。
同じプールで暮らす仔シャチがまとわりついたりすると、うっとうしそうにすることもあったようだけど、リーダーであるステラに怒られると、仕方なさそうにされるがままになる、恐妻家? な一面もあったとか。
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シャチの大きさをもっとも分かりやすい形で見せてくれていたビンゴ。
もう会うことができないのは残念でならないけれど、オレがシャチに興味を持ち、好きになったのは、ビンゴや鴨川のファミリーがいたからだ。
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ビンゴというシャチに会えて良かった。

沖縄美ら海水族館 大水槽のマダライルカ [鯨類]

昨年の5月、美ら海水族館に仲間入りしたマダライルカ。
しかしそれが入ったのは他のイルカたちが暮らす屋外のプールではなく、ジンベエザメが泳ぐ大水槽!! 
昨年の5月に行った時、姿を見ることはできたものの、大水槽での展示はまだ始まっておらず、その時点では展示時期はまだ未定、とのことだった。
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昨年5月に撮影

次に来る時が楽しみ、なんて思っていたら、その翌月から大水槽での展示がスタート。
ちょうどその頃に行った知人や友人のSNSにアップされた画像を見ながら、ちょっぴりジェラシーを抱いたり(笑)

その後、マダライルカの展示が中止になったり、再開されたと思ったら時間限定だったりと、見に行くタイミングが少々難しい感じに。
でも、いつしかそうした事情も忘れてしまい、思い出したのは水族館の大水槽前でマダライルカ展示についてのパネルを見てから。
今回の沖縄はいつもと違い、マンタの都合を考えなくてよかったから、これまで行かなかった所にも行ってみるつもりでいたんだけど、マダライルカの登場時刻に合わせて水族館に入るようそれを変更。その甲斐あって? ちゃんと見られましたよ。

イルカたちは時間になると、いきなり現れる。
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でも、あれだけ大きな水槽だから、たった1.7m程度のイルカが泳いでも、すぐには見付けられない。
正面のアクリルパネルまでやってきて初めて、その存在に気が付く、といった感じで、それ見つけて最初に思ったのは“小さい!!”
水槽が巨大だからか、はたまたイルカが小さいからなのか。いずれにせよ、あの大水槽の中ではあまり目立つものではなかった。

しかしまぁ、水槽に放たれたイルカたちはギュンギュンと落ち着きなく泳ぎ回る。
比較的ゆったり泳いでいる魚たちと比べると、少々せわしないと感じるほど。
周りの魚は、大半がイルカと同じくらいか、少し小さいくらいの大きさがあるものがほとんどのためか、気にするそぶりはあまり見せない。
それでも小さな魚には悪戯をするようで、オレが見ていた時にも、水面近くを泳いでいたマブタシマアジの1匹がどうやらやられてしまった様子だった。

一方、水槽の主役たるジンベエザメに至っては、自分の1/5程度の大きさしかない小さなイルカなんて、意にも介さない、といった感じ。
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イルカもイルカで、ジンベエザメの周りを縫うように泳いでいく。
ジンベエザメとイルカの組み合わせ自体は、八景島シーパラダイスで既に実現していたけれど、マダライルカとはもちろん初めて。マダライルカ自体、国内3カ所でしか展示されていない比較的珍しい種類だから、やはりちょっとばかり有り難みを感じてしまう(笑)

しばらく眺めていると、1頭がツムブリが併走(泳)を始めた。
それもかなりのペースで。
矢のように突っ走るツムブリをリードするように一生懸命泳ぐイルカ。いや、その逆か?
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どちらにせよ、それぞれが楽しんでいるようで、微笑ましい光景ではあったのだけど、イルカのスピードにも、それに付いて行けるツムブリのスピードの両方に驚いた。
海でのツムブリは、人が泳いでいられないような海流の強い所でも平気な顔をして? フラフラと泳いでいるらしいが、そんな遊泳力の強さを垣間見たようだった。
イルカが大水槽に放たれるのは2回見たけれど、その間、必ず決まったツムブリとの併走が見られたので、双方が楽しみにしていることなのかも知れない。

