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リバーワンダー(シンガポール) [海外水族館インプレ]

「水族館目当てにシンガポール行くなら、2泊3日で十分ですよ!!」

シンガポールに精通した友人の言葉。
その言葉に力強く背中を押され、本当に2泊3日で弾丸シンガポールしてきた。

世界中がコロナ禍に翻弄される直前に行ったドバイの水族館で、見知った日本の施設とは異なる規模や見せ方、何より見たことのない魚たちの姿に大いに感動し、その瞬間から“海外施設に行きたい!!”と強く思うようになって3年。行きたい施設ばかりが見つかる中、悶々とした日々を過ごしてきたが、ようやくシンガポールが誇る2つの水族館、リバーワンダーとS.E.A.アクアリウムに行けた。

最初に向かったのは、前々から行ってみたいと強く思っていたリバーワンダー。少し前までリバーサファリと呼ばれていたシンガポール動物園の併設施設だ。
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実際に行ってみた感想はと言うと…… ちょっと期待しすぎていたかも。
つまらなかった訳じゃないけれど、伝わる情報も多く、どんな水槽にどんな魚がいる、ということもある程度知っていたので、多くの水槽に既視感があったことが驚きが少なかった理由かも知れない。

とは言え、知っていても実際に見てみると驚くことや勉強になることも多く、とりわけ水槽の大きさには「すげぇなぁ!!」と声を上げたのも1度や2度じゃなかった。
リバーワンダーは淡水魚の水族館だが、その規模は淡水魚水族館としては、恐らく世界最大級だろう。日本にある淡水魚水族館がとんでもなくショボく思えてきてしまうほどに超巨大水槽が並ぶ。
でも、これは巨大な水槽を満たす水を常温で管理できる暖かいシンガポールだからこその強み。水の保温にコストが掛かる日本ではここまではできにくい。
と、分かってはいても、日本の水族館の水槽って小さいよなぁ…… と、羨望を交えつつ溜息ひとつ。日本にもこんな水槽があったなら…… そう思わずにはいられない。

この施設では、一般の水族館のように建物の中に水槽がまとまっているのではなく、アフリカ→アジア→中国→アマゾンの順になった順路を進んでいくと水槽が登場する、といった動物園のような作り。敷地もかなり広大だ。
展示は水に関係するものばかりではなく、陸上動物もおり、その中には何故かパンダも含まれている。
ただ、そのパンダ展示はものすごくて、正直、リバーワンダーでオレが一番驚いた、というか圧倒されたのはパンダ館だったような気がしている。
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先にも書いたように、大抵の水槽がものすごく大きい。
その中を泳ぐ魚たちは、ほとんどは日本の水族館でも見られるものだが、水槽の大きさがあれだけ違うと、それが動きや行動の違いとなって現れる。
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この施設でもっとも見たいと思っていたメコン川水槽では、まさにそんな発見がもっとも多く得られ、日本の水族館で見る限りあまり泳ぎ回らない印象のメコンオオナマズが水槽の中層を“こんなに泳ぐんだ!!”と思うほどよく泳いでいたことや、同様にチャオプラヤ淡水エイも立体的に泳ぎ回る魚だったことなど、日本では知り得ない発見が得られたのは大きな収穫だった。
ただ、入っている個体はそれほど大きなものばかりではなくて、チャオプラヤ淡水エイは日本で見られる板橋の個体の方がちょっと大きいと思う。超巨大水槽だから中身もそれに見合った超巨大個体、という訳ではないようだ。
でも、魚がまだまだ大きくなれる空間的余地はたっぷりある。そこから先をまだまだ期待することができるのは日本の施設との大きな違いだ。

園は大きな池(湖)を挟んで左右に分かれていて、右側はすべてアマゾンにまつわる展示になっている。この施設最大の水槽であるマナティ水槽もそのひとつだ。
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この水槽、もうとにかくデカくて、これより大きな水槽は、日本には美ら海水族館と海遊館の大水槽だけなんじゃないか!? ってくらいの巨大水槽だ。
そこには10頭以上のマナティがいるらしいのだが、水槽が大き過ぎるのに加え、薄暗いこと、さらに水の濁りも結構強く、水槽の奥の方はほとんど見えず、マナティがどれだけいるのか把握することはできなかった。だが、時々正面のアクリルパネル前までやってくるマナティの中に、日本では見られないような大きな個体がいたのは確認できた。
水槽にはマナティの他に、ターポンやピラルクー、大型ナマズなども入っているのだが、水槽に対して個体数が少ないので閑散とした感じ。超巨大で立派な水槽は、その規模に相反して、魚を見たいオレには少々物足りない感のあるものだった。
ここもまた情報の多い水槽だから、その大きさや、閑散とした感じなど、行く前から分かっていたことも多かったので、やっぱり感動もそれなり。予想した通りな感じ。
リバーワンダーの水槽は、周辺に壁や屋根があるところがほとんどだが、基本、屋外にある。外光の影響で映り込みや反射も多く、見にくい水槽が少なくない反面、しっかり明るい。
なのに、このマナティ水槽は完全に屋内。シンガポールの気候なら、屋外でもマナティは元気に暮らせるはずだと思うのだが、ここは外光が入る水槽であって欲しかったなぁ。

アマゾンエリアにはこのマナティ水槽とオオカワウソ水槽の2つの大きな柱があるせいか、その他の水槽は添え物的な印象を受けてしまう。
アロワナがいる池や、マナティ水槽の向かいにある淡水エイがいる池なんかは横から見られたらもっと楽しかっただろうに。
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これだけの規模がありながら、もうちょっとここをこうしたい、ああしたい、みたいな思いが出てきたのは意外だったが、それもまぁ、来てみたからこそ、と言ったところかな?
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