アクアマリンいなわしろカワセミ水族館(福島県) [水族館インプレッション]
猪苗代湖のほど近くにかつて「いなわしろ淡水魚館」という施設があった。
行きにくい場所にあったのに加えて、行ったことがある人に話を聞くと「わざわざ行かなくても……」
そんないなわしろ淡水魚館は2015年4月、管理者がアクアマリンふくしまへと変わり、現在のアクアマリンふくしま いなわしろカワセミ水族館として生まれ変わった。
アクアマリンふくしまと言えば、圧倒的なまでにモダンで先進的な施設の中に、徹底的に作り込まれた環境を見せる施設、みたいなイメージがあるけれど、生まれ変わったカワセミ水族館でも、そんな展示が行われてるのだろうか? しかも既存の建物を流用したまま、それが可能なのだろうか?
オープン以降、じわじわと聞こえてくる評判も概ね肯定的なものが多かったし、疑問を確かめるべく、猪苗代湖畔へと足を向けた。
と言っても、行ったのは昨年の10月の話なのだけど……
先にも書いたように、カワセミ水族館は既存の建物がそのまま使われているので、アクアマリンふくしまのような最先端的な雰囲気はない。
本家に比べると規模は小さいし、内陸の水族館なので、展示には海のものはなく、淡水魚や水辺の生き物などに限られるが、水槽内の作りや、その見せ方はアクアマリンらしさを感じさせる。
ちなみに、名前はカワセミ水族館だが、カワセミは展示されていない。
入館してすぐに登場するのが「ふくしまの希少な淡水生物」の展示ゾーン。
水槽を覗き込むと、その中は自然の環境を切り取ってきたかのような、水辺の風景が緻密に再現されている。まさにアクアマリンらしさを感じさせる部分だ。
こうした水槽を作ってしまうと、生き物が隠れてしまって見えにくくなることが多いのだが、隠れ場所に工夫がなされているのか、魚名板に書かれていた展示生物は苦労することなくきちんと見えた。
水槽の住人はイモリや水生昆虫、小さな魚など、どれも身近な感じのするものばかり。しかし、この展示ゾーン名に「希少な」と付けられているように、実はまったく身近ではない生き物たちという事実は、いろいろ考えさせられる。
カワセミ水族館でもっともアクアマリンらしさを感じられるのが、小さな水槽が並んだ「おもしろ箱水族館」の展示ゾーンだろう。
壁際にずらりと並んだキューブ型の小水槽が、どことなくアート的なのだ。
しかも、その中身のコレクションも凄い。
ゲンゴロウやらサンショウウオは福島県内で見られるほぼすべての種類が網羅されていて、その筋のマニアなら大喜び間違いなしのラインナップ。
知らない人にとっては、というかオレもだけど、“こんなにいるの!!”と驚けるボリュームだった。
ただし、小さな水槽で展示できていることからも分かるように、ここにいる生き物たちの大半はとても小さい。
この水槽は空? と思った水槽でも、よくよく目を凝らすと、小さな何かが動いている。
ゴマ粒くらいのゲンゴロウで、そんなのが何種類かいた。
正直、老眼の目には厳しい…… というか、オレにはほぼ見えない(涙) こんな小さい種類もいるんだ!! という知見は得られたけれど。
そういう極小サイズの生き物がいる水槽には、拡大鏡も置いてあった。
とりあえず、写真を撮りたい人はあらかじめマクロレンズなど、接写ができるカメラや機材を用意しておいた方がいいよ、というのがオレからのアドバイス。
それからもうひとつ。
何故か、館内がやけに寒い。
オレが行った日は、とても天気がよくて暖かい日だったのに、館内は底冷えがするというのか、冷える。
シャツ1枚で入館したら、上着を取りにクルマに戻ったくらい。
屋内だからと油断しがち? だけど、寒いのが苦手な人はちゃんと上着を着ていくことをオススメしておきます!!
行きにくい場所にあったのに加えて、行ったことがある人に話を聞くと「わざわざ行かなくても……」
そんないなわしろ淡水魚館は2015年4月、管理者がアクアマリンふくしまへと変わり、現在のアクアマリンふくしま いなわしろカワセミ水族館として生まれ変わった。
アクアマリンふくしまと言えば、圧倒的なまでにモダンで先進的な施設の中に、徹底的に作り込まれた環境を見せる施設、みたいなイメージがあるけれど、生まれ変わったカワセミ水族館でも、そんな展示が行われてるのだろうか? しかも既存の建物を流用したまま、それが可能なのだろうか?
