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魚津水族館の気になる魚 [海の魚]

魚津水族館に限らず、日本海側の水族館には、当たり前の話だけれど日本海の魚が展示されている。
大半はオレが住まう太平洋側でも見られるけれど、これまた当然ながら、日本海側でしか見られないものもいる。日本海側の、それもまだ行ったことのない水族館に行くと、そういう“馴染みのない”魚に遭遇できるのが楽しみ。
また、個人的に日本海のイメージが強い魚、例えば、日本海側では○○が美味しい、みたいな。だからといって水族館でそれを食べるワケでもないのだけど、その地でそれに会えると嬉しい、みたいな感覚もある。

そこで、魚津である。
やはり、ホタルイカだろう。
実は今回の遠征では、魚津でホタルイカを見る、という裏テーマ? があったのだけど、オレの認識不足から、タッチの差で見逃すことになってしまった。
じゃあ、ホタルイカ以外に魚津らしいもの…
と言ったらやっぱりマツカサウオだろう。
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魚津でも、日本海の名産でもないのだけど、魚津水族館の名物ではある。
マツカサウオが発光することが知られたのは、その昔の魚津水族館でのこと、というのは有名なエピソードだ。
チケット売り場の前にも、マツカサウオをモチーフにしたキャラクターがいたりと、それなりに館の名物となっていた。
生体はと言うと、大水槽の周りにある水槽にひっそりと。
あまり大々的な扱いではなかったけれど、せっかくだからと真面目に写真を撮ってみた。
珍しいワケでもないマツカサウオを、こんなに真面目に撮影したのなんて初めてかも?
でもそれも、魚津水族館ならではの正しい? 楽しみ方だ。

日本海には魚が美味しいというイメージがある。
実際、日本海側では美味しい魚に巡り会ったことも1度や2度ではない。
もちろん、富山もそうなのだろうけど、そんな富山の名物に“氷見のブリ”がある。
もちろん、魚津水族館にも沢山のブリが大水槽の主役を担っていた。
IMG_1458.jpg
何でも、富山湾の王者、なのだそうだ。
そんな説明を見てしまうと、特別なものに見えてくる… ような!?

ブリは水族館でも珍しくないが、適度に大きく、適度に速いので、撮影の練習に打って付けの魚でもある。
いつでも撮れる、なんて適当にやってたら、今回もイケてない写真ばかり。
次に魚津水族館に行く時は、最高にカッコいいブリの写真をテーマに頑張ってこようと思う。

富山湾は水深が深く、最深部は1000mを超すのだそうだ。
深い海は太平洋側にも相模湾や駿河湾があり、そこに住まう深海生物を目にする機会も少なくないが、富山湾や日本海の深海域に住まうもの、例えばズワイガニやゲンゲの類は、太平洋側の水族館ではほとんど会えない。
魚津水族館は、そんな富山湾の深海生物がとりわけ充実していて、種類数、量、質ともに日本海側の水族館のトップと言っていい。ただ、真っ暗すぎてほとんど何も見えないんだけど…
そんな中で見つけた、凄い(そう)魚、その1がコレ。
IMG_1305.jpg
ゲンゲの仲間で埋め尽くされた水槽にいたんだけど、魚名板がなく、種類が分からない何か。ガマアンコウの仲間のようだけど、もちろん違う。
ブログ掲載までに調べようと思ったものの、未だ、判明するに至ってない。
※どうやら、ガンコ(Dasycottus setiger)のようです。コメントにてジャマランディさんに教えていただきました。

いかにも深海の住人、といった雰囲気ながら、浅い所にもいるらしい。
水槽ではアクリル面の前にいたので、その姿を見つけることができたけど、これが奥の方にいたら… きっと気付くこともなかったはず。
初めて見た魚だったし、そういう意味ではラッキーだったのかな?

最後の1匹は、同じく深海コーナーにいたイサゴビクニン。
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日本海側の水族館では比較的遭遇率の高い魚で、今回の遠征でも越前松島水族館でも展示されていたけれど、魚津水族館にいたものは凄かった!! 久しぶりに水族館で声を上げて驚いてしまった。

暗い水槽で何とか写真を撮ろうと、ファインダーを覗きながら悪戦苦闘していると、突如、目の前に大きな影が舞い降りて、視界を遮った。
狭いファインダーの中の視界と言うこともあるけれど、とてつもなく大きい。もちろんそれが何かしらの生き物であることも分かっているけれど、予期しない襲来にウワッ!! と慌てた。
カメラから顔を離し、少し下がった位置から水槽を見てみると、水槽正面のアクリルを覆い尽くさんばかりの大きな何かが蠢いていた。
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イサゴビクニンを見るのは初めてではないけれど、ホント、ビックリした。
何がスゴイって、その大きさ。80㎝もあるのだそうだ。
この個体以外にも数匹がいたけれど、それらはいずれも50㎝くらい。通常はそのくらいが普通らしい。
それがその倍近い80㎝である。水族館の人はもちろん、これを捕まえた漁師の人でさえ、こんなに大きなものは見たことがないとか。

オレ的にも、特別好みの魚ではないけれど、ものすごく“いいものを見た感”が得られた。
写真を撮るのも、ホント、大変だったけど、魚津水族館に行って良かった!! と思えたのも、この個体の存在は大きい。
これだけ大きなものはきわめて珍しいだろうから、これを見るために魚津まで足を運ぶ価値がある!! そう断言したくなるくらいの、強烈に気になった1匹だった。
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コメント 2

ジャマランディ

はじめまして。

いつも楽しく拝見しています。
この魚、ガンコではないでしょうか。
by ジャマランディ (2014-06-21 11:24) 

ミストラル

>ジャマランディさん

教えていただきまして、どうもありがとうございました。
どうやら、そのようです。
後ほど、修整しておきます。

いつも見ていただいてるとのこと、重ねてありがとうございます。
by ミストラル (2014-06-21 14:02) 

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