ダイバーに対しての反応は、当たり前だが魚とはまるで違っている。
魚は当然、無関心だが、イルカは積極的に寄っていき、触れられると体を預けるようにおとなしくなる。
また、作業中も近くに寄っていって、作業の手伝い(邪魔)をする(笑)
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マダライルカは比較的かまってちゃんな個体が多いようだけど、大水槽の2頭もどうやらそんな感じらしい。体が小さく、バンドウイルカなどと比べると線の細い感じがする種類だが、反面、それがこうした仕草と相まって、何とも可愛らしい。

太地のくじら博物館でも魚類と一緒に展示されているマダライルカだが、水槽が大きく、いろいろな魚がいる分、行動を見る分にはこちらの方が楽しいかも。

でも、昨年5月に見た時には3頭いたはずなんだけど…
その1頭はどこに行ってしまったのか? 聞いてこようと思っていたものの、他に聞きたいことがありすぎてすっかり失念。
と言うワケで、この続き(←あるのか?)は、また次に美ら海水族館に行った時にでも。

鴨川シーワールド リベンジ [鯨類]

何だか物騒なタイトルだけれど、鴨川シーワールドに行ってきた、という話。

鴨川へは昨年の12月に行っていたのだけど、その時の写真がカメラのトラブルを疑ってみたほどの不作ぶりで、カメラが悪かったのか、はたまたオレの問題なのか、これはもう1度行かなくちゃ、というワケで行ってきた。

とは言え、行った日は消費税アップを目前に控えた週末。
行き帰りの道中はもちろん、シーワールドもオレがこれまで行った中では最強の混雑ぶり。
写真を撮ろうにも、ショースタジアムにすら近づけない有様。
いつもなら、人波を避けて空いている所に… なんて行動パターンも、空いている場所がどこにもなければどうしようもない。とりあえず、撮れそうなタイミングで少し写真は撮ってみたのだけど、どこに行っても始終混雑で、1日混んでた印象しかない。
これはもう1度、さらなるリベンジが必要… だろうな(汗)

前回訪問時にとりわけ失敗写真を量産したのがシャチ。
中でもルーナの写真は全滅… だったので、今回こそは!! と意気込んではみたものの、混雑しすぎて、ショースタジアムに近づくことができず、満足できるものは結局撮ることはできなかった。少しばかり撮ってみた写真は、前回ほど酷くはなかったんだけど…

前回の反省を踏まえつつ撮ってみたルーナ。
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海獣に限らず、小さな仔の成長は早いもの。
昨年12月に見た時よりも、体も大きくなったように見えたし、何より、ジャンプの指示にきちんと応えられるようになっていた。
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まだ母親のラビーや叔母さんのララのようなクオリティではないものの、一応、ちゃんと跳んでる。(笑)
来年にはきっと、ショーのちゃんとした一員になってるんだろうなぁ。

そしてそのルーナの兄、アースはと言うと、サブプールで1頭で暮らしている。
時々覗きに来る妹と会話? したり、トレーナーや鳥に話しかけることで退屈しのぎをしてるようだ。
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こちらもショータイムに合わせてジャンプのトレーニングを見せてくれたが、サブプール前の車いす優先観覧スペースがなくなったお陰で、近くで見るのが難しくなってしまったのが残念なところ。

ただ、こちらもしっかり成長している模様。ランディングして全身が水から出ると、こんなに大きくなっててビックリした。
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いつの日か、身に付けた技をショーで披露してくれる日がくるのだろうか?

シャチを眺めていた時間はごく短かったものの、その成長ぶりにはあらためて驚かされた。
次こそちゃんと写真を撮るため、今年中のどこかでまた足を運ぼうと思った3月末の鴨川詣ででした。

アルビノ・バンドウイルカ@太地町立くじら博物館 [鯨類]

白いクジラ(鯨類)。

空想の世界の話かと思っていたけれど、実在するものらしい。
実際、シャチやザトウクジラなどでは写真も紹介されているけれど、そういう話を見聞きした時には、まぁ、そういうのもいるんだろうなぁ、と、どこか遠い世界の、自分とは無縁な話だと思ってた。
でも、それが水族館にやってきたとなれば話は別だ。

