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サケ遡上 2014 @千歳サケのふるさと館 [淡水魚]

2011年に初めて川を遡上する姿を見て以降、秋の恒例行事となっている“サケの遡上を見に行く遠征”。
今年も例年通り? 北海道へ。目的地は千歳サケのふるさと館。北海道内なら、それが見られる場所はいくつもあることは知っているけれど、川を遡上する様子がそのまま観察できることや、川を泳ぐ様子が見られなくても、水槽展示もなされていることなどもサケを見に行くなら千歳!! となる理由だ。
東京から行く身としては、アクセスの容易さも大変な魅力だけれど。

千歳へ到着したのは、開館の1時間半ほど前だったから、駅を降りて、まっすぐふるさと館へ。
するとそこでは、遡上したサケを捕らえるインディアン水車からの回収が行われていた。
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例年なら、橋から川を覗くだけで、サケの姿が見えるものだが、濁りのせいか、はたまたその日は遡上数が少ないのか、水面から跳ねる姿が時折見られる程度で、ほとんどその姿が見えない。
川とサケの回収作業を交互に眺めていたら、サケのふるさと館のロゴが入ったトラックがやって来た。
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水車からのサケをトラックの水槽に移し替え、足早に去っていった。
どうやら、水槽展示用のサケの引き取りだったようだ。

給餌解説の時に聞いてみると、サケの搬入は週に3回ほど行われているそうで、オレが行った日はその搬入日。オレが見掛けたように、朝に行われることが多いのだとか。
週に3回も!? と思ってしまうが、繁殖を控えた遡上個体は、個体同士の闘争や、どこかにぶつかってできたキズなどにすぐに水生菌が付着し、著しく見栄えが悪くなる。そのため、定期的に個体を入れ替えて、綺麗なサケが見られるようにされているのだ。
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一方、取り出されたサケは、川で回収されたその他の個体と同様、孵化場へと運ばれるらしい。

その後、水中観察室から千歳川を覗いてみても、サケの姿は見えない。
インディアン水車で捕まっている数も心なしか少ないような…

解説していたスタッフ氏にその辺りを聞いてみると、今年はオレが行った時点では、例年よりも数が少ないらしい。
北海道は9月の10日前後、大雨に見舞われた。当然、千歳川の水位もかなり上昇し、インディアン水車も完全に水没するほどの増水ぶりだったらしい。
サケの遡上数は、大雨などで増水すると、その翌日、増えるとされている。
行くまでは、それをきっかけに遡上数が増大しているかも? なんて考えていたのだけど、確かに翌日は遡上数も増えたらしいのだけど、その後、その勢いが続かず、徐々に少なくなっていったとか。
遡上前の個体を捕獲する定置網や漁船などからの情報でも、今年の日本海側のサケは数が少ないらしい、とのこと。やはり、多い年、少ない年の波があるものらしい。

館内のサケを展示した水槽には、カラフトマスも展示されていたが、今年はカラフトマスも数が少なかったそうで、展示用にと分けてもらえたのも、今年は(卵を持たない)オスのみだったとか。
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9月11日の大雨以降、千歳川の濁りが取れないそうで、透明度はかなり残念なレベル。
おまけに数が少ないとなると、川を泳ぐサケを横から見るのは絶望的…
というワケで今年は(川では)見ることができませんでした。
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また来年、かな?

残念といえばもうひとつ。
オレが行った2日後にベニザケの展示が始まったこと。
真っ赤なベニザケは、この時期に見たいもののひとつだけど、今年はオレが行くのが少し早かったみたい。
その代わり、カラフトマスを見ることができたので、良しとするべきか。
サケの遡上、カラフトマス、そしてベニザケ。これらが1度に全部見られると理想的なのだけどねぇ…
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