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リバーワンダーの気になる魚 [淡水魚]

観賞魚として日本に輸入されてくる魚種は多く、また、それらを展示する水族館も多い。そうした魚たちを普段から目にする機会の多いオレからすると、リバーワンダーで展示されていた魚に見たことがないものはほとんどいなかった、となる。
しかし、ひとつ前のブログにも書いた通り、リバーワンダーの展示規模は日本ではありえないほどのもの。その差は当然、魚の仕上がり具合にも強く表れる。

入館間もなく驚かされることになったファハカ(テトラオドン・リネアトゥス)も、まさにそんな1匹だった。
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こんなに大きな個体を見たことがなかったから。40cmくらいはあっただろうか。
ファハカはアフリカ産の淡水フグとしてはメジャー種で、日本の水族館でも展示しているところはあるが、日本で見られるものはせいぜい20~30cmがいいところで、それほど大きい種類だというイメージはなかった。
しかし、リバーワンダーにいたものは大きくて、フグ料理店の店先にいそうな(笑)立派なサイズ感!!
しかも、魚食性が強く、性質も荒い種類だというのに、他の魚と混泳していることにも驚いた。混泳魚が食われるのも織り込み済みなのだろうか?

このファハカ、リバーワンダーでは最初に登場する大きな水草水槽にもいたことを後になって気付いたが、大きな水槽でなら混泳も可能なのか!? どちらの水槽でも周りの魚を噛んだり、追いかけたりはしていなかったけれど…… とは言え、見たのはひと時でしかないから、見ていない時に狂暴ぶりを発揮しているのかも知れないけれど。

リバーワンダーという川がテーマの施設だからか、湖の展示はごく控えめ。
アフリカと言えば、マラウィやタンガニイカなどの大湖の展示は避けて通れないような気がするが、ここではそれもごく小規模な展示に止まっている。
事前に知り得た情報から、それらは大したものではないと思っていたのだけど、実際に見てみると、まったくバカにしたものでもなくて、タンガニイカ湖展示は小規模ながらもなかなかのものだった。
とりわけ印象的だったのが、トロフェウス・モーリーの美しさ。
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サイズはそれほどではなかったが、とにかく体型、色彩が美しく、しかも、何タイプかがかなりの数でいるので、思った以上に見応えのある水槽になっていた。
同じ水槽のフロントーサなど他の魚たちも綺麗で、照明の関係なのか、それとも水や飼い方がいいのか、期待に反して? 気に入った水槽のひとつとなった。
水槽の大きさが売りのリバーワンダーで小さい水槽を気に入るのも何だけど(笑)

アジアのエリアを抜けると、水槽ひとつ分だけのオセアニアエリアがある。
そこは外光の影響で、残念ながらここでもっとも見にくい水槽のひとつとなっており、水槽を泳いでいるのもネオケラとレインボーフィッシュというよくある組み合わせ。鉄砲魚もいたけれど、レインボーフィッシュの数もまばらで、しっかり見るほどの水槽ではないかな、なんて軽く見て終わらそうと思っていたら……
凄く綺麗に発色したレインボーフィッシュがいるのを見つけた。
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メラノタエニア・パーキンソニィだ。
名前は知ってる。写真でも見たことある。でも、生きた個体を見たのは初めて。
レインボーフィッシュは観賞魚趣味の世界では一部の種類を除いて少数派だから、見かける機会は少ないのだけど、こんなにド派手に仕上がる魚なのか!!
飼いたい欲求が高まるくらいの綺麗さに感動したが、さほど大きくない水槽とは言え、小さい魚にとっては十分に広い。この後、この水槽の前を何度か通ったけれど、パーキンソニィの姿を見たのはこの時の1回だけ。

レインボーを探しながら、映り込みでやけに見にくい水槽を奥まで見ようと、アクリルに近づいて奥を覗き込むと、何やら深い色の大きな魚がいる模様。
何だあれは? と思っていると、近くまでやってきた。
ジェイドパーチだった。
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成長するとこんな色になるのね!! しかもこんな大きさ、体型に。
オーストラリアでは食用に養殖もされているらしいが、確かに食べ応えがありそうな感じ。
小さいものが観賞魚として日本にも輸入されてくるので見たことはあるが、小さいものだけ。こんな風に仕上がることは知らなかった。
飼うと悪いと聞くが、この水槽ではおとなしくしていそうで、その他の魚を追いまわしたりするようなところは見られなかった。実際のところはどうなんだろう。

最後の1匹は、マナティ水槽にいた正体不明のナマズ。
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水槽を眺めていた時、全身スポット模様のナマズがいることに気が付いた。
何だあれ? ジャウー? 何かのハイブリッド? もしや、スタインダックネリディオンか!? と、見たことのない種類の可能性にときめいたが、何せ見えづらく、今ひとつ弾け切れない。
性質はやや強めで、レッドテールキャットやピライーバを寄せ付けない、全身にスポット模様、比較的よく動き回る、などの行動や特徴は見られたが……
果たして、このナマズの正体は何だったんだろう? もう少し近くでじっくり見たかったのだけど……

ひとつ前のブログに書いた通り、このナマズがいるマナティ水槽は濁りが強いので、遠くにいる魚が見えにくい。
しかも、アクリル面からさらに下に深くなっているので、底の方にいる魚はさらに見えにくい。おまけにあの巨大さだから、1mあるかないか、くらいのサイズ感の魚はすぐに見失ってしまうのだ。
魚が見たい人には不満が募る水槽、という印象が残ったが、もし、このナマズがしっかり見えていれば、その印象も大きく違っていた? かも知れない。
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