以前のブログでも書いたけれど、1月18日、太地町のくじら博物館にアルビノのバンドウイルカが搬入された。
そのニュースに付随していた白いイルカの画像は不鮮明だったけれど、それでもオレを慌てさせるには十分すぎるくらいの威力があった。
かつて、同じくじら博物館にいた腹ビレイルカほどではないにせよ、それでも、とても珍しいものであることは間違いない。しかも、画像で見たシャチやザトウクジラとは違い、太地まで行きさえすれば、その画像の主に会うことができるのだから…

そして3月。友人の協力によって、無事、会うことができた。
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よく見知ったバンドウイルカでも、体色は見慣れたそれとは違い、一切の色、柄を持たない全身クリーム色で、眼は赤。完全なアルビノだ。
観賞魚などではアルビノ固定された品種も珍しくないものの、オレはそういう改良品種が好きではなく、あまりいい印象を持っていなかったのだけど、同じアルビノでも人の手を介していないものは、これほどまでに美しいものなのか!!  驚きだった。
泳ぐその姿には、ちょっとした神々しさすら感じた。

同じ水槽には、3頭のマダライルカと2頭のスジイルカが暮らしているが、中でもオスのスジイルカ、ホークとは特別仲がいいようで、じゃれ合っている時間も長く、くっついて泳いでいることが多かった。
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そもそも、スジイルカだって、飼育下にいるものはここにいる2頭だけ。アルビノイルカとスジイルカという組み合わせ自体が強烈に珍しく、貴重なものなのだ。

バンドウイルカとスジイルカでは、バンドウイルカの方が大きくなるが、アルビノ個体はまだ若いので、現時点ではホーク(スジイルカ)の方が少し大きい。
一切の色柄を持たない白一色の体は、本来の体のつくり、体型が通常色の個体以上に分かりやすく見えるようで、スジイルカやマダライルカなど小さくて細身のStenella属のイルカと比べると、全体的にがっしりとごつい印象。
今は小さくても、やはりそこはより大きくなる種類だから、ということなのだろうね。

水面上からも見ていたのだけど、呼吸時、噴気孔が開くと、内側がピンク色をしていて、そんな部分も「あぁ、アルビノなんだなぁ…」と実感させられた。
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遊びたい盛りの若い個体だからなのか、水槽内を勢いよく泳ぎ回って、体をぶつけ合う、少々荒っぽい遊び方が好みなようで、水中トンネルから見上げていても、ドスンドスンと体をぶつかる音が響いていた。見ていてちょっと心配になるくらい(笑)

一方、人に対しては、少なくともオレが行った3月初めの時点では、同じ水槽にいる他の個体ほどのフレンドリーさはなくて、何となく興味はあるけど、近寄っていくのはちょっと怖い、そんな感じ。
もっとも、人に馴れやすいバンドウイルカだけに、しばらくすれば、愛想を振りまいてくれるようになるんじゃないか、なんて期待している。

アルビノの赤目は、視力が弱く、遮光性が弱く、物が眩しく見えるものなのだそうだ。
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アルビノイルカがいるプールは屋根があるので、直射日光は射さないが、それでも日中は結構明るい。
プールで目をつぶっているイルカはよく見掛けるが、アルビノの子もしばしば目をつぶっていた。
また、手渡しで給餌する際も、餌との距離感や、正確な位置の把握が、通常色の個体と比べると苦手らしく、水面を軽く叩くようにして、音で餌まで誘導していると飼育スタッフ氏は教えてくれた。
くじら博物館のブログによれば、今ではしっかりスタッフ氏の前に寄って、顔を上げて餌を食べているらしい。それどころか、体に触れられるのを喜んだり、同じ水槽を泳ぐ魚を食べてしまったりもしてるらしい。バンドウイルカらしさが出てきているようで、微笑ましい、というか安心する。

赤い眼だけでなく、白い体も紫外線に弱い。
屋外のプールから、屋根のあるマナリウムの水槽へ移されたのも、紫外線の影響を考えてのものだったようだ。

耐紫外線や視力の弱さというハンデを抱え、さらに外敵から見つかりやすい真っ白な体色など、多くのウィークポイントを抱えたアルビノ個体が、今まで海で暮らせてきたという事実にはあらためて驚かされる。
イルカに限らず、アルビノなど色彩変異個体の自然下での生存率は低いと言われるが、水族館でなら、自然下でネックとなる部分の多くは解消される。あとはそこで長生きしてくれることを祈るばかりだ。
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何より、その美しい姿を見られたことに感謝したいと思う。

