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アクアマリンふくしまの気になる魚 Vol.2 [海の魚]

カジキを見るためにアクアマリンふくしまに行ってきた、というのは以前のブログに書いた通りだが、気付けば2年半ぶり。イオンモールができてからは初めて。
オレが行った日も平日にも関わらず想像以上の人の数に驚かされたが、やはりイオンモールの影響だろうか?
でも、次から次へと来る人たちはカジキにはほとんど目もくれず、イワシの大群を背に記念写真を撮る。
それが終わるとその場を移動してしまうのだけど、それが永遠に続くんじゃないか、と思うくらい次々来るので、カジキ観察はその合間を狙って。
アクアマリンには他にも見るものが色々あるので、退屈はしない。むしろ、他の水槽との間を行ったり来たりするのが疲れるくらい?

気になる最初の1匹は、親潮水槽にいるサヨリ。
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サヨリって食材としてはよく知られているのに、水族館で見ることはほとんどない。
コモチサヨリとかデルモゲニーとか、温暖地域に住まう小型種こそ見るものの、名前に何も付かない“サヨリ”の生きて水槽を泳いでいる姿を見るのは初めて? かも知れない。
もしかしたら、2回見たバショウカジキよりも希少性が高い?
生きて泳ぐ姿も、よく見知った姿形。臆病でアクリルに近づくと奥の方へ逃げてしまうが、しばらくその場でジッとしていると、戻ってきてくれる。
伸びた下顎は、カジキよろしく、いかにも折れてしまいそうな感じだが、魚に対して水槽が広いからだろうか。綺麗な状態で残っているものが多かった。
常に水面付近を泳いでくれていたので、非常に見やすかったのもよかった。

大水槽と言えば、カジキのいる黒潮側にも見てみたいものがいた。ヒラソウダだ。
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所謂、ソウダ鰹のひとつだが、これまで生きた姿は見たことがなかった。
背中にライン状の模様が入った、同居のカツオなどよりも小ぶりの魚がビュンビュン泳ぎ回っているため、パッと見はスマ? みたいに見える。
しかし、目の前を何度も通過していくのをしばらく見続けていると、顔が短く、眼がぱっちり。体つきは体高が低く細長い印象。なるほど!! これがヒラソウダなのか!! 同居のカツオやキハダなどと違っていることが分かるようになり、スマと見間違うこともなさそうな気がしてくる。

同じ水槽にはメバチもいたようなのだけど、それらしいものは見当たらなかった。搬入されたのは少し前なので、そちらはもういないのかも知れない。
生きたメバチもどんなものだったのか、見てみたかったなぁ……

今回は久しぶりの訪問とは言え、目的はほぼカジキ一択。
いつもなら気合いを入れて見るはずの親潮アイスボックスもあっさり軽めに。
と言っても、素通りさせてくれないのが困るところで、カジキの動きを気にしつつ足を止めること何度か。
足を止めた理由のひとつがベロ。
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北海道などに産するカジカの仲間。ちょっと変わった名前だが、属名(Bero elegans)に由来するもの。
その名前もさることながら、おっ!? 何か綺麗だぞ!! と。
体色は住環境に合わせて個体差があるようで、画像検索してみたりしても、展示されていた個体とは違ったものが多く出てくる。
展示個体はグリーンにピンクの模様を散りばめたような体色をしていて綺麗だった。
海藻の中にでもいたのだろうか?

ベロの並びにいたスミツキメダマウオも気になった1匹だ。
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ベロと同じく北海道などに生息する小型の底生魚。
大きめの胸鰭で底床の上で上体を起こすような態勢て定位していて、時々、条数の多い長い背鰭を動かすくらいであまり動き回らない。
長い背鰭がスネークヘッドを連想させるように感じたからなのか、馴染みのない魚にも関わらず既視感が。
しばらく眺めていると、魚もキョロっと大きめの眼で見上げてくる。
そんな様子を見ていて気が付いた。パイクシクリッドだ!! って。
パイクシクリッドにしてはやや顔が短いが、雰囲気や動き方にそれらしさを感じさせるし、底棲性と言われるタイプにとりわけよく似ている。
個人的に馴染みのある魚に似ているものを感じたからなのだろう。しばらく見ていただけなのに、よく知ってる魚みたいな気になった。初めて見たかも知れない魚だというのにね(笑)

最後の1匹はカタボシアカメバル。
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見たことがあるような、でも、多分、アクアマリン以外では見たことがない魚。
これまでもアクアマリンでは何回か見たような記憶があるが、調べてみると比較的新しく記載された種類らしい。
カニの水槽に何個体かいて、それが見やすい位置を泳いでくれていたので撮ってみたのだけど、水族館では珍しい魚なのだろうと思う。

調べてみようと検索するも、全然ヒットしない。アクアマリンが名付けた仮名なのか?
なんて思ったものの、理由は単純。ずっと「アカボシカタメバル」だと思っていたから(汗)
そのお陰で、その名前がしっかり頭に刻まれることになりました。
皆さんもお間違えの無いよう…… って、お前に言われたくないって話ですな。
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Kazu

私も、そんなに入替えはないのではと思いつつ、アイスボックスの前で何十分も使ってしまいます。個人的には東日本の水族館で3本の指に入るドキドキ感といいますか。過去の写真を見返すと、タイトルはカタボシアカメバルと付けていましたが、頭の中では私もずっとアカボシでした(笑)
by Kazu (2020-12-19 14:34) 

ミストラル

>kazuさん

アイスボックス、困りますよねぇ…
見やすい作りじゃないのに、他の人が来ると撮影どころじゃなくなりますし、それなのに見たいものは入ってる。
いつもモヤモヤさせられます。

アカボシカタメバル(笑)
それでも意味が通じそうなので、そう認識しちゃいますよね。

by ミストラル (2020-12-26 10:43) 

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