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嗚呼… ビンゴ… 【追悼】 [鯨類]

生き物なんていつか必ず死ぬものだ。
とりわけ水の中の生き物は、ビックリするほど簡単に死んでしまうことも少なくない。
そんなことはよく分かっているんだけど、残念なものはやはり残念なのである。

シャチのビンゴが8月2日、移籍先の名古屋港水族館で死んだ。
http://www.nagoyaaqua.jp/aqua/topi/20140802/index.html

IMG_3729.jpg
ビンゴは85年にアイスランドからやって来た個体で、日本でもっとも飼育年数の長いシャチ。年齢は32歳くらいと推定されていた。
ラビー、ララ、ラン、リンの父親でもあることはご存じの通り、なのだけど、長らく鴨川シーワールドの“顔”として、その座にあった存在だった。
名古屋へ3頭が移動になった時、5年の期限付きのレンタル移籍ではあったけれど、移籍後しばらくして「度々の移動はシャチの負担も大きく、現実的ではない…」みたい意見が名古屋港水族館の関係者から聞こえてきたりと、鴨川時代からのファンからすると、すっかり“取られてしまった”みたいな気分だった。
もしかしたら、もう名古屋から帰ってくることはないのかも… 考えたくなかったから、そう思わないようにしていたけれど、どこかでそんな風にも思ってた。

でも、名古屋には鴨川よりはるかに広く、充実したプール環境がある。
鴨川の狭く浅いサブプールにいるよりは、きっと快適なはず…  なんて思っていたら、今年の4月から調子を崩し、ずっと医療用のプールで治療を続けているというニュースが聞こえてきた。
イヤな予感がした。もしかしたらオレの考えが現実のものになってしまうのかも…

結果的に、ビンゴが生きて鴨川に帰ってくることはなかった。
シャチのオスの寿命は30年ほどとされているので、もしかしたら寿命だったのかも知れない。
でも、同じ“死ぬ”でも、名古屋で死んでしまったというのは、1ファンとして、何となく引っかかる、というか、やりきれない思いが残る。

ビンゴの死は、同時に、日本国内でのシャチの繁殖が事実上ストップしてしまうことも意味している。
冷凍保存されている精子を使って人工的に、ということもあり得るのかも知れないけれど、現実的には難しいのだろうと思う。
後は、名古屋港水族館がこれまでと同じように、強力な経済力で海外の水族館からオス個体を連れてくる、とかだろうか? それは止めて欲しいけどねぇ…

鴨川シーワールドのトレーナー氏の手記によると、性格に繊細なところもある個体だったらしい。
同じプールで暮らす仔シャチがまとわりついたりすると、うっとうしそうにすることもあったようだけど、リーダーであるステラに怒られると、仕方なさそうにされるがままになる、恐妻家? な一面もあったとか。
IMG_3481.jpg
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シャチの大きさをもっとも分かりやすい形で見せてくれていたビンゴ。
もう会うことができないのは残念でならないけれど、オレがシャチに興味を持ち、好きになったのは、ビンゴや鴨川のファミリーがいたからだ。
IMG_0083.jpg
ビンゴというシャチに会えて良かった。
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コメント 7

Kちゃん

見に行けなくてゴメンなさいm(__)m
by Kちゃん (2016-11-26 19:22) 

Kちゃん

リンちゃんとランちゃんは元気娘ですね(*^^)v


by Kちゃん (2016-11-26 19:25) 

Kちゃん

リンちゃんは優しい子です
by Kちゃん (2016-11-26 19:27) 

Kちゃん

ステラとビンゴはいい夫婦でしたね。
by Kちゃん (2016-11-26 19:29) 

Kちゃん

ビンゴパパ、リンちゃんの誕生日を祝ってくれたかな?
by Kちゃん (2016-11-26 19:31) 

Kちゃん

ビンゴパパへ
リンちゃんはきっと元気です(*^^)v
kちゃんより
by Kちゃん (2016-11-26 19:34) 

Kちゃん

名古屋港水族館、また行きたいなぁ。
by Kちゃん (2016-11-26 19:35) 

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