山の上にイルカがやって来た@箱根園水族館 [鯨類]

ある頃から、「箱根園水族館」「大水槽」などの検索ワードで、当ブログへのアクセスが伸び始めた。
箱根園水族館の大水槽の話は、このブログを始めて間もない頃に書いたものがあるけれど、それが今さらブレイク? 何があったんだろう? なんて思っていたら、昨年12月に大水槽にハナゴンドウが搬入されていたらしい。

という訳で、お待たせしました。
見たかったのは、コレでしょ?
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長らくノーマークだった箱根園水族館なのだけど、検索でアクセスしてきてくれた人たちのお陰で、ハナゴンドウが展示されたことも1月には分かってた。
でも、そこは寒い箱根である。
路面凍結の注意情報や、大雪などに阻まれ、今になってようやく行けた、というワケだ。

行って見るまでは、あの水槽にハナゴンドウなんて… と思っていたんだけど、意外と狭苦しい感じはしない。流石に1255tもある大水槽だから、といったところか。
もっとも、搬入されたハナゴンドウは1歳半くらいの若い個体とかで、もう少し大きくなりそうだ。

ハナゴンドウというとキズ痕が模様のようになっていて、それが名前の由来にもなっているくらいだが、ある程度以上の年齢の個体では、全身が白っぽく見えたりするものだ。
箱根の子は、まだ若いためか黒っぽくてキズ痕模様もほとんどなく、肌はツルリと綺麗。
海にいた時期はそれほど長くなかっただろうに、治りかけのダルマザメの噛み痕があったのは少々意外だった。
ダルマザメの生態はほとんど知られていないが、ほとんどのイルカにその噛み痕が残っていることから考えても、かなり広範囲に、大量にいて、鯨類の皮膚が餌の多くを占めていのだろう、みたいなことが想像できた。
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話が逸れたが、イルカと魚類の混泳展示は、箱根園以外でも見ることができる。
しかし、イルカからすれば魚は食べ物である。
給餌されているので、積極的に襲うことはしなくても、やはり暇つぶしに捕まえてみたり、気が向いたらおやつにしてしまう、なんてこともよくある。
箱根園水族館の大水槽は、個人的にお気に入りの水槽だったから、魚が怯えて泳がなくなってしまったり、お気に入りの魚たちを食い散らかされていたら… みたいな不安があったのだけど、どうやら、だからこそのハナゴンドウだったようだ。

ハナゴンドウはイカを好んで食べる。
箱根園の子も、餌としてイカをもらっていたが、そのため、積極的に魚を襲うことはしないようだ。
興味がないのか、あまり魚たちを追いかけ回すようなこともしていなかったし、魚たちもハナゴンドウを警戒しているそぶりはなかった。

ただ、エイのことは気になるようで、すぐ横を泳いだり、胸ビレで触ったりと、近くにいることが多かった。
あの水槽ではサイズや質感が近いため、親近感を憶えるのかも!? もっとも、エイの方は迷惑そうにしていたけれど…(笑)
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ダイバーショーが始まっても、ダイバーには関心を示すことはなく、その近くに寄っていくことはしなかった。まったく興味がない、そんな感じ。
ダイバーにすら寄っていかないのだから、お客に寄ってくるはずもなく、いろいろアピールしてみるも、チラッとこちらの方に目線をくれるのがいいところ。
箱根に来て日が浅いからなのか、個体の性格なのかは分からないけれど、アクリル越しに遊んでもらおう!! なんていう期待には応えてもらえなさそうだ。
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それにしても、山の上でイルカを見られるなんて、何という贅沢だろうか!!
たった1頭とは言え、糞の量なども多く、水の汚し方は魚たちとは桁違いのはず。
もちろん、オレが見たのは、今まで通りの綺麗な水槽だったけれど、魚だけの時よりも、水の管理はよりシビアさを増しているはずだ。
オレが行っていた時にも、ちょうど海水を運んできたトラックがやって来ていたけれど、同じハナゴンドウでも、海に面した水族館で見るよりも、もっと有り難がるべき1頭と言えるかも!?

