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アクアトトへのラブレター!? [水族館紀行]

水族館に限らず、同じような施設が複数ある場合、そのいくつかに足を運んでみると、その中で“好き”と“好きじゃない”に分かれる、なんてことがあるだろう。

オレにとっての水族館もまさにそれで、好きとそうでない施設に分かれる。そんな中でアクアトトぎふは好き側にランクされている。
とは言え、今でこそ好きの上位のアクアトトだが、初めて行った時はそれほどいいとは思わず、むしろ、“好きじゃない側”と言っていいくらいのランクだった。
好きじゃない理由は実は今でも改善されていないが、いくつかの“好きな水槽”の好き度合いが“好きじゃない”を上回ったことで“お気に入り”へと好転したのだ。

気に入らなかった最大の理由は、大きな水槽がないこと。
大きく感じる水槽がないと言うのが正しいだろうか。
水族館と言えば、大きな水槽があることが魅力であり醍醐味だと思うのだけど、そんな水槽がないことがまず不満だった。
もちろん、中の生き物が可哀そうに見えたり、将来が心配になるほどの小ささではないけれど、広々大きな水槽で伸び伸びと泳いでいる、みたいに感じる水槽は少ない。
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とりわけメコンオオナマズやピラルクー、アオウオなどの大型魚が泳ぐ水槽にそんな印象が強く、どれも“必要にして十分”というより“必要最低限”みたいな物足りなさ。
この水槽がどこそこのあの水槽みたいだったら、この魚はもっとカッコよく見えただろうに…… そんなことを思ったことも何度もあった。

また、多くの水槽でその位置が低く、フロアと水槽底面が面一だったりすることが多いため、中の魚を見ようと思えば水槽前に屈む必要があるし、それが水底付近にいる魚なら、背中を丸めて覗き込むか、そうでなければ水槽に向かって土下座するみたいな恰好になり、正直、かなり見にくい。
また、水深も浅い水槽が多く、目線より上に水面がある水槽なんて数えるほどしかない。それも水槽が大きく見えない要因となっていると思うのだけど、水槽の大きさ感が不足していること、位置が低く見にくいことは大いに不満で、その点は今でも気に入らない。

最後に行ってから6年以上の時間が経過した2015年の秋のこと。
アフリカンシクリッドの企画展が見たくて久しぶりに足を運んでみると、いくつかの水槽がすごく良くなっていた。
“好きじゃない”つもりで行ったのに、“あれ!? ここ、いいぞ!!”と。
そしてその以後、今に続く、という訳。

好きな水槽は主に3つ。コンゴ川水槽、タンガニイカ湖水槽、そしてアマゾンエリアの最初、パクー水槽。
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コンゴ川水槽
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パクー水槽

そういえば、タンガニイカ水槽とパクー水槽は水面が目線より上にある数少ない水槽でもあるね。
いずれの水槽にも共通しているのが、こだわりを感じさせる展示魚種ラインナップとその仕上がり具合。
タンガニイカ湖水槽を例に話そう。
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原産地では恐らく同所にはいないだろうメジャー種オールスターといったラインナップながら、いくつかのマニアック種の存在が“よくあるタンガニイカ湖水槽”とはひと味違ったものへと高めていると思う。
オーレオクロミス・タンガニカエについては以前も書いたけれど、6年ぶりにオレをアクアトトに引き寄せるきっかけとなったペリッソドゥスも泳いでいるし、他にも、フロントーサとギベローサの両方が入っていることとか、4種類いるシノドンティスとか、魚種ラインナップが素晴らしい。
正直、タンガニイカ湖産シノドンティスなんてもっともメジャーと思われるムルティプンクタートゥスさえいればいいんじゃない? と思う。
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しかし、この水槽にはよく似たペトリコラとポーリーの2種類もいて、それだけでも十分こだわりを感じさせるのに、さらに、タンガニイカ湖産シノドンの最高峰とされるグラヌローススまでいる。
グラヌローススなんて高価なので、実は入っていないんじゃないか!? なんて思っていたのだけど、先日行った時に本当にいるのを発見した。
とは言え、数は多くないようで、その姿は見ることができたけれど、写真には収められなかった。見てみたい人は探してみて欲しい。本当に入ってるから。
それにしても、この水槽にグラヌローススがいることで、どれだけお客が増えるかと考えると…… しかも時々しか見られない脇役なのだ。
でも、そこに産するという理由で(高価な魚を)入れる。

最高だよね。こういうこだわり、ホントに好き!!
タンガニイカ湖水槽以外でも、そういう“誰が喜ぶの?”的な魚種がいたりして、水族館によるそういう努力(投資といった方がいいかな?)に対しては、見に行くことで応えたいと思っている生き物系水族館マニアとしては、嬉しいプレッシャーを与えてくれる水族館でもある。

特定の河川に特化した展示を行う淡水の水族館は、海の水槽よりも独自色を出しやすいように感じるが、これだけ多くの水族館がひしめく日本にあって、こういうこだわりは他施設との差別化という意味でも価値あることじゃないかと思っている。
とは言え、正直、一般の人には伝わりにくい部分もあるのかも知れないけれど……

それにしても、少々過ぎたと思えるくらいに持ち上げている感がある気がしないでもないけれど、アクアトトからは何ももらってないですよ。念のため(笑)
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コメント 2

Kazu

私が生き物巡りを始めたとき、まだよく知らず、淡水魚だけの水族館って楽しいのだろうかと思っていましたが、その価値観を一気によい方に変えてくれたのがアクア・トトぎふでした。それがその後の琵琶湖博物館やなかがわ水遊園探訪にもつながったと思います。未知のものに出会える楽しみは、淡水魚も海水魚も変わらないですね。
by Kazu (2020-11-14 20:13) 

ミストラル

>kazuさん

淡水魚は地味な印象がありますからね。実際、小さいですし。
個性的な淡水魚水族館のお陰で、そういうイメージがいい方向に覆されつつあることは、とても素晴らしいことですよね。
by ミストラル (2020-11-19 15:27) 

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