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行かなきゃ始まらない全国巡りの道 [雑談]

全国の水族館巡りをするにあたって必要なもの。

まずは時間と費用だ。

どちらも工面するのが難しいが、この2つを何とかしならければ話にならない。
これまで水族館に行くためにいくら使ったかなんて考えたくもないけれど、それなりの額になってことは多分、間違いない。

日本中に点在する水族館を駆けずり回っているというと、“金あるね”とよく言われるが、残念ながら金はない。自分でも驚くくらいに。
それでもあちこち行けているのは、意外と安く行く方法があるのと、行ってしまっている、からだ。

例えば、オレが住む東京から距離が一番遠い沖縄の美ら海水族館。
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沖縄まで行ったことがない人ほど“行きたいけど、沖縄なんてとてもじゃないけど行けないよ”なんて言ってるのをよく聞く。
オレも、行く前は同じように思ってた。沖縄なんてお金が掛かるから……
でも、ある時、何気なく航空券の値段を調べてみると、片道4~5万は掛かるのだろうと思っていたものが、オフシーズンだったこともあり、1万2000円ほどで買えることがその時分かった。
エッ!? こんな値段で行けるの!? と思わぬ驚きと同時に、これなら行ける!! と。
今ならその当時はなかったLCCもあるから、さらに安く行ける。実際、過去もっとも安く買えた航空券は、沖縄まで片道5800円だった。
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2泊3日程度の沖縄(美ら海水族館)なら、宿泊や食事も含め総額5万円も掛からずに済ませられる。安く済ますことだけが目的なら、さらに圧縮することも可能だと思う。もちろん、沖縄まで泳いで行く、とかではなくても。
ただし、これは目的を美ら海水族館に限定しての話。あそこも行きたい、ここも行きたいとか言い始めると、その分だけ余計にお金が掛かることになる。
また、オレが住んでいるのが東京だから、という部分も有利に働いている。各地へ向かう新幹線もあるし、飛行機だってどこに行くにも直行便が出ていたりと利便性が高い。
もし、オレが住んでいるのが、飛行機の便数が少ない地方だったりして、羽田で乗り継がなくては行けない場所が多い、とかだったら、きっと全国水族館巡りにはチャレンジしていなかったと思う。
余談になるが、沖縄とか札幌(千歳)など便数の多い場所は安く行ける方法も見つかりやすい。

安く行ける方法を知っていても、その5万が用意できない時も何度もあった。
でも、見たい何かがそこにはあって、そのチャンスを逃せば一生見る機会はないかも知れない。
金はないが諦めることもできない。となれば、どうやって行けるのかを考えるしかない。

手っ取り早いのは、すべてクレジットカードで支払ってしまう方法。
金がない中でクレジットカードでいろいろ使ってしまうのは危険だが、ひとまず支払いまでの時間的猶予と、目の前の目的は達せられる。
無い袖を振ってしまえば、後で必ず大変な思いをすることになるけれど、見たい何かが見られたなら、その大変さにも納得できるのではないだろうか。
貯金するなり、ボーナスまで待つ、あるいは、高い稼ぎが得られる仕事に転職するなどするのがきっと正しい方法だが、水族館に突如訪れる“究極のチャンス”はそんな時間を与えてはくれない。すべては“あの時行っていれば”という後悔をしないためだ。
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オレに限らず、人はやってしまった後悔より、やらなかった後悔の方が後に響くもの。
行きたい水族館に無理して行ってしまった後悔なんて、決して悪い後悔じゃない。
また、無理をしたり、借金して水族館に行ったとしても、それはひとつの成功体験。そんな経験を何度かすれば、何とかなる、と思えるようになる。

もっともらしい言い訳をして、自分のダメ人間ぶりを正当化している、と言えなくもないけれど……

“行ける”ことが分かってしまうと、それまでいろいろな意味で遠く感じていた場所でも気持ち的なハードルが下がり、抵抗なく行けてしまうようになる。
とは言え、あまりにその抵抗が小さくなるのも問題なような気もするけれど、そんなことを繰り返していると、気付く頃には日本中の水族館を巡り終えていたりするだろう。

今年のコロナ禍で、突如、予期せぬ不運に見舞われることがあることを知った。
命を落とすまではいかなくても、水族館巡りなんてできなくなることだってあるかも知れない。

だからこそ、やりたいこと(見たいもの、行きたい場所)があるのなら、できる時に迷わずやる!!
何が大事かはその人次第だが、オレは無い袖を振ることよりも、あの時…… と後悔する方がイヤなのでそうしている。

そんな人はいないと思うけど、もし、これを読んで、無理をしたくなった人がいたなら、ひと言だけ。

無理をするにしても、死なない程度に!!

でも、その無理をして失うのがお金だけなら、リカバリーはいずれできるはずだ。
タグ:水族館
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全国水族館巡りの話 [雑談]

非常事態宣言が緩和され、そろそろ開館する施設も出てきてはいるけれど、それでも好きな時に好きな水族館に行くとはいかない今。
自由に行けるようになる日も近づきつつあると信じたいけれど、以前みたいに全国を好きなように周れるようになるのはもう少し先の話になるかも知れない。
そこで行けない水族館の話をするのも何なので、過去の話。

昨年、日本全国の水族館を制覇した。
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最後はここ、だったかな!?