鴨川シーワールドと言えば… やっぱりシャチ!! [鯨類]

少なくとも日本においては、シャチと言えば鴨川シーワールドであり、鴨川シーワールドと言えばシャチ、なのである!!
とは言え、主力が名古屋へ出張している今は、4頭しか会うことはできないのだけど、それでも日本にいる個体の半数がいる訳で、しかもそのすべてが鴨川生まれ、鴨川育ち。
やっぱりスゴイとしか言えないよね。

以前のブログにも書いた通り、鴨川に行ったのは久しぶりなんだけど、その間にもラビーの仔、ルーナがぐんぐん成長していて、1歳を迎えてた。
産まれてすぐに見に行って以来だから、当たり前の話だけれど、ずいぶん大きくなってた。
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ショーの時間は、母親のラビーがショーに出る関係もあって、トレーナーの前でジッとしている。トレーナーの前にいれば、撫で回してもらえるとは言え、遊びたい盛りのチビが、ジッと待っていられるのはなかなかスゴイことだ。
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ジャンプの指示も出るんだけど、なかなか跳ばない(笑)
それでも時々、トレーナーの前を離れて、ラビーやララにくっついていってしまう時もあったけれど、その前後にはジャンプの練習をしていたり、体温測定もできるようになってた。まだ幼いのにずいぶん聞き分けのいい子らしい。
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ルーナからみれば、年下の叔母さんにあたる名古屋のリンよりも、その辺は“いい子”だったりするのかしらん? 同い年とは言え、少し先に生まれた差かな?
いずれにしても、動きのひとつひとつに成長ぶりが感じられて、たった1年見てなかっただけで、ずいぶんいろいろな場面を見逃してしまったような気分にさせられた。

でも、ルーナが元気に泳ぎ回っているというのに、プールはやけに広くなったような気が。
そういえば、オスカーがいなくなってから、鴨川に来たのは初めてだった。
ショーはラビーとララの姉妹がしっかり務めていて、オスカーの抜けた穴は塞がっているように見える。
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しかし、いつもそこにいた一番大きな個体がいないとなると、やっぱり物足りなさを感じてしまうもの。しかもそれが、いつか戻ってくるかも知れないステラやビンゴたちとは違い、絶対に戻ってくることがないというのも寂しい。
今さらながらに、もう1度、見ておきたかったなぁ、と。
ルーナの成長ぶりもそうだけど、もっとちゃんと足を運ばなくちゃダメ、ってことなんだろうね。

でも、プールではしゃぐシャチたちを眺めている分には、そんな寂しさはまったく感じさせない。
ひとりでも遊ぶようになったルーナはもちろん、その母親のラビーや、叔母さんのララもご機嫌だったようで、始終、楽しそうに遊んでた。
彼女たちのお気に入りは、ステージ上にランディングすること。
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1頭が上がると、もう1頭がその後に続く、を飽きもせずにずっと続けてた。
動画
http://www.youtube.com/watch?v=1CXjknqriAw
2頭でステージ上でポーズを決めるようなそぶりを見せたり、陸上で押し合って、片方をプールに落としたりと、いろいろなバリエーション? がある模様。
ただ、2頭目が上陸し、1頭目とぶつかり合う時のバシッ!! という怖いくらいに圧力のある音に、シャチの大きさをあらためて強く実感したり。

久しぶりの鴨川だったというのに、今回はいつにも増して写真の出来が酷く、カメラのトラブルを疑ってみたものの、カメラの問題ではないらしく… ヘコむやら、気分が悪いやら…
という訳で、鴨川へは、近い内に“やり直し”に行ってきます!!

