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響灘グリーンパーク(福岡) [相当施設インプレ]

以前、開催させてもらった水族館イベントの打ち合わせ、というか、条件を満たした水族館をリストアップしていた時のこと。昨年か、一昨年だったかの話だ。

基準を満たしているかも知れない、と、要確認リストの中に名前があがった施設のひとつが「響灘グリーンパーク」。
その後、条件を満たしていないことが確認され、水族館としてリストに載ることはなくなったものの、当確線上の際どいところにある施設であることは間違いないのだろう。
機会があれば行ってみよう…… 個人的にはその時はそれで終わった。

でも、そんな機会は不意に訪れた。

9月からJALがエアバスA350の運航を開始した。
マニアというほどではないけれど、実は飛行機、それも旅客機が好きだったりするオレ。
最初の就航路線は羽田→福岡のみ。
さしあたり福岡に用はなかったけれど、新しい飛行機に乗ってみたい!!
そういえば水環境館ってリニューアルしたんだっけ? と、無理やりに近い形で福岡に用事を作り出し、A350で福岡へ向けて飛び立った。
ちなみに、水環境館や響灘グリーンパークがある北九州市に飛行機で行くなら、最寄りは圧倒的に北九州空港である。
でも、今回は仕方ない。いつもとは違い、水族館は“ついで”だったから……

水環境館を後に(その話はまたいずれ)して、小倉駅から博多方面へ向かう在来線へ。
途中駅で乗り換え、響灘グリーンパークの最寄り駅へ。
そこからバスで…… と思ったら、バスで行けるのは休日のみらしく、仕方なくタクシーで。思い立ってフラッと訪れる訪問者にはあまり優しくないらしい。

目的地の到着し、ゲートをくぐると、そこは広々とした公園。
あれっ!? オレは水族館(相当施設)に来たはずじゃ…… と不安になりかけたが、遠くに大きなガラス温室があるのが目に入った。
そのガラス温室こそが、響灘グリーンパークの水族館的施設、「熱帯生態園」だった。
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入り口で別途入館料を支払い、温室内へ。
中は様々な熱帯植物が生い茂る、よくある熱帯植物園のそれ。
“普通に熱帯植物園じゃーん!!”と思いかけた頃、大きな池が現れた。
そこまで行く前にもカワウソがいたり、トカゲやカエルが展示された水槽が並んでいたりはしていたけれど、水族館好きとしてはやはり、水を見ると安心するのだ(笑)
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池は橋(観覧通路)を挟んだ両側にあって、向かって右手側の池にはコロソマやティラピアなどの魚がひしめいている。反対側の池はスイレンなんかが展示されていて、魚は少なめな模様。
池では餌やりもできるので、魚たちは人影に群がってくる。
また、池の周辺は鳥とかカメとか、それらしい? 面々が展示されていて、さらに、温室内にはチョウ(オオゴマダラ)が放し飼いになっていて、その辺をひらひら飛んでいたりするのだけど、オオゴマダラ以外にも数種類の鳥、ウォータードラゴンも放し飼いになっているらしい。鳥はともかく、ウォータードラゴンなんてあそこで探し出せる気がしなかったけれど……
探し出してみようとすれば、かなり長い時間を楽しめそう? だ。

池の先を進むと滝があって、その裏側に水族館的な水槽が3つ。
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そこにいたのはテッポウウオ、スッポンモドキ、ピラルクー。その水槽の反対側にも小さなケージがいくつか並んでいて、トカゲとかカエルなんかが展示されていた。
驚くような何かがいる訳ではないんだけど、少しずついろんなものがいて、確かにただの熱帯植物園ではない印象。
植物園の温室内に魚を展示した池…… 順路に現れる小さな水槽など、どことなくエルどらんどに似てる気がした。
ただ、温室内の植物はこちらが全然上。魚はエルどらんどの方が種類数もはるかに多く、個体クオリティはこちらよりも高いけれど、池の中の見やすさという点ではこちらに軍配かな?

温室を一周し、出口の手前まで来ると、先ほどのティラピアが沢山いた池にアクリルパネルが取り付けられた大きな水槽が登場する。
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さらにその向かい側に、大きなレッドテールキャットやパールムなどの大型ナマズが泳ぐアクリルパネルが付いた池がもうひとつ。
明るい温室の中で、池の中はコケなどで黒っぽい。つまり、アクリルへの映り込みが激しくて、日の向きのよっては中はとても見にくくなる。
でもまぁ、そこまで必死になって見なきゃならないようなものがいる訳でもなく、その焦りのなさがまた、のんびり見る気にさせてくれるので、勝手に殖えていると思しき小さなシクリッドたちの営みを眺めているのが楽しかった。

池水槽から出口の間にはカピバラもいて、産まれて間もないのだろう。オレが行った時(9月の中頃)は小さなカピバラも沢山いた。
帰ろうとするオレのところに、その内の1頭が近寄ってきて、盛んに何かを囁いてくる。
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カピバラってこんな風に鳴く(囁く)のね!! というのが発見ではあったのだけど、カピバラ好きではないオレに向かって、あの個体は何を訴えていたんだろう?

温室内にかなり長い時間いたのだけど、閉園時間も近づき、そろそろ出ようかと外に出てみると、「カンガルーひろば」なるカンガルーが放し飼いになったエリアがあるとのこと。
このカンガルー園の話も聞いたことがあったのだけど「ここだったの!!」ということで、そちらにも行ってみた。
日本ではここでしか見られない珍しい種類もいるそうで、確かに初めて見る、見るからに珍しそうなワラビーがいたりして、思わぬ驚きも得られた。

期待値の低さが幸いしたのか、施設を後にした時の満足感は想像以上だったのが自分でも意外だったほど。
でもまぁ、カンガルー目的でもない限り、ここでしか見られないものがある訳ではないので、水族館巡らー的には何かのついで、くらいでちょうどいいのかも知れない。
公共交通機関で行くには不便なこともあるし。
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Kazu

響灘グリーンパーク初めて知りました。「期待値低め」とのことですが、ミストラルさんの訪問記を拝見する限りとても魅力的に見え、心が躍りました。次回の九州撮り旅の際にぜひ寄りたいと思います。
by Kazu (2019-11-11 20:43) 

ミストラル

>kazuさん

水族館を期待して行くと、展示規模も小さいですし、ガッカリしてしまうかも知れないので、そこはあくまで“期待しないで”出掛ける必要があると思います!!

カンガルーひろばもセットで行けば、それなりに楽しめるかな?
ただ、本文中にも書いた通り、最寄り駅からの交通手段がほぼタクシーしかないのが難点ですが……
by ミストラル (2019-11-15 10:31) 

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