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ドバイ水族館(UAEドバイ) [海外水族館インプレ]

ドバイの水族館と言えばここ。ドバイ水族館。
ドバイの超メジャー観光地のひとつでもあり、世界一高いビル、ブルジュ・カリファとかドバイモールとも近く、というか、ドバイモール内にあるので、ドバイを検索すれば必ずヒットする、世界的にも有名な水族館のひとつだ。
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大水槽のアクリルパネルは、それまで美ら海水族館が保持していた世界最大の水槽パネルのギネス記録を更新したことでも知られており、水槽容量は1万tと、美ら海水族館のものよりも大きい。
余談だが、この水槽が完成したのは08年。同じく08年には先に紹介したロストチェンバー水族館もオープンしている。
UAEには政府系の不動産デベロッパーが2つあり、このドバイ水族館はエマール・プロパティーズによる施設。一方、ロストチェンバー水族館はそのライバルと言われるナキールによるもの。ロストチェンバー水族館の大水槽の方が1000t大きいが、両者のライバル関係が水槽サイズに影響したのかも、みたいに勘ぐってる。
まぁ、容量だけでなく、内容でもロストチェンバー水族館の勝ちだと思うけれど……

ドバイ水族館というのは、この大水槽のことを言うらしいのだ。
というのも、チケットを買うと、ドバイアクアリウム&アンダーウォーターズーとあり、アンダーウォーターズーがあるのは別フロアで、入り口も異なっている。
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ドバイ水族館たるこの大水槽だが、水槽横から入場し、大水槽正面を通り、その端まで行くと、水槽中ほどを突っ切る水中トンネルで再び水槽の端まで。
そこでさらに折り返して専用エスカレーターで上階へ行くという作り。
入館料を支払わなければ、トンネルを通ることはできず、アクリルパネルの真ん前にも行けないが、水槽前(入場者通路を隔てた柵がある)までは誰でも行くことができ、上階、水槽後ろ側からも見られる窓があるため、トンネルを通らなくていい人なら、無料でこの水槽のほぼすべてを楽しむことができる。
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なお、水槽の裏手まで行ってエスカレーターに乗ってしまうと、トンネルに戻ることができないので、上階へ行く前にしっかり見ておくことをオススメする。
と言っても、見られなくなるのはトンネルだけだけどね。

この施設、体験プランのメニューが多く、チケットカウンターに列を作るお客はそれらの説明をカウンターで聞くらしく、なかなか列が進まない。
行列の導線も分かりにくいし、長い列に対してカウンターは3つだけと、チケットを買うまで少し時間が掛かる。オレも15分くらい掛かった。
しかも、その値段はなかなかに高額で、210AED(6400円くらい)と、日本では考えられないくらいの入館料だ。

この大水槽、1万tもの容量を持つこともあり、確かにデカい!!
様々な角度から見られることもあって、デカいなぁ、とその大きさを実感できるのだけど、反面、数字から想像するほどの大きさがなく感じるというか、よく見れば見るほどに、狭く感じてしまうような気がした。書いてること矛盾してるけどね。

水槽の正面に立つと、目の前に壁のように擬岩がそびえたっていて、水槽の奥が見えなくなっている。
これはその奥にあるトンネルから、アクリルパネル前の人を見えにくくするためと思われるが、大きな擬岩の山、そしてその奥にトンネルが見えるせいで、水槽の奥行が全然ないみたいに見えてしまうのだ。
トンネル側から見ても同じで、トンネルが水槽の中央付近を通っていることもあって、どちらを向いても視界が抜けておらず、何だか狭いなぁ、と。
実際、美ら海水族館の大水槽と比べると、間口(幅)はドバイ水族館の方が大きいが、奥行きは美ら海水族館ほどはないようで、形としては薄い横長。
おまけに、水槽の一部分がシートなどで仕切られていたりすることも、水槽の狭さを意識させる要因となっていて、囲いの中にいる魚も、もっと違った展示方法なかったの? みたいな気がした。

上階からは、水面に浮かんだグラスボートとか、体験ダイブ用のケージとか、いろいろなものが浮かんでいるのが目に入って、大きな人工物ばかりが目に入るので、水面付近は混雑している印象で、大きなものをあれだけ浮かべておける大水槽という見方もできるけれど、それらは見ていて美しいものではないし、見ている人には水槽を狭く感じさせる要素でしかない。そのあたりも、この水槽に好印象を抱かなかった要因だ。

また、ショッピングモール内にある大水槽ということで、水槽の周囲にはレストランやら何かしらの店やらがある。
それらショップのロゴなど色とりどりの映り込みは凶悪レベル。写真を撮りたい人には超強力な難敵となる。
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水槽内のメインはシロワニ。日本の水族館にいるすべてのシロワニよりも多くの個体がいそうな感じ。オープンした頃に50匹を導入という話を聞いた記憶があったが、50はいなさそうだったが、それでも30匹近くはいそう。
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他に1匹だけ大きなノコギリエイがいて、メジロザメ類が3種類。マダラトビエイやヒョウモンオトメエイなどのエイがいて、あとは無数にいるロウニンアジとコガネシマアジ。それ以外の魚もいるが、あまり目立たない。
とにかく、ロウニンアジとコガネシマアジばっかり、みたいな印象。
近隣施設の大水槽と比べると、日本の水族館では見られないものはおらず、魚種バラエティの少なさも今ひとつ気分が燃え上がらなかった理由かも知れない。
また、水槽自体の綺麗さも、ロストチェンバー水族館やシャルジャ水族館に劣り、コケ汚れやキズも目立つ。

もし、またドバイに行く機会があったとしても、入館料を支払ってまでは見に行かない気がする。
さほど期待していたつもりではなかったけれど、この水槽のためだけなら、ドバイまで行く必要は感じない、というのが水族館を出た後の正直な感想だ。
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コメント 2

Kazu

ドバイといえば!という水族館が一番見どころが薄かったのですね。ショッピングモールの一施設的な位置付けで、未知の魚を楽しむというよりは、中村さん風にいう都会の中で水塊を楽しむいった感じでしょうか。
by Kazu (2020-04-06 22:26) 

ミストラル

>kazuさん

はい、正直、それほど高い満足度は得られませんでした。

水槽は大きいのに、広く大きく見えにくい要素が多く、その“水塊感”も水槽サイズからすると、それほどでもない印象でした。

ただ、ドバイモールがいろいろ凄いですから、その中のひとつの見所と考えれば、それなりに満足感と言えるかも知れません。
by ミストラル (2020-04-11 13:28) 

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