海きららのイルカ [鯨類]

海きららがとても綺麗な水族館だったことは、前のブログにも書いた通りだが、“楽しさ”という要素は、主にイルカたちの担当だ。
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長崎でイルカショーを楽しめるのは海きららだけ。
もちろん、ショー自体の楽しさもさることながら、何より、イルカたちがとても楽しそうにしているので、それを見ているとこちらまで楽しい気分になってくるのだ。

イルカはバンドウイルカが2頭とハナゴンドウ1頭の3頭。
いずれも比較的若い個体というのもあるんだろうけど、3頭ともにかく遊び好き。
ショーの前後はプールに入れられたおもちゃで遊び、ショー中もずっと何かしらの音を発し、鳴き続けていて、楽しそうに種目をこなす。
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ショーが終わった後もトレーナーと遊び、その後はボールで遊ぶといった具合。
ひとり遊びに飽きると、プール周辺にいるお客にボールを投げてきて、今度はキャッチボールして遊び始める。

とにかくずっと遊んでいて、楽しそうにしている。
最後のショーの後、トレーナー氏に話を聞くことができたのだけど、これでも以前よりは少し落ち着いたのだそうだ。

当たり前の話だが、水族館にやって来たばかりのイルカは、何もできない。
そこからショーをできるようにするには、トレーニングを積まなくちゃいけない訳だが、イルカは楽しくもないことはしない動物だ。
人より大きく、力も強い野生動物だから、力ずくで言うことを聞かせることもできない。
そこで、徹底的に一緒に遊んで“人と遊ぶのは楽しい”とイルカに思わせることで、その後のトレーニングもスムーズに行えるようになるのだという。
今でもイルカたちにとっては、ショーもトレーニングも、トレーナーたちと一緒に遊んでいるようなものなのだろう。
ショー中のイルカは“楽しそう”なのではなく“楽しい”のかも知れない。

海きららがオープンした約5年前にはほとんど何もできなかったというイルカたちだが、今ではとんでもないスゴ技も身につけている。
それがキャッチボール。
と言っても、トレーナーやお客とするものではなく、イルカ同士が、何と空中で!! 行う。
話で聞いたり、写真や動画で見たことはあったけれど、そこはやはり自分の目で見てみたいもの。今回の遠征でも、見るのをとても楽しみにしていたものだった。

そして、実際に見てみると…
これまでどこでも見たことがなかったものだけに、やはり驚かずにはいられなかった。
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目の前のイルカが跳び上がり、空中でボールを投げ、受け取る側のイルカも跳び上がってそれをキャッチする。
プールの小ささも幸いして、飛んできたボールをキャッチする音まで聞こえた。
スピード感や迫力は、大きな観客席を持つショースタジアムでは味わえないライブ感。
この圧倒的な近さも、海きららのイルカショーならではの大きな魅力だ。

この空中キャッチボール、どこにもない技を、ということでトレーニングされた種目だそうだが、ボールを受け取る、投げる、それを空中でやる、それをトレーナーではなくイルカを相手にやる、等々、いくつかの種目が合わさって完成している。
ショーで披露されるのはバンドウイルカのニーハとナミのコンビによるものだが、ハナゴンドウのリリーも投げるのはできるのだそうだ。口の形状がバンドウイルカと違っているため、空中でのボールキャッチはできないらしい。

だが、そのリリーにも見せ場がある。
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跳ね上げたボールを空中でテールキックするオーバーヘッドキック。
尾ビレで叩かれたボールは勢いよく空中へと飛んでいく。

ちなみに、これらの種目に使われるボールは、軽く強い特殊なナイロン素材を用いて、トレーナー氏が手作りしたものなのだそうだ。
そのため、非常に軽量で観客席に飛んでいっても危険性が少なく、かつ、イルカが噛んでも壊れない。
かつては普通のサッカーボールを使っていたそうだが、新品でも10分ほどで噛み割ってしまい、毎日いくつものボールをダメにしまうことが悩みだったとか。
ちなみに、お客とキャッチボールするボールも、海外から取り寄せた特殊な素材を用いたボールなのだそうだ。
イルカトレーナーは、イルカやそのトレーニングのことだけでなく、様々なマテリアルに関する知識も持っている必要があるようだ。

最後のショーの後、トレーナー氏が声をかけてきてくれたのをいいことに、興味のあるイルカトレーニングについての話をたっぷり聞かせてもらうことができた。
すっかり満足して、館内に戻ると、別のスタッフ氏が
「閉館間際はイルカたちがよく寄ってきますよ」と教えてくれたので、再びイルカプールの水中観察窓へ。

