SSブログ

ロストチェンバー水族館の気になるエイ [エイ]

今週も引き続き、ロストチェンバー水族館の大水槽の話。

ロストチェンバー水族館の大水槽にはエイも沢山泳いでいた。
同じ種類を重複カウントしている可能性もあるけれど、ざっと見た限り、11種類。
オレの見立て通りなら、かなりの多さだ。

マダラトビエイやシノノメサカタザメなど、日本の水族館でもよく見られる種類もいる。でも、シノノメはともかく、マダラトビエイは白い柄が大きくはっきりしていて、その面積も大きい。別種なのか!? みたいに思えてしまうのだけど……
しかし、同じく水槽に沢山いたウシバナトビエイは日本で見るものとは違う種類だと思う。
LY5A8576.jpg
写真では分かりにくいが、とにかくデカいのだ!!
日本で見るウシバナトビエイというと、体の幅が1mくらいの大きさのものが普通で、それほど巨大なエイというイメージはないと思う。
しかし、ここの大水槽を泳いでいるものときたら、どれも1.5mはありそうな大きさ。
こんなデカいウシバナ、見たことない!!
気になるのはその種類。日本の水族館でも見られるRhinoptera javanicaではなさそうだが、FishBaseによると最大165㎝なんて書いてあるから、それならこれもあり得るのか?
泳いでいた個体はどれも、結構年季が入っていそうな雰囲気だったけれど、日本の水族館で10年以上飼われている個体でも、こんなサイズ、雰囲気のものは見たことがない。
サイズ的には最大2mになるというR.marginataが近そうだ。地中海産とのことなので、ドバイからもそう遠くないし……

日本で馴染み深いけれど、ウシバナ同様、見知ったものとは違う!? みたいな感じだったのはヒョウモンオトメエイ。
LY5A8631.jpg
サイズはともかく、明確なヒョウ柄の個体がおらず、どちらかというと細かいスポット状の模様のものが多かった。
ヒョウモンオトメエイというと、派手な印象があるが、ここで泳いでいたものは派手さは控えめ。むしろ、一般的なエイみたいな色合い。
細かいスポット模様のヒョウモンオトメエイというと、シーライフ名古屋にいるHimantura australisを思い浮かべるが、同種なのだろうか? 雰囲気は結構違っているように感じたが…… H.australisは1匹しか見たことがないので何とも……

ヒョウモンオトメエイもいくつかの種類が知られているけれど、これもまた未知の種類なのだろうか。それとも、老成するとこんな感じになるんだろうか?

未知なウシバナトビエイにヒョウモンオトメエイ。まるでシーライフ名古屋のエイ話みたいだが、もうひとつ。
日本ではシーライフ名古屋だけで見られるツカエイもいた。それも沢山!!
LY5A8562.jpg
次から次へと登場する見たことない魚の前に、茶色いエイまで気が回らなかったが、よく見るとヒラヒラした尻尾。ツカエイだった。
数も多く何匹いるのかは分からないくらいで、ここではまるで珍しくないくらいにはいる。
しかも、デカい!!
このツカエイに限らず、日本では珍しいけど、ここには沢山いる、みたいな魚も多く、そういう意味ではホント、気の休まらない(笑)幸せな水槽だった。

日本ではあまり気にしないのに、ここではやけに気になったのがトンガリサカタザメ。
数こそ多くなかったものの、この水槽では最大級の大きさで、かつ水槽内を循環するように泳いでいてくれるので、定期的に目の前に現れる、そんな感じだった。

気になった理由は、日本の水族館で見知ったものとはこれまた違った気がしたから。
2種類(タイプ?)いて、まずはトンガリⅠ。
LY5A8778.jpg
濃い茶色い体に、小さな白いスポットが並ぶ。
ここまでは日本の水族館でも見られるRhynchobatus djiddensisでも普通に見られる特徴だが、この個体はその白いスポットがきちんと2列になっていて、規則正しく並んでいる。
その整然とした模様の並びが気になったのだけど、こんなにきちんとした2列の白点を持つ個体を見た憶えはない。R.djiddensisとは違う種類だろうか?
はたまた個体差の範疇か?

気になるトンガリサカタザメ(トンガリⅡ)はもう1匹いて、こちらはサイズが上記トンガリⅠよりも大きい。
LY5A8824.jpg
さらに、模様は花びらみたいな柄が密に並んでいるが、規則性はなく、その色も薄い。
また、体色もトンガリⅠよりも薄く、こげ茶に対して黄土色、みたいな感じ。
体色はともかく、柄に関しては、こんな個体はこれまで見たことがなく、これまた見たことない種類? となった訳だが、家に帰って以降、Rhynchobatus属のエイたちをいろいろ画像検索してみるも、外見からはどれも同じようにしか見えず……
もしかするとこの個体も、R.djiddensisのカラーバリエーションのひとつ、なのかも知れない?

サメとかエイとか、外見から種類が分かりづらいものは、正体に辿り着きにくく、想像や妄想に近いのだけど、オレがやってることは研究や分類ではないので、それでもいいと思っている。楽しんでるだけなのでね。
でも、水族館から戻った後にも、これだけ楽しませてもらえたのだから、やっぱりロストチェンバー水族館は楽しかった!! という結論に尽きるのだけどね。
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

Kazu

パッと見、ウシバナトビエイもヒョウモンオトメエイも日本で見れるものと同じに見えてしまいますが、きっと現地で見ると別物のインパクトなんでしょうね。同定できない心残り(?)も多少残るかもしれませんが、未知のものが撮れた喜びの方が大きいですよね。ちなみに、vol2のコメントは私です。名前を入れ忘れてしまい失礼しました。
by Kazu (2020-03-15 18:17) 

ミストラル

>kazuさん

先週いただいたコメントも、Kazuさんかな? とは思っておりました(笑)

とにかく見たことがないものが多い水槽だったので、見たことがあるものでも、何か違うかも!? みたいな暗示にかかっていたかも知れませんが(笑)、ウシバナだけは確実に違うと思います。
とにかくデカいですから!!
by ミストラル (2020-03-19 17:48) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。