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カワスイ 川崎水族館の気になる魚 [淡水魚]

7月18日のオープン以降、人気を集めているカワスイ 川崎水族館。
淡水魚メインの水族館なのに好評なようで、連日賑わっている様子。
その淡水魚たち、展示されているものは外国産のものが中心。オレには馴染み深く感じるものが多い反面、珍しさを意識しにくかったりする部分でもあるのだけど……
でも、魚のチョイスなどに意外な? こだわりを感じさせる部分があったりるのがカワスイの侮れないところ。
何より、水槽が小さい分、1匹に注目して見るにはなかがわ水遊園とかアクアトトぎふよりも向いていると言えると思う。

そんなカワスイでオレが気になった魚をいくつか。
まずはアマゾンエリア、コの字型の水槽の手前、小さな円柱形の水槽にいたブラックピラニア。
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カワスイらしく? 水槽に対して、かなり立派なサイズなのが気になるが、それはさておき、個体クオリティの素晴らしさに驚かされた。
すごくいい個体なのだ!! 
キズひとつなく、このサイズになるまでこんな綺麗に育ってる個体がいたなんて!!
このサイズで日本に来たものだろうか? そうだとしても素晴らしい個体だ。
水族館の主力ピラニアたるナッテリーもまずまずの個体が展示されているけれど、このブラックは一見の価値ありだと思う。

お次もアマゾンエリア、コの字型水槽の斜め向かいくらいにある水槽。
流木でシンプルにレイアウトされた水槽には、コリドラスとかロリカリアとか、砂地にいそうな魚たちが泳いでいた。
そこで流木をつついていたこの魚。
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知らない魚。調べれば正体も分かりそうだけど、面倒なので(笑)
多分、アノストムス科の何かだろうから、ここではAnostomidae sp.ということにさせてもらおう… と思っていたら、答えを見つけてしまったかもしれない!! 真面目に調べた訳でもないのに…
その正体は、Rhytiodus属の何か。R. microlepis?
どうやら、観賞魚として日本にも来ているらしい。
カラシン類に対する興味が深くないので、当然、こういう魚を多く扱うショップにも出入りしていたことがない。そのため、これらがどの程度珍しいものなのかは分からないが、マニアックなマイナー種であることは間違いなさそう。

続いてもアマゾンの魚。ピラルクーがいるジャングルのエリア。
最初の水槽はピラルクーなど。2つめの前を通り掛かった時、黒いスポット模様の銀色のナマズが横目に見えた。複数匹いるらしい。
ピニランプスがいるのね!! と水槽に近づくと、おおっ!! 泳ぎ回っていたのはフィダルゴだった。
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飼育趣味の世界では、大型ナマズの人気は下火だ。まぁ、当たり前だよね。家庭では飼いにくいし。
そんな状況も手伝ってか、メジャー種以外の輸入は極端に少なく、見掛ける機会は少ない。
そんなレア種のひとつでもあるフィダルゴ。昔からメジャー種ではなかったけれど、大きく育つとカッコいいナマズだ。
久しぶりに見たことと、いると思ってなかったレア種との遭遇に、こんなのいるのか!! とちょっとした驚きがあった。
なお、水族館では初めて見た。

50㎝ほどの銀色のナマズたちの1匹めはフィダルゴ。もう1匹はピライーバだった。
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水槽の端に定位していて、こちらの方を向いてくれることがほとんどなかったが、顔までスポットが入る個体だった。
個人的にはスポット模様の多少は気にしない部分(大きくなると消えるから)なのだけど、顔までスポットが入る個体を珍重する人もいるから、これはこれで高評価な人もいるかも知れない……

でも、そんなピライーバやフィダルゴ以上に驚いたのは、3匹めのナマズ。
これ、パティ(Luciopimelodus pati)じゃない!?
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パティは“ラプラタピライーバ”なんて俗称で呼ばれることもあるブラジル南部に生息するナマズで、日本に紹介されたのが比較的遅かったので、今ひとつ知名度がないレア種。
それほど高価な魚ではなかったけれど、とにかく見掛ける機会が少なく、これが本当にパティなら、個人的にも遭遇するのは3度めくらい。

ところが、自分で確認した訳ではないのだけど、この水槽のQRコードを読み込むと“ピニランプス”と表示されるらしい。
確かに、両者は色、柄などがよく似ている。でも、カワスイにいるものは顔が長く、よく見知ったピニランプスとは顔つきが違う。
それがこの魚をパティとした理由なのだけど、今になってちょっと自信が無くなってきた。
何せ、自分で飼ったことがある訳でもなく、数えるほどしか見たことがないパティだけに、見間違える訳ない!! とも言い切れず、カワスイにいる個体もパティにしてはちょっと体高が高いような気もするし……

間違えてたらホントに恥ずかしいんだけど、パティとしたまま載せ続けるのも抵抗があったので、曖昧な内容にしておくけれど、これがもし、本当にパティだったら、何でこんなのがいるの!? としか言いようがないよね。いい意味で。

そう遠くない内に、また見に行ってみようと思っているけれど、そしたら再び内容が書き換わる? かも……!?
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