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沖縄美ら海水族館の気になる深海生物 Vol.2 [海の魚]

9月である。
本来なら、遡上してくるサケやカラフトマスを見に道東へ行き、下半期の水族館は標津からスタートする、というのがここ数年の定番だ。
しかし、コロナの発症数が落ち着かない東京から人の少ない道東へ行くのも気が引ける。
という訳で今年は泣く泣く自粛。

水族館ブログは、6月の末に行った美ら海水族館の話。
でもその美ら海水族館も8月以降、ずっと閉館している。閉館期間は明日までの予定だが、果たして予定通り開館するのかなぁ!?


ここ数年、激アツの美ら海水族館深海エリア。
行く度に見たことない何かに遭遇できるし、それらの多くは“知らない魚”であることも多く、刺激的な出会いに事欠かない。
水族館HPの「美ら海生き物図鑑」を確認し、見るべきターゲットを確認しつつ、深海コーナーへ。
今回は、ひとつ前のブログでも書いた通り、水族館がとんでもなく空いていたので、いつも以上にじっくりしっかり見ることができたのがラッキーだった。

見逃せない対象はいろいろいるのだけど、今回、もっとも見逃すべきではない1匹はソコモンガラだろう。
LY5A0350.jpg
この展示個体も国内3例目だという、かなりの稀種。
その珍しさを物語るかのように、Facebookや公式アプリなどでも“展示しました”と度々案内されていた。
ムラサメモンガラの仲間だそうだが、この仲間では唯一深場に生息する種類とのこと。
その珍しさ以前に、そもそも存在すら知らなかった魚だが、ムラサメモンガラに近い種類であることだけは、その姿形やせわしない泳ぎ方を見ているだけでも分った。
見た目にも動きにも既視感があり、実物を見られた感動は正直、強くなかったけれど、貴重な魚である。
頑張って撮りましたよ。一瞬たりとも止まってくれないので苦労したけど、だからこそ、空いていたのがホントにありがたかった。

頑張って撮るべき相手は、同じ水槽にいた新入りのハタの仲間2種類もそう。
1種類めはハナハタ。
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名前は知っていたけど、生きた姿を見るのは初めて。
鮮やかなオレンジ色の体色が綺麗なユカタハタの仲間。
もっと赤い魚を想像していたのだけど、実物はかなり華やかなオレンジ色の魚。
引っ込み思案ながら、それなりに見える位置を泳いでくれたので、その姿をきちんと見ることができたのがよかった。
一方、もう1種、同じ水槽にいたアカハタモドキも目的の1匹ではあったのだけど、岩の隙間にしっかり収まっていて、まったく泳いでくれない。
そこにいること、そしてその姿形は何となく分かったけれど、アカハタとどう違っているのかまではついぞ分からず終い。
写真も撮れなかったし。という訳で次はいつになるか分からないけど、次回の宿題。

お次はソコモンガラやハナハタと同じ水槽にいたオニイシモチ。
LY5A0333.jpg
勝手な思い込みというかなのだけど、テンジクダイ科の魚って、比較的浅い海域で群れてる、みたいなイメージ。
それが、深い場所にいる種類がいる? というのがちょっとした驚きだった。
水槽を泳ぐ姿を見つけた時、あれ!? 何でこんなところにテンジクダイ類がいるの? と。
テンジクダイ類としては大型種だそうだが、展示されていたものは15㎝くらいだろうか。自分より大きな魚の中では、控えめな感じ。
もっと個体数がいれば、テンジクダイ類らしく群れたりする? のかな!?

今回、深海エリアで見てみたかった前回からの宿題がハナアマダイだ。
LY5A0352.jpg
昨年行った時、オレが行った直後くらいに搬入された珍魚で、実物はおろか、名前すら知らなかった魚だった。
写真で見る限りは、白いアマダイという感じ。さて、実物は……
ものすごい引っ込み思案なのか、岩に顔を突っ込んだまま出て来やしない。
何度も水槽前に足を運んだが、顔が見えたのはこの写真を撮った時だけ。
顔が見えただけまだマシだが、結局、全身を見せてくれることはなかった。これもまた次回持越しの宿題かな?

最後の1匹は、前回訪問時に公開された激レア珍魚、オニキホウボウの水槽に新たに搬入されたウスハナフエダイ。
LY5A0438.jpg
その名もズバリ、薄い色をしたハナフエダイで、これまで同種として扱われていたものが、今年になって別種であると確認され、あらためて別種となったのだそうだ。
沖縄周辺でしか発見されていないそうで、そういう意味ではなかなかの珍魚であり、美ら海水族館ならではの魚と言えるだろう。
しかしながら、見た目はまさにハナフエダイで、しかもこれまで見知ったハナフエダイよりも少し地味めだったりするものだから、“珍しいものを見ている”感はやや薄い。
展示水槽に入って日が浅いのか、あまり動き回ることもなく、アクリル面から顔をそむけるように定位していることが多かったけれど、次に行く時には水槽にも馴染んでいるだろうから、泳ぎ回る姿とかを見られるのではないかと思う。
これもまた、次回の宿題、かな?
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コメント 2

Kazu

確かに、相変わらず深海コーナーは、激アツですね(笑)
ソコモンガラは、こがねいろが映えてとてもキレイに撮れていますね。せわしなく動く姿が容易に想像できますので、ここまでキレイに撮るのに、ご苦労されたことがよく分かります。
by Kazu (2020-10-14 23:43) 

ミストラル

>kazuさん

この時は空いていたので、本当に助かりました。
これまでのような混雑のままなら、ここまで頑張れなかったでしょうから。

今もまだ空いているようなので、その間にもう1度行っておきたいなぁ、なんて思っています。


by ミストラル (2020-10-16 19:19) 

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