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千歳サケのふるさと館の気になる魚 [淡水魚]

サケの遡上の話をしたかったから、順序は前後してしまったけれど、今年の北海道遠征で最後に足を運んだのが千歳サケのふるさと館。
今年の12月から、リニューアルのために閉館し、来夏「サケのふるさと千歳水族館」として再オープンを果たす。
そのリニューアルを手掛けるのは、同じ北海道で「北の大地の水族館」を大成功へと導いた水族館プロデューサーの中村元氏。
中村さんのことだから、きっとあらゆる仕掛けを考えていて、話題の施設となること必至。
それはそれですごく楽しみな反面、すごく混雑してゆっくり見学するのが難しくなるんだろうなぁ… と思うと、ちょっぴり複雑でもある。
という訳で、今回は、サケのふるさと館としては、最後となるだろう訪問だった。

この時期(9月末)に行くからして、目的はサケとその遡上を見ることだったんだけど、川を泳ぐ姿は見られなかった、というのは以前のブログにも書いた通り。

川から搬入された遡上個体を水槽で見るだけで終わってしまった。
これはこれで、いろいろな意味で美しい姿だと思うのだけど、やはりちょっと物足りないような…
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でも、ある意味“死に装束”を纏ったサケたちの儚くも美しい姿を眺めていたら、数匹のカラフトマスがいることに気付いた。
まだいたんだ!! ラッキー!! とばかりにアクリル面へと近づくと、水底付近にいた1匹の個体に目が行った。
IMG_4604.jpg
スゲェ!! その他の個体とは比較にならないほどの背中の盛り上がりっぷり。
まるでChitala属のナイフフィッシュのような、弧を描くようなラインで著しく盛り上がっている。その割にボリュームのない薄い体つきが、余計にナイフフィッシュ的。
これまで見たカラフトマスの遡上個体なんて知れているけれど、今まで見たものの中では一番スゴくてカッコいい!!
カラフトマスにしてはサイズも比較的大きめで、周りにいるサケとポジションを巡って争っていたくらい。
ただ、アクリル面よりも低い位置にいることが多く、カッコよく撮ることができなかったのが心残りだったんだけど、いいもの見た~!! という感じ。
今年のサケ遠征では最大の収穫かな。

水中観察窓から千歳川を覗いてみても、今年はサケの姿が見えなかった、というのは以前のブログに書いた通り。
見られたものと言ったら、サケと並び、この時期の定番でもあるウグイの群れ。
そんなウグイの中に、違うフォルムの小魚が混じっているのを見付けた。
モツゴだった。
IMG_4630.jpg
オレを含め、関東の人間にはクチボソと言った方が馴染みがあるだろうか?
クチボソ(モツゴ)と言えば、東京周辺でも昔から普通に見られた代表的な“雑魚”。
それを写真に収めようと必死になっていたら、同じくらいの大きさのヤマメが。
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オレみたいな東京育ちからすると、それが千歳川の面白い所だと思う。
モツゴとかウグイなら、ウチからも近い多摩川なんかでも普通に見られるけれど、ヤマメはいない。見ようと思えば、よほど上流の方にでも行かなきゃならないだろう。
しかし、千歳川ではどこにでもいるような魚と、ヤマメやマスなど渓流のイメージがある魚が同じ場所で見られる。
水質的にはいいのかも知れないけれど、周辺は住宅街で、川幅も広い。
あまり渓流のイメージは沸かない景色なのだけど…

そんなことを思いつつ、濁った川を眺めてた。
やっぱり、自然を覗き見るのって、面白いねぇ。

最後の1匹は、入り口の円形水槽にいたベルーガ。
IMG_4590.jpg
ベルーガと言っても、シロイルカのことではなくてオオチョウザメの方ね。
まだまだ小さな個体なのだけど、ヒレなんかも綺麗。
ウチでも飼っていたことのある種類だったりするのだけど、驚くほどの成長スピードにヒレの成長が追いつかず、反ってしまいがち。
何らかの栄養素が不足しているかららしいのだけど、どんな餌を与え、どんな水質、水温で飼っているのか、聞いてみたかったなぁ、と。
ベニザケの展示開始に伴い、恐らく今は展示されていないと思うのだけど、次に会う時にはかなり大きくなっていそうで、千歳水族館に行く楽しみをより高めてくれる存在だ。

巨大化して、大水槽で泳ぐ日が来たら…
カッコいいんだろうなぁ…
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