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城崎マリンワールド(兵庫) [水族館インプレッション]

名前くらいは知っていたけれど、来たことはなかった城崎温泉。
オレが知らなかっただけで、駅周辺はそれらしい雰囲気の温泉街が並んでいるメジャーな観光地。
とは言え、オレが温泉目当てに遠く城崎まで出掛ける訳はなく、目的はもちろん水族館だ。城崎マリンワールドである。
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目的の水族館へは駅からバスで約10分ほど。
海と崖の間に沿って各施設が存在するような作りになっていて、高い場所にある入り口からは施設のほとんどの部分が見えず、全貌はつかめない。期待を高めるのにちょうどいい?

入館すると明るく広々としたフロアに、地元の川を再現した水槽と、その奥に大きな磯水槽がひとつ。
背の高い水槽がないからこその広々空間なのだけど、その磯の水槽に近づくと、吹き抜けのフロアのずっと下まで続く深い水槽であることが分かる。
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これこそ、城崎マリンワールドが誇る、深さ日本一の水槽だ。その深さ、12m。
水槽に沿って階段があって、階下に行くのに合わせて深く潜っていくような演出だ。
しかしこの水槽、深さは日本一ながら、下の方は三角形になっていて底面積はあまり広くないことに気づかされる。実はそれほど大きくないのだ。
この水槽以外にも、城崎マリンワールドの水族館「SeaZoo」は、小さめな水槽でも高さがあるような作りになっていて、深さにこだわりがある様子。
でも、メインの大水槽も含め、その深さを活かした展示でもないようで、“深いこと”“縦長”とかがテーマだったのかなぁ、と。
個人的に一番いいと思った水槽も、そんな縦長の水槽ではなかったし。

「SeaZoo」を出ると、「Tube」というトドやアザラシ、ペンギンがいるゾーンとなる。
城崎マリンワールドは、あらゆる部分がやけにモダンでスタイリッシュな作りになっているが、この「Tube」もまた、海獣の展示施設らしくないみたいなスタイリッシュさ。
あたりに漂うペンギン臭がなければ、ここが海獣展示施設とは思わないかも知れない。
でも、水族館がSeaZoo(海の動物園)で、海獣がいるここがTube?
その疑問は、トドとアザラシのプールの間の階段を下りていくと解ける。
アシカが泳ぐプールにアクリルのチューブがあるのだ。
その中をアシカがスイーっと泳いでいくのが見られるのだけど、そのアシカがまだ比較的若いせいか、反応がよく、まぁまぁ遊んでくれる。そのため、しばしここで足止めを食らった(笑)

でも、このゾーンの主役はやっぱりトドだ。
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時間になると崖の手前に作られたジャンプ台からのジャンプが披露されるのだけど、アクリル面で見上げていると、結構高い位置からトドが落ちてきて、その水飛沫が自分の方に向かって飛んでくるので、なかなかの迫力だ。
だが、観覧面が限られる点に物足りなさを感じた。
というのも、1Fだとアクリルについた水滴が邪魔で、見上げれば時間によっては逆光気味になるため見にくくなる。しかし、2Fからだとアクリルや水滴に邪魔されることはなくなるが、ジャンプを見下ろすような形となるため、すぐ目の前で飛んでいるはずのジャンプの迫力が感じにくく、さらに2Fは1Fへ至る通路みたいな場所からの見学なので、柵の前に並べる人の数にも限りがある。
どちらで見るべきか。トドの給餌タイムの度に迷わされた。

さらに海沿いを進むと、釣って、それを食べることができるアジ釣りコーナーがある。
オレはパスしたけれど、ここが元祖のはずの有名なアトラクションだ。
釣りを楽しむ人たちを横目に進むと、その先にイルカショーが行われる「SeaLand」、さらにその奥に「DolphinTank」がある。

「SeaLand」はいわゆるショースタジアム。イルカだけでなく、アシカやセイウチまで出てくるショーが行われる。
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ショーはイルカパート、鰭脚パートがあって、カマイルカ、鰭脚、バンドウイルカと続く流れで時間的ボリュームもたっぷり。観客をショーに巻き込むような演出もあって、なかなか楽しい。
以前は火が吹き出す演出があったそうなのだけど、オレが見たのは洪水みたいに水があふれ出る演出のみ。だから、という訳ではないのだろうけど、以前のショーの方が楽しかった、なんて声もあるみたい。以前を知らないオレには十分楽しめるショーだったけれど。

イルカショーはもうひとつ。「SeaLand」の先にある「DolphinTank」でも行われる。
ここは完全な屋内施設で、映像を交えた解説型のショーと言ったところ。
ただ、屋内だからなのか客席からイルカまでの距離が近く感じられて、意外と楽しい。
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イルカの表情や、プハッ!! という息遣いは、ショープールよりもこちらの方がより強く感じられる。
その距離の近さのため、ショーを1Fの観覧席で見ていると、かなり大量に水が飛んでくる。水を被りたくないという人は2Fから眺めた方がいいだろう。
2Fでもかなり間近までイルカが飛んでくるので、楽しさは変わらないと思う。

ここでのショーに登場するイルカの内の1頭が、この施設で産まれた若い個体だったので、ショー中も他の個体にちょっかいを出してみたり、勝手に遊び始めたりと、とにかく見ていて楽しい。
ショーを見るなら「SeaLand」がオススメだが、イルカが見たいという人には「DolphinTank」がオススメだと思う。
ただし、「DolphinTank」にいるのはカマイルカだけ、だけれど。

この水族館が掲げる“水族館以上であること”というのは、どの辺のことを言っているのか分からなかったけれど、建物などのモダンさやスタイリッシュさは確かに水族館以上、かも知れない。
考えていたほど規模は大きくなかったし、個人的には水族館「SeaZoo」にもう少しガツンとくるような何かが欲しかったけれど、総じてなかなか楽しい水族館だったと思う。
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