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番匠おさかな館の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

淡水魚専門の水族館には、ここ素敵!! と思えるような施設が多い気がしている。
単にオレの琴線に触れるだけ、ということかも知れないけれど、好きな施設が多い。
そのひとつが、大分の番匠おさかな館。
7年前に初めて行って、えらく気に入ったのだけど、その後、なかなか行く機会に恵まれず、というか、その遠さに阻まれ、気が付けば7年のご無沙汰。
昨年から、基準を満たした水族館巡りを終えることに注力してきたが、今回、その残りを片付けるため大分へ行くことになり、水族館のために大分まで来たのだからと佐伯まで足を伸ばすことにした。

2回目だから、初めての時のような感動はなかったけれど、それでもやっぱり楽しかった。
魚や水槽が綺麗な水族館は、魚好きにはやはり魅力的なのだ。

最初に気になったのはウナギ。
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最近、絶滅危惧種としてTVなどを賑わせているウナギ、Anguilla japonicaそのもの。
食材としての馴染み深さは、年々薄れてきているけれど、水族館ではまだまだ普通に見掛ける魚で、それがいたからと驚くことはない。
でも、番匠おさかな館に展示されていた個体は、とにかくデカい!!
1mは超えている長さも驚きだが、何よりその太さに驚かされた。500mlのペットボトルくらいはあっただろうか?
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この巨大さから察すると、恐らくはメス個体(ウナギはメスの方が大きくなる)だと思うのだが、こんな巨体なら卵も沢山産めそうだし、ウナギの未来のために海まで連れてって放流しては!? みたいなことを思ったり。

隣の水槽にはオオウナギも並べて展示されていたが、このウナギと変わらないくらいの長さの個体のため、その印象の薄さたるや…… 頑張れ、オオウナギ!!

お次はアカメ。
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日本に生息する唯一のラテスにして、オレの大好きな魚。
生息地として宮崎県が知られているが、大分の番匠川ではきわめて珍しいらしい。
この個体は番匠川で捕獲されたものだそうだが、餌となる小魚を追って入ってくるものが時々いるのだとか。
幼魚が確認されたことがないそうで、恐らく、番匠川には生息していないだろう、とスタッフの人が話してくれた。
そういう意味では幻の1匹、と言っていいのかも知れない。

番匠おさかな館は、その名の通り、番匠川の魚を展示した施設だが、オレ自身は、こんな豊かな自然や川がない環境で育ったので、日本の淡水魚に対する馴染みが薄い。
反面、熱帯魚店で買える魚には、小さい頃から見続けてきたこともあり、そうした日本の淡水魚より馴染み深く感じるものが少なくない。
番匠おさかな館では、外国産の魚も少し展示されていて、7年前にもそんな魚たちに感動させられたが、今回もやはり? 温室の魚たちにときめかされた。
7年前も思ったことだが、ここの魚、綺麗なのだ。水槽が綺麗なのはしっかり掃除されているからなのだろうけど、光り輝かんばかりの色、艶をした魚たちを見ていると、何が効いてるんだろう? みたいな秘密を探りたくなる。

温室の水槽は、水槽自体は変わっていなかったけれど、その中身は変更された水槽がいくつか。
7年前、タンガニイカシクリッドが展示されていた水槽は、マラウィシクリッドの水槽に生まれ変わっていた。
巨大というほど大きくない水槽で、こうしたシクリッドを群泳させると、いじめられたりする個体が出てくるものだが、何故かここの水槽ではそれがないようで、どれも綺麗な姿を見せてくれていた。
その中で気になったのが、プラキドクロミス・ミロモ。
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魚名板には出ていなかったけれど、水槽の真ん中で“オレが主役だ!!”と言わんばかりに陣取っていた。
この種以上に好きな種類も入っていたのだけど、その綺麗な姿を、よく見える位置でアピールされれば、イヤでも気になるというもの。
今なら絶対覚えられないような種名も、昔に覚えたものだからスルッと出てきた。
オレが中学生くらいの頃、“スーパーVC-10”という、訳の分からない名前で売られていた魚だが、その不思議な商品名と、当時のオレにはやけに高く見えた値段のこととか、一瞬、昔の記憶まで呼び起こしてくれるような再会? だった。

温室からもう1匹、ピラニアとパクーが混泳する水槽から、ピゴケントルス・カリバ。
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黒いスポットが特徴的なピラニアの1種。
7年前、この水槽ではアジアのコイ科魚類が泳いでいたような記憶があるが、ピラニアを中心とした中型カラシンの賑やかな混泳水槽になっていた。
ピラニアはナッテリー、ピラヤ、カリバの同属の3種類。
かつてはここにブラックピラニアを入れようとしたこともあるそうなのだけど、結果は推して知るべし。
水槽の魚が皆殺しになる前に、バックヤードへ移動になったとか。

ピラヤやカリバは1匹ずつしかおらず、ピラニアはナッテリーが主戦力。
しかし、そのナッテリーもまた、やけに綺麗なのだ。
ちょうど、餌の時間に遭遇したので、その綺麗の秘密を探るべく、話を聞きつつ、餌やりについて回ってみた。
ピラニア水槽は、ワカサギとオキアミ、そしてペレット。シクリッドはフレークフードをメインに、オキアミを少々、といった感じ。

特別なものはやってませんよ、というスタッフ氏の言葉通り、餌は考えていた以上に“普通”。
だとしたら、やはり綺麗の秘密は、地下水を使っているという水なのかも知れない。
真似できる部分ではないだけに残念だが、いかにも水がよさそうな場所だけに、何となく納得できてしまう推定結果。

とまぁ、7年ぶりに思い切り楽しんできた、という話でした。
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