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アンダーウォーターズー(UAEドバイ) [海外水族館インプレ]

ドバイ水族館ではさまざまな体験プランがメニュー化されていて、入館料も幅広い設定がなされているが、その中で、水族館の見学だけのチケット(一番ベーシックなプラン)は、ドバイ水族館&アンダーウォーターズーというものになる。
ちなみにお値段210AED(約6400円)!! 日本の標準から考えると高額だ。

ドバイ水族館は有名な大水槽。じゃあアンダーウォーターズーって何? という話だが、大水槽の水中トンネルを通り、エスカレーターへ。上階へ上がり、案内通りに進むと再び水槽が現れる。
そこがアンダーウォーターズー。つまり、大水槽とセットになった施設だ。
ハーフトンネル状になったその水槽も入館しなくても(無料で)見られるが、驚いたことに小さなイトマキエイ!! が何匹も泳いでいる。アンダーウォーターズーも含め、ドバイ水族館で一番驚いたのはこの水槽を最初に見たこの時だった。
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入場ゲートはモニターに囲まれていて、CGのサメが泳ぎ回っている。ちょっとしたケージダイビング体験? な感じになっている。そこを抜けたところが、入館前に見た水槽だ。
巨大と言うほどには大きくない水槽なのに、小型イトマキエイの他、ウチワシュモクザメが何匹も泳いでいることにあらためて驚かされるが、水槽の前に人が沢山座っているので、魚を見るだけなら入館しない方が見やすい。
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イトマキエイ以外にも見たことない魚がいたりと、大水槽(ドバイ水族館)も含め、この水槽が一番興味深かったような印象だ。

そのハーフトンネルの先を曲がったところが、まさしくアンダーウォーターズー。
そこは、所狭しと水槽が並んだ、水と緑の空間。
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展示されているのは世界各地の淡水魚。直訳すれば水中動物園たるアンダーウォーターズーだけに、カワウソとかヌートリアもいたりするが、魚も含め、日本の水族館で見られないものはおらず、とりわけ驚くようなものはなかった。ただし、アクリルや水はドバイ水族館(大水槽)より綺麗。
強いて言うなら、チョウザメの胸鰭が反っていないことや、決して大きな水槽でもないのに、ヘラチョウザメが綺麗なフォルムを保っていたことは印象に残った。

床から立ち上がった水槽は人の胸あたりが水面になっていて、魚を見ようとするとしゃがむ必要がある高さ。
普通に歩いているだけだと、魚は見えなくはないけれど見やすくはない。反面、水(水面)はよく見える。

でも、それは水が貴重な砂漠の国、ドバイだからなのかも、とも思ったり。
シャルジャ水族館でも思ったが、砂漠の国であるUAEでは水や湿度を身近に感じたいという思いが強いのかも知れない。
とりわけ、アンダーウォーターズーの最初のフロアにある水槽は淡水、つまり飲める水。
それが、小さな水槽から溢れ出して、ジャバジャバと音を立てながらより大きな水槽に流れ込んでる様は、真水が貴重な国の人たちからすると、それだけで豊かさを感じられるものなのかも知れない。
しかも、水槽内は青々と水草が生い茂っており、砂漠にはない光景に目と心を潤す地元の人は多いのだろうなぁ、と。
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水槽を満たした淡水は、海水を改質して作られたコストの高いものであることを考えれば、淡水魚は海の魚よりも“特別感のある”展示。
真水が特別なものではない国から行ってるオレには想像しかできないが、水そのものをやけに感じさせる水槽群に、そんなことを思った。

アンダーウォーターズーは2フロア構成で、淡水生物が展示されたフロアの上にも施設は続いていて、上階は海水がメイン。
水槽の作りは下階の淡水ゾーンと同じだが、そこにいるのは地元産のものではなく、サンゴ礁とかカリブ海とか、タカアシガニなどがいる深海? など、外国産の海の生物たち。
何故か唐突に、砂漠(地元)の生き物コーナーがあって、砂漠に暮らす小動物やトカゲ、サソリなどがいたり、出口に近いところにあるこの施設最大の水槽に驚くほど巨大なワニがいたりなど、必ずしも“海”に特化した展示という訳ではないようだ。
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下階の淡水エリアもそうなのだけど、水槽数はそこそこ多いのだけど、その分、通路が狭く、そこに多くの人がひしめいていて、混雑している感がとても強い。
シャルジャ水族館とハシゴしてるのもあってか、上階の展示を見て回る頃には疲れてしまい、“ここでしか見られない”が少なかったことも手伝って、必死に見る、という感じではなくなっていた。
ドバイの中心的な観光地でもあり、また、オレが行ったのがUAEの休日である土曜日(日本の日曜日に相当)だったせいもあるかも知れないけれど、とにかく混雑していてそれに疲れたという印象ばかりが残っている。
恐らく、いつでも混雑しているのは間違いなさそうなので、行く時は覚悟のほど!!

ドバイ水族館の感想は先週、入館料を支払ってまでは……、と書いた。
セットのアンダーウォーターズーを含めても、その印象は覆らなかった。
日本の水族館を見慣れた目には、展示に物珍しさが少なく、日本の感覚からすれば高額な入館料に見合う満足感が得られなかったように感じたからだ。

だけど、高額な入場料の反面、ドバイ水族館の大水槽とイトマキエイのいる水槽、出口(お土産ショップの壁になってる)水槽など、メイン級の水槽は入館しなくても見ることができて、とりわけ個人的には一番印象的だった水槽がタダで見られるなんて、太っ腹というか……
金満ドバイらしいところ、なのかな!?
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