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2016年 サケ遡上遠征@標津サーモン科学館 [淡水魚]

毎年9月の恒例行事となっている、遡上サケ遠征ツアー。
昨年の9月も標津まで行ってきた。
一昨年は女満別空港から行ったので、すごく遠く感じた標津サーモン科学館だが、中標津空港から行くと、意外なほど近くて、東京からだと結構簡単に行けることが分かった。
これから行こうという人は、是非、中標津空港から行かれることをオススメします!!

話は戻って、昨年の9月。北海道は立て続けに台風が上陸したことを憶えているだろうか?
普段は北海道には滅多に上陸しない台風が4つも上陸したものだから、北海道各地は大きな被害に見舞われた。
オレが行った数日前にも台風が上陸。幸い、標津の周辺は大きな被害はなかったようだが、サーモン科学館の裏を流れる標津川は、オレが行った時にもまだ大増水していて、河川敷は湿地と化し、サケのウライを見学できる観覧橋の欄干には流木が山のように引っ掛かっていた。
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もちろん、遡上サケを観察できる観覧橋は閉鎖。漁獲も中止。館内から遡上サケを観察できる魚道水槽も、川の増水の影響で9月初旬の段階では通水がなされていなかった。
そんな状況ではサケどころの話ではないので仕方がないのだけど、日本一のサケの街であるはずの標津だというのに、何とも“サケ感”の希薄なシーズン開幕となってしまっていた。自然相手の話だから仕方がないのだけれど……

川を遡上するサケを見ることはできなかったが、館内大水槽では、遡上を控えた海で漁獲されたサケたちが展示されていたから、秋のサケをまったく見られなかったということはなかった。

海で捕獲された未成熟のシロザケ、カラフトマス、サクラマス等が展示されていたが、海水の水槽でもある程度の期間泳がせておくと成熟が進むようで、婚姻色など体色、体型に変化が見られる個体も沢山いた。
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カラフトマス
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サクラマス

そのお陰で、一応、あぁ、秋のサケだなぁ、と、浸ることができた。
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シロザケ&トキシラズ。どちらも同じ種類。

また、トキシラズなんていう、初めて見るものも。
トキシラズは、季節外れの時期に来遊する大変美味しく高級なサケとして知られているが、種類的には北海道を遡上するサケ(シロザケ)と同種だが、北海道に遡上するものとはルーツが異なるとされているもの。毎年、数匹は漁獲され、展示が行われたこともあるそうだが、昨年は当たり年だったらしく、比較的数が多かったことに加え、輸送方法の工夫、改善などにより、これまでよりも長期間の展示が実現したのだそうだ。
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初めて見たこともあってか、外見的には未成熟のサケにしか見えない。体色が明るいかなぁ? と思うくらいで、オレには普通のサケとの違いは? 見慣れると違うのだろうけれど……
食べてみればきっと、一瞬にして両者の違いが分かるんだろうなぁ。
ちなみに、より上質な(美味しい)種苗開発のため、研究用の飼育も並行して行われており、飼育下での成熟に成功。9月18日に採精も行われたことが発表された。
近い将来、標津でトキシラズの血を引く、それまでとは違った美味しさを楽しめるシロザケが味わえるかも!?

トキシラズなんていう珍しいものを見られたけれど、魚道水槽や川を上るサケたちの姿がないと、物足りなさ感は否めないのだけど……

でも、そんな物足りなさは、チョウザメたちが埋めてくれた。
それが目的だった訳ではないのだけど、チョウザメたちが楽しませてくれたことで、結果的に標津遠征を有意義なものにすることができた。
チョウザメの話は、この次のブログで!!

さて、昨年は空振りに終わったサケ遠征だが、今年はどうなるかなぁ……
昨年の分を取り返せればよいのだけれど。
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