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沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.11 [海の魚]

今年の美ら海水族館はいつになく空いていたので、本当にじっくりしっかり見ることができた。
いつもなら、次から次に押し寄せるお客が群がり、撮影どころか水槽を見ることすらも簡単ではないサンゴの水槽や熱帯魚の海の水槽。
今回はそこらもじっくり。熱帯魚の海の水槽をあんなにゆっくり見たのは本当に久しぶり。
水槽の前にいる時間が長くなれば、それだけそこにいる魚を見つけることができるし、それによって知らない何かに遭遇できる機会も増える。

ということで、最初の1匹はサンゴの水槽にいたハワイトラギス。
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水槽の底の方に、巣穴にしている岩の隙間から出入りしている小魚を見つけた。
色といい、大きさといい、寿司ネタのエビが泳いでいるみたいな感じ。
岩の隙間からは出てきてくれるのに、そこから離れるのはあまり好きではないようで、撮りやすい位置までは泳いできてくれない。
もっと出てきてよ~ なんて思いながらちょっと苦労してたら、後ろから「何撮ってるの?」という声。
振り返ると、知り合いの飼育スタッフ氏。
「このエビみたいな色の魚。ところでこれ何て魚?」
そんなやり取りがあった中で教えてもらったのだけど、水族館でよく見るその他のトラギス類に比べると小ぶりで10㎝くらいしかないので、あの大きな水槽では撮るのに難儀した。なのでこの程度。
写真はともかく、実物は可愛い魚でした。

お次は熱帯魚の海の水槽にいたワキグロアカフエダイ。
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美ら海水族館のブログ、“美ら海だより”に紹介されて以降、ずっと見たいと思っていた魚にようやく会えた。
最初は、オレが行った直後くらいに展示が開始され、その後、いくつかの水槽を移動。
見られるのを楽しみにしつつ沖縄に行ったら、バックヤードに下げちゃいました、と。
そんなことが2回くらいあったのだけど、今回、ようやく見られた。
最初、美ら海だよりの写真で見た時にはヒメフエダイに、その後、他の写真などで見た限りではヨコフエダイに似てるような印象だったのだけど、実物はそのどちらにも似ていなかった、と言うか、似ているけど見間違うほどではない、といった感じ。
目がクリっとしていて、もっと小さい種類のフエダイに似てるような印象を受けた。
実物を見られたからこそな体験ではあったけれど、この魚をありがたがる人は多くないかも知れないなぁ。でも、結構珍しい魚らしい。

前にも書いているけれど、オレが美ら海水族館に行ったのは6月の末。
これを書いてる時点で、すでに2カ月以上が経過している。
ここに並べた魚でも、展示されていないものもいるかも知れない。
その可能性がもっとも高いのがこのクマノミ。
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水族館生まれとして展示されていたごく小さなもの。5~6㎝くらいだっただろうか。
そこから2カ月以上が経過していることから、当然、大きくなっているはずで、展示されていた小さな水槽では窮屈になっているかも知れないからだ。
でも、このクマノミをここに登場させたのはそんな理由ではない。画像を見て、気付くことはないだろうか?
鰭が長いのだ!! 同じ水槽にいたものはどれも同じようなロンフィン。
人気が高く、飼育下繁殖が盛んに行われているカクレクマノミでは、すでに様々な品種が作出されているし、クマノミでもロングフィンタイプが流通しているようだが、飼育下繁殖だとある程度出てくるものなのかな!?

以外と言えば、深海水槽にいたカサゴにも驚かされた。
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本州に住まう者にとって、カサゴは別段珍しくもない、驚くような魚ではないが、ここは沖縄だ。
いるにはいるらしいのだが、数は少ないらしい。
沖縄にはいないのだろうと思っていたから、これが目の前を泳いでいった時には、何でいるの!! と驚いた。
水族館HPの図鑑によれば、カサゴではなくウッカリカサゴ(オレにはパッと見で両者の区別はつかないけれど)らしく、それ故、深海の水槽にいるのも納得…… なのだけど、この魚を沖縄の水族館で見るのが何とも意外で、ここに登場させた。
あの広い水槽に1匹しかいないようだが、オレが行った時はよく泳いでいたけど、奥の方でジッとしてるとまず見えなさそう。
でも、見られなくても大丈夫!! 本州住まいの人なら、近くの水族館で多分、会えるから(笑)

6月末の美ら海水族館で、オレのブログとくれば、こいつをあげない訳にはいかないだろう。再び展示が再開されたオニイトマキエイだ。
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2018年の末に展示が開始された…… と思ったら、比較的短期間で展示中止に。
調子を崩していたそうだが、幸い、死んでしまった訳ではなく、2019年の夏以降、生け簀ツアーで公開されている、なんて話も聞いていたから、久しぶりに会いに行きたいなぁ、なんて思っていたところ、満を持して、大水槽に再登場と相成った。
それにより、美ら海水族館の大水槽は、オニイトマキエイ、ナンヨウマンタ、ヒメイトマキエイというMobula属3種を同時に見られる世界屈指(唯一?)の水槽となった。凄い!!

2018年末に見た時よりも、水槽に馴染んでいるように見えるのはオレの気のせいか?
餌もよく食べているし、同居のナンヨウマンタのメスをゆる~く追尾してみたりと、元気そうな様子。
久しぶりに会えたことはもちろん、以前会った個体が元気で戻ってきてくれたこと、そしてこの先もここで会える可能性があることなど、大好きな憧れの魚だけに、やはり嬉しくて仕方がない。

行きさえすれば会える好きな魚が元気で暮らしてる。それだけで嬉しいよね。
後はその幸せが1日でも長く続いてくれることを願うのみ、だな。
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Kazu

美ら海に限らず、行けば、あえる好きな生き物が元気で暮らしている、このお言葉が全てですね。これに勝る水族館などのキャッチコピーはないなと思いました。
by Kazu (2020-10-16 19:19) 

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