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魚津水族館(富山) [水族館インプレッション]

北陸遠征の最終日は富山の魚津水族館。
今回唯一の未訪問園館であり、今回の遠征の主な目的でもあった。
先日、開館100周年を迎え、その記念事業としての館内のリニューアルを終えたばかり。
とは言え、さほど規模の大きな水族館でもなく、見てみたかったホタルイカも、オレが行った頃には展示が終了していたので、ものすごく期待していたかと言われれば、そうでもないというのが正直な所だった。

100年という長い歴史を持つ水族館だが、水族館前のバス停を降りてみると、そこにあったのは少々くたびれた感じの建物。
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現在の建物は3代目だそうだが、それでもかなりの年代物の様子。しかも、リニューアルを終えて間もないはずなのに…
と、少々不安になりながら入り口に続く階段へ向かうと、その脇に丸い池が。
幼少の頃より、池があると覗かずにはいられない質なので、引き寄せられるように近づいて行くと、そこを泳いでいたのはコイや金魚ではなく、シロチョウザメとイトウ。
手を伸ばせば魚に触れられてしまう池に、こうした大型魚? 何かスゲェ?!(笑)
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池の水に触れてみると、キリッと冷たい。魚津は、“いい水”が湧き出る地域らしいのだけど、この池も恐らくは豊富な湧き水を使った、新水垂れ流し方式の池なのだろう。
池の魚たちのお陰で、すっかり楽しい気分となった所で、改めて入館。
館内はちゃんと、リニューアル効果で綺麗になっていた。

魚津水族館に来るのは初めてなので、リニューアル前を知らないのだけど、リニューアルの前後で行ってる友人の情報によれば、大きくは変わっていないらしい。
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入館後すぐに出迎えてくれるのは、富山の河川コーナー。
ここで気になったのは、背景の擬岩に植栽されたコケや植物。
何気なく見えるこれらの植栽だが、屋内で、しかも照明でそれを維持するのはかなり大変なこと。担当スタッフ氏の苦労が想像できてしまうのだけど、すごく綺麗で涼しげで、水槽の中身よりも、そちらに見とれてしまった(笑)

オレが行った日の魚津は天気も良く、蒸し暑かったのだけど、富山に寒そうなイメージを持っているオレからすると、こうした涼しげな雰囲気は気分を盛り上げてくれたりする。

順路を進むと、富山湾の生き物コーナーを抜け、深海生物のコーナーへと至る。
富山湾と言えば、やはり深海コーナーだろう。水深が深い富山湾をテーマにした展示を行っているという魚津水族館であるからして、何かしら興味深いものが見られるだろうと期待していた。
しかし… 暗い。暗すぎる。
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深海の水槽というのは、どこでも多少は暗くされているのが普通だが、魚津水族館のものは真っ暗なのだ。
見えにくい、ではなく、見えない、のだ。
写真が撮りにくいとかそういう次元の話ではなくて、天気のいい屋外から直接ここに来たりすると、あまりの暗さに何も見えないくらいで、しばらくその場で暗さに目を慣らす必要があったほどだ。
水槽の中身は、日本海ならではの面白いものゴロゴロしている。しかし見えない…
水槽のアクリルパネルは2重にされ、結露しないようにされているなど、イマドキの水族館らしい工夫も見られるのだけど、この暗さではそんな結露対策も意味をなしていない。せっかくスゴイものを展示しているのだから、せめて見えるくらいの明るさにすべきではないかな?
オレは深海コーナーにいた時間も長かったけれど、あまりの暗さにほとんどの観客は素通り。写真撮影には苦労したけれど、お陰で他の観客の邪魔にならず済んだ。
他人事ながら、これではあまりにももったいないよねぇ…

深海コーナーを抜けると、日本最古? のトンネル水槽を持つ富山湾大水槽が現れる。
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リニューアル効果か、水槽は明るく、古くさい感じはあまりしないけれど、鉄骨だらけで狭く小さい名物の? トンネルは時代の流れと水槽技術の進化を実感させてくれる。
大水槽の周辺に水槽が並び、そこから2Fへと至る通路、2Fにも少し水槽があるものの、この辺りにある水槽がこの水族館のほぼすべて。
あとは出口に向かう通路にあるウミガメプールと、屋外のアザラシ(ひとつ前のブログ参照)、ペンギンがいて終わり。普通の人なら、じっくり見ても2時間あれば事足りるくらいだろうか?

最新の施設と比べると、素朴な感じもあって、どことなく懐かしさを感じたり、今となっては、ちょっと旧いタイプの水族館の部類なんだろうと思う。
でも、そんな部分がこの水族館の魅力にもなっているんじゃないかなぁ、と。
リニューアル直後とは言え、全面的な改修ではなく、あくまで古くなった館内を綺麗にするというのが主な目的だったようで、魚津水族館が持つ味わい? はそのまま残っているのだろうと思う。個人的には初めてだったこともあり、しっかり楽しんできた。

先にも書いたように、規模はそれほど大きくはないけれど、展示はちゃんと富山湾など富山の海や自然を感じさせてくれる。
こんな風に言っては失礼かも知れないけど、思った以上に楽しく魅力的な水族館だった。
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