“全国の水族館を回ろう!!”と決意したのが06年のことなので、13年も掛かった。
全国制覇を決意したその瞬間をスタートとしたので、それまで行ったことがあった施設はその時点ではノーカウントというルール。
最初から全国制覇だけを目的にしていればもっと早く終わったのかも知れない。実際、たった3週間ほどで100施設くらい回ってしまった知人がいるし、また別の例では2年ほどで全国制覇を終えてしまったという知人もいる。
オレの水族館巡りが13年も掛かってしまったのは、未知の施設に行ったことで、お気に入りの水族館が増えてしまったことや、〇〇で△△が展示された!! みたいなニュースに駆け付けたり、みたいなことばかりしてたから。また、訪問施設数が90を超えたあたりから、全国制覇に対する情熱みたいなものも薄れ、もういいかな…… みたいに思っていたところもあった。
だけど、水族館巡りのイベントをやらせてもらって、自分たちでゴールを設定させてもらった手前、後に引けなくなり、残りを片付けて何とか制覇できた、みたいな感じ。

実際にスタートすると、住んでいるのが東京ということもあって、30施設くらいまではすぐに終わった。
そこから50施設くらいまでは、特に最初の頃は、見たいものがある施設を中心に足を運んでいたので、どこに行っても新鮮な驚きがあり、とにかく楽しい。
しかし、訪問施設数が50を過ぎる頃から、数字が伸びない感が強くなり、80くらいまでがやけに長かった。
でも、100を超えた辺りから、終わらせることにシフト。行った先で満足感の大小に関わらず、ただただゴールを目指す、みたいな感じ。
未訪問の施設を淡々と巡る遠征は、もはや作業の領域。ゴールはもう目の前だというのに、次々と見つかり続ける未知の水族館施設に辟易した部分も大いにあったけれど、最後の方は“これを片付ければ、後はもう好きな水族館だけ行けばよくなる”みたいな訳の分からないモチベーションでやり切った。
とは言え、鳥取の賀露かにっこ館に行ってないので、厳密に言えば、まだ全国制覇は終わってないことになるが、まぁ、そこはいずれ。

いざ終わってみると、これからは好きな施設だけ、と思っていたはずなのに、水族館に行きたいという気持ち自体が低調なものとなってしまった。ある種の燃えつき症候群だろうか?
まぁ、別のきっかけで、今はまた水族館に行きたくて仕方がなくなっているけれど。

“全国制覇”と言うのに必要な施設数は約120。
同じく全国水族館巡りを目指す水族館ブロガーと一緒に設定したゴールだ。それはイベントで発表させてもらったので、憶えていてくれている人もいるかも知れない。
基準上の“水族館”は約120ほどだが、行く先々には相当施設も多くあって、それらもまた魅力的だったりするから、回る数は増え、北は北海道の稚内から南は八重山。さらに24時間の船旅を経て小笠原まで。結局13年で160施設に足を運んだ。
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人によっては、水族館だけに飽き足らず、水槽展示を片っ端から回る、みたいな人もいるし、果ては全国の? ドンキホーテの水槽まで回ろうと目論んでいる人もいる!? やり出すと発展してしまう場合もあるようでヤバいのだ(笑)

我ながらまぁ、あちこちよく行ったものだと思うけれど、それこそがまさに、全国水族館巡りをする最大のメリットだと言っていい。
全国制覇を目指すとなると、奈良と佐賀以外、45都道府県に行くことになるが、オレ自身、水族館がなければ来る機会はなかっただろうと思うところも沢山あった。
個人的には、遠くまで行っても、目的はあくまで水族館。観光とかはほとんどしないのだけど、それでも物珍しい何かとか、美味しいものに遭遇する機会も少なくなかった。
そういう“知らなかった何か”は、行った水族館と同じく、オレの人生を豊かにしてくれたと思っていて、それらもまた全国を駆けずり回ったお陰で得られた収穫だ。
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また、全国に行くとなると、当然、自分の家から目的地までの旅程を費用を含め計画する訳だけど、遠征を続けていると、そのスキルがどんどん高まっていく。
行き始めた頃に比べれば、今ならより少ない予算で、より効率的に回れる自信がある!!
全国水族館巡りをやると、自ずと高い旅行スキルが身に付きます!!

本題の水族館にしても、色々な水族館を見て回ることで、水族館の見方の幅は広がるように思う。
比較対象が増えるんだから、当たり前の話ではあるんだけど、この先に行く水族館の見方、見え方に影響するし、自分がよく行くホーム的水族館の見え方が違ってきたり、それまで気付いていなかった魅力に気付く、なんてこともあるかも知れない。
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でも、そんなことのために、金と時間を掛けて全国回る?
というのはひとまず置いといて、次回はそのお金の話。多分……
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