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さいたま水族館の悲劇 [雑談]

つい先日の話だ。
さいたま水族館の外池の魚、約300匹が死ぬという事件が起きた。
池の水からは塩素が検出され、何者かが、何かしらの毒物(塩素系の薬剤)を池に流し込んだことによるものらしい。
ニュースなど報道もなされているから、知っている人も多いだろう。
悲劇の舞台となった外池は、餌やりなど魚たちとのふれあいを楽しめる、さいたま水族館の大きな魅力となっていた場所。ゴールデンウィークを控え、水族館にとっては商業的にも大きな痛手だろう。

信じられないのは、同じような事件は2月にも起きていて、その時は当時、池にいた約500匹の魚たちが全滅したという。
まったく酷い話だ。

ニュースにはなった。しかし、死んだのが魚だったからか、大騒ぎ、というほどではなかったような気がする。
でも、この犯人がしでかしたことは、テロと言ってもいいくらいのことだ。
もし、全滅したのが、どこかの水族館の屋外のプールで飼われているイルカだったらどうだろう?
殺されたのが、500匹の犬や猫だったなら…


先にも書いたように、庭の池での餌やりは、さいたま水族館の大きな魅力だった。
しかも、餌を食べに集まって来るのが、コイばかりでなく、巨大なアオウオやソウギョまでいるというのがさいたま水族館ならではのスペシャルだった。
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しかし、それがすべて失われてしまったのだ。その損失は想像以上に大きい。
何故なら、同じものを取り戻すには、長い時間がかかるし、中には取り戻せないものもいたのだから。

例えば、アオウオ。
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まず、手に入りにくい。
手に入ったとしても、かつてのサイズまで成長するには長い時間が必要だし、さらに、コイのように慣れやすい魚ではないから、以前のように人の前に寄ってくるようになるまでにも長い時間がかかるだろう。そこはソウギョも同様だ。
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また、2月に死んだ魚の中には、今や手に入らないレイクスタージョンもいた。
何匹いたのかは分からないが、20年くらい前に輸入されたものの生き残りがいくつかの水族館に残っている程度だったのに…
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それら貴重な魚たちに加え、オレのお気に入りだった奥の“無国籍池”も失われてしまったのだろうと思うと、本当に残念で、腹立たしい。

3ヶ月ほどの間に、同じような事件が2回も起きた。
再発は防止できるのだろうか?
そもそも、この事件には不思議な点がいくつもある。
池の魚を殺すということ自体が? さいたま水族館やそこで働く人への恨み? 羽生市に恨みを持つ人? なんて意見も。

また、塩素と言われている使用毒物についても、あれだけ大きな池の魚を根こそぎ殺すほどの塩素と言ったら、ちょっとやそっとの量ではない。
いくら屋外で夜中とは言え、監視カメラなども付いているのだろうし、ポリタンクをいくつも運び込むようなことは難しいんじゃないかと思うのだ。
そのため、関係者による犯行なのでは、みたいなことを言う人もいるくらい。
もっとも、個人的には、事件の全容が解明された所で、失われた魚たちが戻ってくる訳でもないので、そういうのは案外どうでもよかったりする。

しかし、犯人が早く捕まること、同じような犯罪がもう起こらないこと。
その2点については、水族館好きとしては、やはり祈らずにはいられない。
誰が何のためにこんなことをしたかは分からないが、さっさと捕まって、然るべき罪に処されることを強く望むのみ。
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