オープン以降、じわじわと聞こえてくる評判も概ね肯定的なものが多かったし、疑問を確かめるべく、猪苗代湖畔へと足を向けた。
と言っても、行ったのは昨年の10月の話なのだけど……
先にも書いたように、カワセミ水族館は既存の建物がそのまま使われているので、アクアマリンふくしまのような最先端的な雰囲気はない。
本家に比べると規模は小さいし、内陸の水族館なので、展示には海のものはなく、淡水魚や水辺の生き物などに限られるが、水槽内の作りや、その見せ方はアクアマリンらしさを感じさせる。
ちなみに、名前はカワセミ水族館だが、カワセミは展示されていない。
入館してすぐに登場するのが「ふくしまの希少な淡水生物」の展示ゾーン。
水槽を覗き込むと、その中は自然の環境を切り取ってきたかのような、水辺の風景が緻密に再現されている。まさにアクアマリンらしさを感じさせる部分だ。
こうした水槽を作ってしまうと、生き物が隠れてしまって見えにくくなることが多いのだが、隠れ場所に工夫がなされているのか、魚名板に書かれていた展示生物は苦労することなくきちんと見えた。
水槽の住人はイモリや水生昆虫、小さな魚など、どれも身近な感じのするものばかり。しかし、この展示ゾーン名に「希少な」と付けられているように、実はまったく身近ではない生き物たちという事実は、いろいろ考えさせられる。
カワセミ水族館でもっともアクアマリンらしさを感じられるのが、小さな水槽が並んだ「おもしろ箱水族館」の展示ゾーンだろう。
壁際にずらりと並んだキューブ型の小水槽が、どことなくアート的なのだ。
しかも、その中身のコレクションも凄い。
ゲンゴロウやらサンショウウオは福島県内で見られるほぼすべての種類が網羅されていて、その筋のマニアなら大喜び間違いなしのラインナップ。
知らない人にとっては、というかオレもだけど、“こんなにいるの!!”と驚けるボリュームだった。
ただし、小さな水槽で展示できていることからも分かるように、ここにいる生き物たちの大半はとても小さい。
この水槽は空? と思った水槽でも、よくよく目を凝らすと、小さな何かが動いている。
ゴマ粒くらいのゲンゴロウで、そんなのが何種類かいた。
正直、老眼の目には厳しい…… というか、オレにはほぼ見えない(涙) こんな小さい種類もいるんだ!! という知見は得られたけれど。
そういう極小サイズの生き物がいる水槽には、拡大鏡も置いてあった。
とりあえず、写真を撮りたい人はあらかじめマクロレンズなど、接写ができるカメラや機材を用意しておいた方がいいよ、というのがオレからのアドバイス。
それからもうひとつ。
何故か、館内がやけに寒い。
オレが行った日は、とても天気がよくて暖かい日だったのに、館内は底冷えがするというのか、冷える。
シャツ1枚で入館したら、上着を取りにクルマに戻ったくらい。
屋内だからと油断しがち? だけど、寒いのが苦手な人はちゃんと上着を着ていくことをオススメしておきます!!
2017-04-29 00:06
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コメント(4)
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こんにちは。
水性昆虫の展示素晴らしいですね。
私が子供の頃は田んぼや用水路でタイコウチやミズカマキリ、ミズスマシなんかがよく見られたのですが、ここ20年以上お目にかかってません(涙)
先日、四万十のあきついおに行きましたが四万十の方でも減ってるみたいですね。
でも10年以上前に来たときは気づかなかったターボンも居て四万十川に侵入してきた事にビックリ!温暖化が原因でしょうかね。
ミストラルさんが来館時に驚かれたメーターサイズの巨鯉はもう居ませんでした。
話によると去年ののっこみ時期に大暴れして隣の水槽にダイブしたとか…。
打ち所が悪くて☆になったそうです。
見たかったのに残念!
by タカ (2017-05-06 10:54)
>タカさん
こんにちは。お久しぶりです。
四国、それも徳島や高知は自然が豊かそうなイメージですが、それでも減っているんですね!!
四万十でダメなら、もう日本に水生昆虫が住める場所はないのかも知れないんじゃないか、みたいな気分にさせられます。
ターポンって、イセゴイのことですよね?
だとしたら、時折、相模湾でも捕獲されることがあるような魚ですから、四万十あたりなら多少はいることもあるだろうと思われます。
1m超のコイは死んでしまったんですね!!
あのサイズともなると、自分のサイズでダメージを負ってしまうのでしょうね。
サイズがサイズだけに、かなり見応えがありましたから、いなくなってしまったのは残念です。
by ミストラル (2017-05-09 21:33)
ミストラルさんはじめまして。
関西の水族館好きのりおと申します。
今回の記事と直接関係のないコメントでごめんなさい。
私は海遊館の年間パスを所持していて月1くらいで訪れていますが、先日太平洋水槽に貼り付いてイトマキエイをじーっと見ていましたら、2匹寄り添って?追いかけて?一緒に泳ぐ姿が見られました。
先月は一緒にいるところをほとんど見なかったので、もしかして…!なんて期待してしまいました。
飼育員さんに直接聞いたわけではありませんが、いずれ美ら海水族館のナンヨウマンタのように繁殖したらいいなあ…なんて、ミストラルさんの過去ブログを読みながら思いました(^^)
添付のURLはそのとき見かけた並んで泳ぐイトマキエイの写真です。
突然のコメント、失礼いたしました。
by りお (2017-05-30 19:17)
>りおさん
ようこそ。
コメント、写真をありがとうございます。
イトマキエイ、繁殖まで辿り着けたら凄いですよね!!
オス、メス揃っているし、期待したくなります。
ただ、2匹ともまだ幼いので、少なくともあと5年くらいは掛かるんじゃないかなぁ? と思います。
でも、イトマキエイの複数飼育をしている施設は海遊館だけなので、連れ立って泳ぐ様子が観察できたりするのは羨ましく思います。
ありがとうございました。
by ミストラル (2017-05-31 22:39)