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トゲめくエイと激レア淡水エイ@アクアトトぎふ [エイ]

へミトリゴン・ラオスエンシスだと!?

昨年12月の終わり頃だっただろうか。アクアトトの公式SNSで企画展「トゲめくエイ」の開始のアナウンスと合わせてアップされた画像に付けられていた解説キャプション。
アカエイかと思ったそのエイは、見たことも聞いたこともない種類。しかも淡水性だという!!

アカエイと見間違うくらいなので、見た目にはまるで“珍しそうな感じ”がなかったが、珍しい種類であることはもちろん、これまで見たことないのは間違いない。
慌てて岐阜に…… となるところが、コロナ感染拡大の第三波が襲来。年が変わるや否や非常事態宣言が発令されてしまったため、行けなくなってしまった。
しかし、企画展の期間は4月の半ばまである。コロナ禍はまさに第四波到来、みたいなタイミングだったけれど、この機会を逃すと次がいつになるか分からない。
ということで会期ギリギリのタイミングで駆け込んだ。

これがそのへミトリゴン・ラオスエンシスなのか!!
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尾が著しく長いお陰で? 想像していたよりもアカエイには似ていないという印象。
眼が黒目がちだったり、体つきが“淡水エイらしい雰囲気”などのアカエイとの違いが“見たことないエイ”を見ている感覚をより強いものにしてくれた。
やっぱり実物を見なくちゃだな!! と思わせてくれたものの、全然動いてくれない。

噴水孔が動いていたから生きていることは分かったし、水底に糞が落ちていることから、餌もちゃんと食べているのも分かった。だけどまったく動かない。
10時くらいに入館し、まずは目的のこのエイのところへと向かったのだけど、それから何度水槽の前に行っても動いてない。
あまりにも動かないので、通りがかったスタッフ氏に、動かないのが普通の状態なのかと尋ねてみたほど。
そのスタッフ氏によれば、まったく動かない訳ではなく、動く時は動いてる、と。ただ、砂をかぶった“お休みモード”にある時は、いつ動き出すか…… と話してくれた。

諦めて帰ろうかと思い始めた13時半頃、ようやく動く姿を見せてくれた。
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向かいの水槽にいたアカエイは一瞬たりとも動きを止めることのなかったのに対し、動き始めてからも比較的静かな感じ。おとなしい種類(個体の性格?)なのかも。
大きさは体盤の直径が約30㎝ほど。最大でその倍ほどになるらしいが、展示個体は成熟してることを思わせるかなり立派なクラスパーを持ったオス。オスはこのくらいが成熟サイズなのかも知れない。
この先、またどこかで見られるかは分からないから、見られて本当に良かった!!

貴重な? 動いている様子。


この企画展、会期は明日11日まで。見ておきたいという人は、今日明日中にアクアトトぎふに急げ!!

余談ながら、アカエイ(Hemitrygon akajei)も知らない内に属が変わっていたらしく、現在はラオスエンシスと同じヘミトリゴン属に分類されている。

淡水エイ。とりわけ南米産のものは水族館でも珍しくはないが、種類で言えば見られるのはモトロかポルカドットのどちらかであることが多く、それ以外が展示されていることは稀だ。
しかし、この企画展ではモトロとポルカドット以外に3種類が展示されていて、そのうちのひとつがプレシオトリゴン・ナナ。
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H.ラオスエンシスに負けず劣らずの激レア種だが、ラオスエンシスとは違い、こちらは見た目からして珍しさが感じられる華やかさ? が魅力(笑)
なかがわ水遊園で見た個体も、結構活発に動き回っていたけど、ここにいたものもよく動く個体で、動かないラオスエンシス待ちをしてる間、オレを楽しませてくれた。
アクアトトのこの企画展が終了しても、なかがわ水遊園に行けば会えるはずなので、会期中に間に合わないという人はなかがわへどうぞ。でも、外光の影響で見にくいなかがわ水遊園よりも、アクアトトの水槽の方が見やすいけれど。

そして2種類めがクロコダイルスティングレイ。
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2匹が展示されていたが、モトロやポルカドットと並ぶ“陽気”な種類なので、2匹がそれぞれよく動く!!
個人的には珍しさを感じる種類ではないのだけど、水族館では見掛けない種類だし、特徴的な柄と、動きの多さは見ていて楽しいのではないだろうか。

さらにもう1種がポタモトリゴン・ファルクネリ。流通名として一般的なフラワータイガースティングレイとして展示されていた。
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見るからに状態のよさそうな、とても綺麗な個体。
1度落ち着いてしまえばそれほど弱い訳でもないようだが、かつてのイメージなのか、個人的には虚弱なイメージがあって、そこそこ大きな個体が元気そうにしてるだけで何となくありがたみを感じてしまう(笑)
ただ、この種類もあまり活発に動き回る方ではない、どちらかというと“陰気”なタイプ。ラオスエンシスよりは動いていたけれど、それでも1度動かなくなるとそのままジッとしちゃう、みたいな感じ。
いつまで経っても動いてくれないラオスエンシスに心折れそうになり始めた頃、斜め向かいの水槽でこのフラワータイガーも動かなくなったので、オレの気分は盛り下がった。
ただ、とても綺麗な個体なので、一見の価値アリです!!
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