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UAEの水族館紀行 [水族館紀行]

水族館巡りを始めて14年めともなると、日本国内の水族館はほぼ巡り終えた。
だから、という訳でもないけれど、海外の水族館も見たい!! という思いは強まりつつあった…… のだけど、降って沸いたみたいにそれが叶うことになってしまった。

きっかけは、ウチの連れ合いが、“ドバイ8万9000円!!”みたいなネット広告を見つけてきたこと。
正直に言うと、ドバイは特別行きたかった場所ではなかった。でも、この値段なら悪くない。冷やかしのつもりで問い合わせてみることにした。
どうせ、“その値段のは売り切れです”みたいことを言われるのだろうと思っていたから。
でも、予想に反して本当にその値段で行けます、との回答。
ドバイまで行くことになった。

比較的狭い範囲に、水族館やそれに相当する施設が5つもあるドバイは、水族館を目的に出掛けるならベターな行き先だ。
そう考えると、そんな場所に行く格安ツアーが目の前に降って沸いたなんて、きっと“呼ばれて”いたのだろうね。

ドバイの水族館と言えば、ドバイモールにあるドバイアクアリウムがよく知られている。
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この水槽ができた当時、美ら海水族館の大水槽を抜いて世界一になったことでも知られている。
大水槽を除くと、展示の中心は意外や淡水がメイン。完全屋内型で、様々な体験メニューが設定されているなど、観光地にある観光客向け施設な印象が強い施設だった。だからか、料金も高め(水族館のみでAED210、約6200円)。
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でも、大水槽を始め、入館しないでも見られる水槽も多い反面、入館しても日本で見られないものは少ない。入館料の高さもあり、再びドバイに行く機会があったとしても、オレは無料見学のみで済ます気がする。

そしてもうひとつ。ヤシの木型の埋め立て地、パームジュメイラにあるロストチェンバー水族館。
パームジュメイラの突端みたいな場所に立つ高級リゾート、アトランティス・ザ・パームの中にある水族館で、伝説の古代都市、アトランティスをテーマにした世界観で統一された水族館。
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海外ならではの“変わり種水族館”なのだろうと、ちょっとした偏見を抱きつつ行ってみると、とにかく水槽が綺麗で驚かされた。さらに、日本の水族館では見られない種類の魚が多く、想像以上に楽しめてしまった。
魚好きにはもちろん、水槽の綺麗さはぼんやり眺めるにもピッタリだが、やはり観光客が多い施設なので、あんまりゆっくりという感じではないかも知れない!?
施設内にはイルカやオットセイのショーをしている屋外スペースもあるようで、さらにはウォーターパーク(プール)にはサメの水槽を通り抜けるウォータースライダーもあるらしいのだけど、オレは行ってない。値段もそれなりにするのでね(汗)

ドバイには他にも、ドルフィナリウムというイルカショーが見られる施設と、グリーンプラネットという熱帯雨林を再現した屋内温室施設が水族館に相当する施設。
ドルフィナリウムの屋内のショースタジアムでショーを披露するイルカたちは、太地から連れてきたもだとか。また、そこにはオットセイもいるらしい。
行ってみようか迷ったけれど、料金が高いらしく、また、太地産のバンドウイルカは当然、見たことがあるもの。という訳でパス。

もう一方のグリーンプラネットは、アマゾンの水槽があるようで、行くつもりでタクシーに乗ったら、「知らない」と言われ、別のタクシーを捕まえるも、またしても「知らない」と。タクシーしか交通手段がない中、運転手が知らない場所に外国人のオレが行けるはずもなく、諦めざるを得ず断念した。

水族館はもうひとつ。UAEの構成国のひとつ、シャルジャにあるシャルジャ水族館。
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ドバイの隣の首長国なので厳密にはドバイではないけれど、ドバイ空港などがあるディラ周辺エリアからならタクシーで15分くらいの場所にあって、彼の地で水族館巡りをするなら簡単に行ける。
ドバイ水族館やロストチェンバー水族館に比べると、アトラクション感が薄く、正統派? 水族館な印象。ゴミ問題に関する展示があったりと、もっとも教育的。
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トンネルのある大水槽を中心に、水槽数はそれほど多くはないけれど、やはりピカピカに磨き上げられた綺麗な水槽と、日本では見慣れない魚も多く、ドバイモールやアトランティスほど混んでないことも手伝って、こちらもとても楽しめた。
料金も3施設中ではもっとも安く、隣接した博物館もセットで見学できる。

ドバイは夏場の昼間の温度が50℃を超えることもあってか、日が落ちた後に活動する人が多いらしく、昼間、特に午前中は人が少ない。
つまり、水族館に行くなら、その時間帯が狙い目。特にアトランティスは水槽に自然光が入るので、大水槽の綺麗さを堪能するならなるべく早い時間に行くのがオススメ。
どの施設も夜22時くらいまでと、遅くまでやっているので、ハシゴもしやすいし、ドバイモールやシャルジャ水族館は自然光が関係ないので、敢えて遅い時間に行くのもアリかも知れない。
なお、UAEは金、土が週末となるらしく、土曜の午後は混む。日本で言うところの日曜の午後。
ドバイ水族館に行ったのがまさにその曜日、その時間帯だったので、かなりの混雑だった。普段なら水族館には近づきもしない曜日時間帯だったことを考えれば仕方ないが、ゆっくりじっくり水族館を楽しみたい人は、土曜日の午後は避けた方が良さそうだ。
金土が週末となるのは、礼拝の関係らしい。だからなのか、シャルジャ水族館は金曜のオープンが16時からとなるそうだ。

個人的な評価としては、ロストチェンバー水族館>>>シャルジャ水族館>>ドバイ水族館な感じ。
行くまではシャルジャ、ロストチェンバー、ドバイモールの順になるかと思っていたのだけど、ロストチェンバー水族館の想像以上の素晴らしさは大きな収穫だった。

日本では見られない魚にも沢山遭遇できたし、久しぶりに水族館で大興奮することができた。
やっぱりたまには目先を変えて? 他所の国の水族館を見てみるのも楽しいものだね。あらためてそう思わされた。
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