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要注意!? 新屋島水族館のイルカ [鯨類]

水族館のイルカは可愛い!!
そう思っている人は多いと思うし、オレだってそうだ。
しかし、先日、屋島水族館に行って、必ずしもそうではないということを思い知らされた。

新屋島水族館には4頭のイルカ(バンドウイルカ)が飼育されている。
その内の2頭はショーに登場していて、残りの2頭は水族館の裏手。アザラシプールから裏へと続く通路を60m進んだところにあるプールにいる。そこでは、アクリル製の透明ボートに乗って、足下を泳ぐイルカたちを眺めたり、間近で披露される技を見たりできるらしい。
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生憎、オレが行った日は休止日だったらしく、乗船体験の受付はしていなかったのだけど、プールのイルカたちを見ることはできた。
そこで、そんなイルカたちを見ようと、プールへと近づいていくと、イルカたちもすぐに寄ってきた。
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顔を上げつつ近寄ってくるイルカに気をよくしていたら、顔をめがけて勢いよく飛び出してきた。
飛び出るくらいの勢いで寄ってくるイルカは余所にもいるが、どうも様子が違う。勢いが強すぎるのだ。
何だよ!! と思いながらもその場にいたら、今度は大きく口を開けて飛び出してきた。ちょっとした殺気すらも感じさせるような勢いだ。
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そこで気付いた。コイツ、やる気だ(攻撃の意志がある)って。
その勢いにたじろぎながら、少し後ずさると、今度はそれを追いかけてくるかのように、大きく口を開けて、プールの縁から乗り出すように飛び出てきた。
噛んでやろうという明確な意志が感じられた。
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プールの縁には、「噛みます」と注意書きが一定間隔で並んでいた。
そんな注意書きはよく見掛けるものの、水族館でイルカに噛まれた人の話は、トレーナー以外では聞いたことがないから、少々甘く見ていた。
もちろん、噛まれてはいないけれど、驚いたのは間違いない。写真がブレブレなのも、ビビっていたからだ。

プールからちょっと距離を取って、あらためて観察していると、プールの中央でスパイホップよろしく顔を上げてこちらの様子をうかがっている。
伸び上がっても噛めない距離だと悟った2頭は、作戦を変更したらしい。
オレの前あたりにスーッと近付いてきたかと思うと、吻先を思い切り振り上げて、水を掛けてきた。もちろん、不意の攻撃である。かなり濡らされてしまった。その後も同様の水掛け攻撃を何度か受けた。

こんなに悪意? あるイルカは初めてだったので、却って興味を引かれた。
その後も水がかからなさそうな位置で観察を続けようと、プールの端に掛かるトレーナー用の階段付近で眺めていたら、今度はその付近でジャンプ。それも顎を水面に打ち付けるようにして、水が多く飛ぶような着水姿勢を取る。明らかに水を掛けようとする行動だ。
そんな風に、オレが立つ位置を変える度、こちらの位置を確認し、2頭でキューキューと盛んに鳴き交わし、何やら打ち合わせをしている様子。そして何らかの方法で水を掛けようとしてくる。

本当は飛んでくる水も無視し続けたら、どういう行動を見せてくれるのかにも興味があったのだけど、こちらはカメラを携えた身であり、海水を被る訳にもいかず、飛んでくる水を避けたり、逃げたりしていたのだけど、そんな様子を見ているのが楽しかったのだろうか。はたまた、見知らぬオレを排除するための行動なのだろうか。理由は分からないけれど、見る人からすると、ありがたくない遊び(行動)を開発してしまったようだ。

しかし、あれだけ攻撃的な個体だと、トレーナーがいたとしても、アクリルボートに乗ったお客はびしょ濡れにされてしまうのではないだろうか? 少々心配になってしまった。

それはともかく、新屋島水族館の裏手のプールにいる2頭には要注意だ。
オレが行った日、たまたま機嫌が悪かっただけかも知れないし、単にオレのことが嫌いなだけかも知れない。でも、誰に対しても同じような反応をする可能性もある訳で、とりあえず、プールの縁には絶対に手を掛けないことと、イルカを見るにしてもプールからは少し離れていた方がいいと思う。
水を掛けられるだけなら大したことではないけれど、万が一、噛まれてしまったら、痛い思いをしなくちゃならないからね。
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コメント 2

まるこ

今年のお正月休みに新屋島水族館に行ってきたのですが・・・
このイルカは今まで出会った個体と違って恐ろしかったです。
ブチ切れて体がピンクがかったイルカを初めて見ました。
しばらくは他の水族館のイルカも怖かったです。
by まるこ (2015-08-30 17:15) 

ミストラル

>まるこさん

このイルカたちにビビらされた、という人はやはり何人かいたようですね。
このイルカたちを見た後だと、他のイルカたちも「大丈夫か?」と思ってしまいますよね。
とは言え、この2頭だけが特殊なのではなく、イルカはこういう一面もある動物である、ということが分かった、とも言えると思うんですね。
結局、野生動物と接触する際には、油断はできない、ということなのでしょうね。
by ミストラル (2015-08-30 23:30) 

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