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凄いぜ!! アクアマリン・EPⅡ [水族館インプレッション]

目的は3つ。

・クラカケアザラシ
・オホーツクコンニャクウオ&ニュウドウカジカほか、深海の激レア珍魚
・ラブカ胎仔

前回訪問時から半年ほどしか経っていないので、目的のもの以外はほぼパス!!
急ぎ足でクラカケアザラシの元へ。

いた!! やっと会えた。
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見るのは初めてではないものの、これまで見たことがあったのはメスと幼体だけ。クラカケ柄が鮮やかな大人のオスを見るのは初めて。
これまで見知ったクラカケアザラシとは段違いに鮮やかな模様の綺麗さと、その不思議さにあらためて驚かされる。
ただ、大人のオスとは言え、顔の可愛らしさはクラカケアザラシならではのもののようだ。
ゴマフアザラシと一緒に、特に冷却等もされていない水槽で展示されていた(後日、暑さ対策でバックヤードに戻されたとのこと)ことにも驚かされた。大丈夫なんだ!! って。

ただ、困ったのがアクリルへの写り混み。
アクアマリンはガラスに覆われた建物のため、中は明るい反面、水槽のアクリルには周辺の手すりやら階段やら、もう映り込み祭り。アザラシの黒い身体にオレが映り込む始末。
写真はともかく、とにかく見にくい。海獣エリアだけの話ではないけれど、観覧面が明るすぎて展示が見にくいのはアクアマリンの難点だとあらためて強く思った。

気を取り直して、次なる目的、激レア珍魚たちがいる親潮アイスボックスへ。

するといきなり、前回訪問時には微動だにしなかったザキルスが動いている姿に遭遇。
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うわっ!! 動いてる!! とカメラを構えるも、暗く、さらに床面に置かれた水槽は非常に撮りづらい。
そもそも、アイスボックスの下段は、これまた非常に見にくいのが難点。水槽に向かって土下座するようにして見ないと見えにくく、腰痛持ちのオッサンには結構キツイ。
周りに誰もおらず、かつ、途中、追い越してきた遠足の集団がここにやって来るまで少し時間がありそうだったから、水槽前に寝転がってみたり。

長いヒレをひらりひらりと漂わせながら、顔を下に向けたまま、ゆっくりゆっくりと水槽内を周回。
吻先を砂に擦りつけるように泳いでいたので、写真で見たような優雅な感じの姿を撮ることはできなかったものの、前回、とにかく動かなかったザキルスの動いている様子を見られただけでもラッキーだったのだろう。
しばらく眺めていると、岩のところでストップ。動かなくなったと思ったら、そのままその場で、まったく動かなくなってしまった。動く姿はやはりかなり貴重なようだ。

動かないと言えば、ニュウドウカジカもやはりほとんど動かない。
LY5A9797 (2).jpg
オレが行った翌日、6/17に残念ながら展示終了してしまったそうで、まさにギリギリのタイミングで見ることができた。
こちらも岩のようにジッと動かないのだけど、水槽を覗き込む度に、位置が変わっている。時々動いていたようなのだけど、結局、その動く瞬間は一度も見られなかった。

このニュウドウカジカ、“世界一醜い魚”なんて言われることもあるらしいのだけど、生きた姿はそんなに酷いものではなく、カジカ類としてはいたってスタンダードな姿をしていた。
これが醜い? 結構キリッとしていてカッコいいんじゃない?
生きた姿を見るということは、物事を正しく判断させてくれる効果もあるのだ!!

ニュウドウカジカとともに、オレをいわきまで呼び寄せた原動力ともなったオホーツクコンニャクウオ。
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デカイ!!
色も形も、ザラビクニンとか、それ系の魚によく似ているのだけれど、大きさはその3倍くらいあって、展示されている個体も70㎝もあるらしい。
しかも、ほとんど動かないだろうと考えていたオレの読みは外れ、片時も止まることなく泳ぎ続けていた。
こういういかにも動かなさそうな魚が動き回っていると、それだけで心配になってしまうのだけど、この不気味なド迫力は是非、生きてる内にご堪能あれ!!

動き回ることで驚いたのはラブカ胎仔も同じだった。
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ラブカの胎仔は以前、八景島シーパラダイスでも見たことがあったけれど、その時のはまだ初期の段階で、胎仔も1~2㎝ほどのごく小さなものだった。
でも、今回の胎仔はちゃんとラブカの形をしていて、“ラブカを見てる”感があった。
ラブカの妊娠期間は3年半ほどと言われているが、お腹の下のヨークサックは20㎝ほどの胎仔の数倍はありそうな大きさで、仔魚として生み出されるまでにはまだまだ長い時間が掛かることが見て取れた。

でも、何より驚いたのはそれが展示された水槽がかなり明るい場所にあったこと。
ラブカって光が苦手なんでしょ? こんな場所で大丈夫なの? と思うほどの明るさだ。だけど、本来なら胎内で過ごしているだろうベビーは、元気に生きていることをアピールするかのようにクネクネと身体をくねらせる。

動画


これが本当に幼魚まで育ったら…… 凄いとしか言いようのない話なのだけど、本来、胎内にいるはずの状態だから、難しいことも多いのだろうと想像する。
だから、という訳ではないけれど、早めに見に行くことをオススメしておきたい。これはこれで大変貴重な展示だしね。
何にせよ、無事に育つことを祈るばかり。

という訳で、半年前の不完全燃焼気味な気持ちは、すっかり解消し、それ以上に大きな満足感を得て帰途に就くことができたのでした。

やっぱり凄いねぇ、アクアマリンって。
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