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ノシャップ寒流水族館(北海道) [水族館インプレッション]

全国制覇に向けた水族館巡りもいよいよ大詰め。
ゴールは未踏の端っこの施設で飾ろう!! そう思って出掛けたのが北海道の北の端、稚内のノシャップ寒流水族館だった。(最後じゃなかったけどね……)
北海道の北の端ということは、すなわち、日本でもっとも北にある水族館である。
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東京からは確かに遠いのだけど、稚内まで行きさえすば、稚内駅からクルマで10分も掛からないくらいの距離感で意外と行きやすい。稚内まで行けば、だけど。

そんなノシャップ寒流水族館を検索してみると、“最下位”というワードが出てくる。
何が最下位なのかと見てみると、JAZA(日本動物園水族館協会)加盟の水族館59施設中、入館者数がもっとも少ないのだそうだ。
でも、そんな事実も、これから行く人にとっては悪くない話だ。最下位なんていかにもハードルを低くしてくれそうなワードは、水族館を思ったより楽しいものにしてくれるはずだからだ。

それはともかく……(笑)

最下位という言葉からイメージするほど悪い水族館ではなかったよ。
確かに、遠いし、寒いし、水族館は古くて小さい。しかも、ここでしか見られないようなものもなく……
そもそも、ここで見られるもの、できることのすべては、おたる水族館でもっと高いレベルでできる。

あれ、やっぱり最下位か!?……(汗)

仕切り直して(汗)、ノシャップ寒流水族館の魅力を紐解いていこう。

ひとつめ。まず、空いてること。
これは文句なく大きな魅力だ。
水族館はゆっくりじっくり見られてこそ、と常々思っているのだけど、入館者数上位の施設は、何かを見ようと思ったら、行く時間帯、場合によっては行く時期を考える必要があるなど、とにかく“見るための工夫や努力”を強いられる。
そこまでしたって、施設によっては満足に見られないことだってあり得る。
しかし、空いてるここならじっくり見られる。静かだしね。
じっくり見て回っても規模が大きくないから、時間もそれほど掛からない。その他の観光を予定しても大丈夫!!
遠くの地域から行く人からすれば、そんな部分も魅力となるのではないだろうか。

ふたつめ。古いこと。
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それってマイナスじゃないの? と思うかも知れないが、昔の水族館の雰囲気をそのまま、営業を続けている施設はそう多くない。
もちろん、オープンした時のままではないのだろうけど、昔の水族館はこんな感じだったんだ、という部分は、イマドキの水族館しか知らない人には新鮮に感じられるんじゃないかな?
マイナスと思われがちな部分だが、今となってはこの水族館の魅力となっていると思う。

個人的には館内中央にある90tの回遊水槽が楽しかった。
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中を泳ぐのは、カレイやホッケ、ソイなど地元の海の魚たち。
北の端の水族館で見るなら、サンゴ礁の魚よりも、やはりその地の生き物を見た方がいいに決まってるのもあるけれど、そんな魚たちが、いつも以上に愛おしく見えたのは、前日の夜、オレの人生史上最高の、途轍もなく美味しいソイの刺身と、ホッケの塩焼きをいただく機会に恵まれたから。
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キミたちの友達を食べちゃったかも知れない…… と、ちょっとした罪悪感を抱きつつ、目の前のシマゾイやホッケたちがたまらなく愛しく見えて……

稚内で地元の海の幸をいただくと、誰しもきっと、そんな気分になれるはず。
というワケで、水族館に行く前に、地元の美味しいものを食べてから行くというのもオススメの楽しみ方。
ソイやホッケだけでなく、カニとかウニとか、稚内では他にも美味しい海の幸に色々出会えるのだろうと思う。
それらを口にしてから水族館に出掛ければ…… きっとそれらの生きた姿も違って見えるはずだ。オレのようにね(笑)

屋外のプールではアザラシたちに餌を与えることもできる。
プールの水は濁っていて、どれだけいるのかよく分からないが、そこに餌を投げ込むと、“こんなにいたの!!”というくらい、アザラシたちが顔を見せ、餌に向かって飛びついてくる。
プールが小さく、水面との距離が近い分、迫力があるし、水飛沫も結構な勢いで飛んでくる。そんな豪快な餌やりもここの名物のひとつだ。
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水族館があるのはノシャップ岬のたもと。ほとんど岬の先端みたいな場所にある。
海から強風が容赦なく吹き付けるのだけど、北の端のさらに端に吹き付ける強風であるからして、寒いのだ。
オレはその吹き付ける強風(≒寒さ)に負けて、餌やりは2回だけで止めてしまったし、大した写真も撮れていないけど、冷たい強風にさえ負けなければ(オレはすぐに負ける)、餌に飛びついてくるアザラシの迫力を楽しめる。
オレ以外のほとんどの人は、オレよりは寒さへの耐性があるだろうから、餌やりはきっと楽しめるだろうと思う。

規模は小さいけれど、北海道らしさは楽しめる水族館だと思う。
稚内まで行く機会があれば、寄ってみて欲しいと思うけれど、稚内まで行く用事ってあるのかなぁ?
そもそもそれが、最下位の理由なような気もするのだけど……(汗)
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コメント 2

Kazu

稚内までお疲れ様でした。最近のアミューズメント型水族館が苦手な私には、昔ながらでしかも北海道色豊かとなると、魅力的な水族館に映りました。でも確かにおたる水族館で足りるとなると、稚内まで水族館のためだけに足を伸ばすのは厳しいですね…
by Kazu (2019-07-20 01:23) 

ミストラル

>kazuさん

そうなんです!!
稚内まで行くハードルが少々高いですよね。
本文中にも書いたように、稚内ではとても美味しいものに巡り合えたので、もう1度食べに行きたい!! とは思うものの、そのために稚内まで? と思うとなかなか……
by ミストラル (2019-07-27 13:09) 

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