スタッフ氏の言葉通り、3頭すべてが集まってきた。
閉館間際の短い時間ではあったけれど、オレもイルカたちと目一杯遊んできた。
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若い女の子たちにモテモテで気をよくしているオッサンの図(笑)

余談ながら、人気投票ではリリーがトップの人気を集めているそうだが、オレはニーハ(中央)がお気に入り。

今回の長崎行きで、九州の水族館はほぼ制覇した訳だけれど、オレ的には海きららが九州でもっともお気に入りの水族館となった。
その理由は、ここまでのブログを読んでもらえれば伝わると思うのだけど、それ以前に、海きららに行ってみてもらえば、きっと賛同してもらえることと思う。

今の鳥羽水族館と言えば… その2 [鯨類]

9月に入り、夏休みの終わりとともに、水族館ブログのアクセス数もそれまでがウソみたいに伸びなくなった。
更新していないせいもあるんだろうけど、それまで連日多くの人の見てもらえていただけに、ちょっぴり寂しい気分でいたのだけど、先週末以降、夏休みシーズンほどではないけ
れど、それまでよりアクセス数の伸びがいいような…
ひょっとして、鳥羽水族館のダイオウグソクムシの話をしたから? だとしたら恐るべしダイオウグソクムシ効果、なのだけど、今の鳥羽水族館には、まさに今しか見られないものもある。

そのひとつが、6/15に産まれたイロワケイルカの仔。
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何年か前に、マリンピア松島水族館で出産直前の大きなお腹をしたものは見たことがあったけれど、産まれて間もないイロワケイルカを見たのは初めてだ。
小さい種類だから当たり前ではあるのだけど、仔イルカの小ささは驚くほど。
きわめてスムーズな泳ぎの母親とは対照的に、カクカク音がしそうなほどのぎこちなさで尾ビレを振り振り泳いでいるのが可愛い。
あまりのぎこちなさに、“もしかして作り物なんじゃ!?”なんて思えてきたり…

母子それぞれ1頭で泳いでいることが多かったが、それでも時にはこんなシーンも。
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こんな様子を見れば、流石に作り物とは思わないけれど、不思議なことに、母親とランデヴー遊泳する時は、泳ぎがスムーズに、そしてスピードも速まるのだ。
普通に泳げるんじゃん!! 母親に寄り添って泳ぐ方が、やはり単独で泳ぐよりも泳ぎやすいということなのだろうか?
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今やイロワケイルカは国内では2館でしか飼われていない。
それ自体がかなり貴重な存在なのだけど、そのベビーなんて見られる機会は滅多にない。
その作り物的可愛さ? を楽しめるのは今の時期だけだ!!


貴重なベビーと言えばもうひとつ。
9/3に産まれたオウムガイの幼体にも注目だ。
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産まれたばかりということで、大きさは直径3㎝ほどと、とても小さい。
形は成長した個体と同じような感じだが、殻の色はオレンジ色で、縞模様もうっすら。
だいぶ印象が違っている。
オウムガイ水槽の端に設置されたケースに1匹で入っていたが、行った時は水面に浮かんでいて、見えやすい位置には降りてきてくれなかった。
水面は観覧面より少し高い位置にあるため、さらに水面にいるとなると、綺麗な写真は撮れない。
いい位置にいるのを見られたなら、それもラッキーと言えるのかも。

その色、大きさ、まるで卵の黄身がプカプカ浮かんでいるようだ。
こんな小さいのに、刻んだ魚などを親と同じものを食べるらしい。
これがどんな風に大きくなって、オウムガイらしくなっていくのか、これまた次に行く時の楽しみ。
ちなみにこのオウムガイ、孵化したのは4年ぶりとのこと。
そもそも、孵化に成功している例が鳥羽水族館以外ではほとんどないため、そんな意味でも貴重な存在と言えるのだ。

夏休みシーズンも終わり、そろそろ水族館も空いてくる頃のはず。
1ヶ月前なら恐らく無理だったと思うが、今ならこうした“今だけスペシャル”もじっくり楽しむことができる。
どちらもなかなか見られないものに加え、時間が経てば経つほど、成長してしまうので、今ならではの可愛さを見たければ、早く行くしかない。

これらも含めて、鳥羽水族館自体がいろいろ“旬”なようです。