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千歳さけます情報館(北海道) [相当施設インプレ]

8月も半ばを過ぎ、間もなく9月という頃になると、北海道は一気に秋めいていく。
秋の北海道と言えばサケの遡上である。各河川では遡上してきたサケの姿が見られるようになってくる。

大いに季節を感じさせる自然の営みのようなサケの遡上だが、実は北海道の川を遡上するほぼすべてのサケは、ふ化放流事業によって人工的に採卵、ふ化、放流がなされたものだという。
明治10年にふ化放流事業が始まり、明治21年に千歳に中央ふ化場ができたことで現在へと続くふ化放流事業は本格的にスタートした。
その千歳中央ふ化場はその後、千歳サケマスセンター千歳事業所となって事業を継続しているが、その施設の一角にあるのが千歳さけます情報館だ。
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さけます情報館には「さけますの森」というサブネームも付いているのだけど、その名の通り、施設があるのは森の中。
千歳川を支笏湖に向かって遡っていったところにあって、感覚的には支笏湖と千歳市街の中間あたり? クルマでなければ行きにくい場所にあるが、森を突っ切るような道はとても気持ちがいい。
でも、道中ところどころに掲げられた“クマ注意”のプレートが何とも言えない恐怖感を漂わせていたけれど……

サケマス情報館という名称から分かるように、いわゆる水族館ではない。
サケに関するパネルや模型、映像を使った博物館的展示が中心。
水槽による生体展示も行われていて、情報館には建物の中心に水槽が置かれている。
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その水槽は6tの容量を持ち、その名も大水槽!! 展示内容は時期によっても変わるようだが、場所柄、支笏湖のヒメマスであることが多い模様。秋頃には赤く色づいたベニザケが展示されている。
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オレが行った時も、沢山のヒメマスが泳いでいたが、驚いたのはその体型の綺麗さ。
飼育下のサケマス類では、体型や顔つきが崩れてしまっているものが珍しくないが、この水槽に泳ぐものはむしろそれが少数派。
流石は産地!! だからなのか、銀色の魚体の美しさを楽しむことができた。

情報館には他にも小さな水槽がいくつかあって、千歳川の魚などが展示されている。それだけ見ると、たったそれだけ!? と思ってしまうが、生体展示はもう少しある。

情報館を出ると、目の前にログハウスのような建物があるのが目に入るが、その体験棟では水族展示が多めになっている。
体験棟は大きなスクリーンのある部屋と、ミニ飼育池がある部屋に分かれていて、そのミニ飼育池がある部屋で生体展示がなされている。
そこでは、受精卵の展示、ヒメマス幼魚への餌やり体験などが楽しめる。
オレが行った9月の初め(昨年だけど)には受精卵の展示はまだなく、模型で代用されていた。
時期によって展示の内容は変わるらしく、受精卵の代わり? に、遡上してきた成魚が展示されていて、かごに入れられた1匹の遡上成魚には触れることもできるようにされていた。
先にも書いたヒメマス幼魚への餌やり体験も、いつ行ってもできるものなのかは分からないが、オレが行った時には6~7㎝ほどの幼魚がものすごく沢山いたので、それなりに賑やかな餌やりが楽しめた。
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さけます情報館の名物? はもうひとつある。
出口を出たところにあるサクラマス(ヤマメ)の放流体験がそれ。

千歳川までつながった長い樋が渡されていて、そのスタート地点には幼魚の入った箱。
そこから1匹を掬い、目の前の樋へ。
すると、幼魚は流しそうめんよろしく川まで流れていくという作り。
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樋の中で流れに抗う幼魚の後を、数年後に立派なサクラマスになることを期待しつつ川まで見送り。
これは行けば誰でもできるはずなので、行った際はやってみることをオススメする。その後、千歳川を眺めつつ自分が放った1匹に思いを馳せるところまでを楽しんできて欲しい。

さけます情報館の名前に違わず、展示内容は全般的に比較的“お堅い”内容。もちろん、とても分かりやすく紹介されているけれど。
でも、餌やりとか、放流体験などのメニューもいろいろあるので、サケに対する興味関心の深さに関わらず、行ってみれば誰でも楽しめるのではないかと思う。
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