SSブログ

室蘭水族館(北海道) [水族館インプレッション]

日本には大小100以上の水族館が存在しているが、一部の地域を除くと、1県につき1~2館が基本。東京みたいな人口密集地には複数館が存在する所もあるけれど、そんなのは数少ない例外だ。
しかし、北海道には何と10館もの水族館が存在しているのだ。
まぁ、ひとつの都道府県といっても、日本の1/5に近い面積を有する広大な地域だから、そのくらいあってもおかしくはないのだろうけど。
ただし、そのすべてを回ろうと考える他地域の者からすると、その広さとあちこちに点在する(水族館の)立地条件は、なかなかハードルが高い。

オレはこれまで、その10館中、6館回ったので、残りはあと4館。
その中で、比較的簡単に行けそうな室蘭水族館に行ってきた。
IMG_4442.jpg
実は、昨年も行くことを計画したものの、北海道に行くのが11月になったため、冬期休館に入ってしまっていたのだ。

室蘭水族館は水族館らしく海の近くに立地しているが、周辺は広い駐車場と団地に囲まれていて、その端の方にこぢんまりと存在していた。
入場ゲート周や、奥に見える水族館の敷地内の可愛らしいキャラクターなどなど、どことなく幼稚園のような雰囲気。ゲートをくぐって入館しても、そこに広がる庭に数々の遊具が点在していて、オレは水族館に来たんだよね? と少々不安になりかける(笑)
だが、その小さな遊園地的な庭にも、アザラシやペンギン、トドのプール、タッチングプールなど水族館展示も点在していて、北海道以外の水族館ではあまり見掛けないゼニガタアザラシがいたり、タッチプールの中にホタテやホヤがいたりするのが北海道の水族館らしいところ。
IMG_4449.jpg
IMG_4525.jpg

オレが行った日は、幼稚園の遠足が入れ替わり立ち替わりやって来ていたけれど、そんな子たちが楽しそうに大はしゃぎしているのを見ていると、この水族館はそんな小さな子たちにとっての夢の国なのだろう。中にははしゃぎすぎて? オレの目の前でタッチングプールに落ちた子がいたほどだ。流石に驚いたけど(笑)

気を取り直して? 水族館棟へと入館すると… 小さい…!!
IMG_4450.jpg
規模は大きくないと聞いていたのだけど、オレが考えていた以上に小さく、この写真に写っている水槽がほぼすべて。あとは2Fに小さな水槽がいくつかあるだけ。

薄暗い空間に汽車窓水槽が並ぶ、典型的な“昔の水族館”。ガラスも結露していて、水槽の周辺は何だか湿っぽい。
こんなレトロ感を味わえるのは、越前松島水族館とここくらいではないだろうか?
とは言え、遠くからわざわざやって来た者にとっては、ノスタルジックな雰囲気よりも、水槽の中身を堪能したいもの。その展示は地元の魚に特化したものになっているらしい、と耳にしていたので、楽しみにしていた。

そこで困ったのが、古い水族館に共通する、水槽の薄暗さ。
暗いのではなく、薄暗い。
見えない訳ではないけれど、光量が足りない。違う言い方をすると、綺麗に見えない明るさ。ちなみに、写真を撮ろうとすると絶望的な気分になるくらいの明度。

写真が撮れる撮れないだけならいいのだけど、水槽や水族館が古くさく見える要因となってしまうように感じる。旧い水族館が、本当に古臭く見えてしまう原因は、この薄暗さに原因があるのでは? と常々思っているのだけど、展示内容に合わせて、光量やその当て方を見直すだけで、この古臭さは改善できるんじゃないか? と思う。

地味な色合いの北の海の魚たちとは言え、中の魚たちの色も冴えない(ように見える)。
カジカやカレイなど、北の海の住人たちは、馴染みが薄いこともあって、どれがどの程度珍しいのかは、正直、あまり分からない。
IMG_4513.jpg
今回の北海道遠征で見た中では、もっとも大きなオヒョウがいた。水槽から溢れそうなサイズ(笑)

でも、初めて見るような種類には、残念ながら遭遇できなかったようだ。
ただ、カレイの仲間がかなり充実していたことと、日本最多? と思えるくらいにホッケが沢山いたのが印象に残った。
ひとつの水槽に対して、1~2種のみしか入っていない水槽が多いので、これらの魚に知識がなくても、分かりやすくてよかった。

オレが行った日は周に1度の休演日だったらしいのだけど、トドのショーも行われている。

純粋に魚を見ることを目的に出掛けると、ちょっと物足りなさがあるかも知れないが、小さな子を連れて出掛けるなら、安全に楽しめる場所として良さそうだ。
そこに水族館も付いていると考えれば、300円というお得な入館料も手伝って、高い満足度が得られるのではないかな?
実際、地元の人たちは、そうやってこの水族館を楽しんでいるのだろうと思う。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0