SSブログ

サケ遠征2019@標津サーモン科学館 [淡水魚]

どこの水族館も混雑する夏休みシーズンは、即ち水族館のオフシーズン。
そのオフシーズン明け最初に向かう水族館は、標津サーモン科学館であることがここ数年、恒例になっている。
もちろん、サケ(カラフトマス)の遡上という目的があるからだが、例年は9月に入るとすぐに行っていたが、今年は他の仕事の兼ね合いもあって2週目と、いつもより遅い訪問となったが、結局、他の水族館で下半期のスタートをすることなく、例年通り標津でのスタートとなった。
時間的には余裕があった反面、カラフトマスが終わってしまわないかと少々気が急いた。

今年も大雨の影響で魚道水槽が開くタイミングが遅く、また、開いた後も標津は雨がちの天気が続いていたようだ。
オレが行った日も、飛行機の中で「現地の天候は雨」とアナウンスされた。
しかし、雨で川の水量が増えれば、遡上は活発になる。
実際、行く日の朝、サーモン科学館のFacebookでは、かなりの数が魚道水槽に入ってきていることが伝えられていた。

が、空港へ降りたってみると、晴れてる。いきなりのラッキー。
空港でいそいそとレンタカーをピックアップし、サーモン科学館へ。
到着するや否や、すぐさま標津川の観覧橋へと急いだ。
LY5A9917.jpg
いる!! かなりの数がいる。
初めて見る訳でもないし、同じ場所から同じような光景はこれまでも見ているはずなのに、シーズン最初に見るこの光景はやはり最高だ。
とは言え、オレも贅沢? になっているようで、そこにいるのがたった1匹でも、遡上サケを見るという目的は達せられるはずなのに、実際は、1匹と沢山とでは、得られる満足感に大きな差が出る。
やはり、沢山いると無条件に嬉しいものだ。

意気揚々と入館、魚道水槽へ向かうと……
LY5A9763.jpg
スゴイ!! 沢山いる!!
2015年から5回目だが、一番多いかも!? と思うほどの数だ。

その場にいた館長に、凄いですね!! 今年は大当たりじゃないですか!? と言うと、
「それがそうでもなくて、海でもあんまりよくないんですよね」と浮かない顔。
海での漁獲量と川への遡上数はリンクしていて、どちらかだけがいいということはないらしい。だから、オレの目の前で群れ泳ぐサケは単なる偶然だったようだ。

だけど、オレが来た日にそんな偶然が起こるのなら、ラッキー以外の何物でもない。
2016年、2017年と2年続けて空っぽの魚道水槽を眺めたオレへのボーナスみたいな話と受け止めよう(笑) これで借りは返せたかな?

翌日も変わらず、川も魚道水槽もサケでいっぱい。
シーズン初期は5年魚が多いそうで、そのためか体が大きな個体が多く、しかもイケメン率も高め。
やっぱり、見るにしたって、イケメンオスがいいものだ。カッコいいからね。
LY5A9797.jpg


今回訪問時は、これも偶然だったのだろうけど、研修や遠足が多かったようで、水槽前ではそんな学生たちに向けた副館長の解説が聞こえてきていたが、その中で、雌雄は脂ビレの大きさで見分けましょう、と説明されていた。
繁殖時期のサケの雄雌なんて、見間違わないだろう、と思っていたのだけど、目の前に次々とやってくるサケたちを見ていると、オスっぽい色をした大きなメスがいたり、その逆がいたりと、確かに見た目だけでは見間違うようなものもちらほら。
LY5A9873.jpg
脂ビレ、ちゃんと見なきゃダメかも、と改めて思わされた。

2011年に初めてサケの遡上を見て以降、オレのサケ・スキルは結構上がっているような気がしていたが、まだまだ発見も多くて、やっぱり面白れぇなぁ、と、魚種としてのサケの魅力により一層引きずりこまれるようだった。

ただ、気になったのは、例年は多少でもいるはずのカラフトマスの姿がほとんどいなかったこと。
2日めにようやくその姿を見掛けたが、ほんの数匹しかいない。
LY5A0130.jpg
オホーツク海側の河川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては超エキゾチックな存在であり、標津まで来る大きな理由ともなっている。
それがほとんどいないとなれば、オレ的には大問題なのだけど…… 今年はそれについても余裕があった。
その話はまた次のブログで。

オレが標津を離れた翌日、標津川にあれだけいたサケはほとんど姿を消してしまったらしい。
自然の生き物のことなので、条件やラッキーなども必要だが、標津に行った時のオレには、そのどちらもがあったらしい。
ホント、いい状態を楽しむことができた。

来年もまた、こんな好条件に恵まれると良いのだけれど……
nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

Kazu

たとえ偶然だとしても、これは圧巻の景色ですね!サケ感も満載です。やはり何度も足を運ばれていたからこその出会いであって、単なるラッキーパンチではないところがさすがだと思います。
by Kazu (2019-09-25 19:15) 

ミストラル

>kazuさん

何度も足を運んでいると、こういうラッキーにも遭遇することもありますが、最高の不運に遭遇することもあって……

だからこそ面白いのかも知れませんけど。
by ミストラル (2019-09-27 15:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。