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今シーズンのオオワニザメ@竹島水族館 [サメ]

今年も竹島水族館にオオワニザメがやって来た。

余所の水族館では搬入されたという話を聞かないのに、竹島水族館では毎年のように搬入され、今回で3回目だという。
残念ながら、現在は展示を終了してしまっているけれど、オレは何とか間に合い、今回も生きた姿を見ることができた。

3月30日、竹島水族館のフェイスブックに搬入を知らせる書き込みが。
それに連動するかのように、愛知在住の友人が写真を撮ってアップしていた。
見たことがあるものとは言え、貴重なものであることは間違いなく、しかも、そんなの見せられれば見に行きたくなってしまうものだ。
しかし、その週は金曜までスケジュールが埋まっていて、駆けつけることができない…
間に合うのか? でも行きたい。金曜でも生きてるようなら、絶対行こう!!
その週はそんなことばかり考えていたような気がする。
そして木曜日の夜、生存の確認をしたところ、まだ生きていて、時折泳ぐこともあるとのことだったので、翌日は予定通り、蒲郡へと向かった。

オオワニザメがいる水槽へ行くと… ジッとしてる。
IMG_9954.jpg
動きだすまで、他の水槽を眺めながら、オオワニザメの水槽前と館内を行ったり来たり。
そんなオレを見掛けた顔見知りのスタッフ氏が声を掛けてくれた。
「今日はオオワニザメですか? 後で強制給餌するんで、見ます?」
まったくありがたい申し出である。

搬入された深海ザメは、急減圧の影響などもあり、すぐに餌を食べないのが普通だ。
しかし、生き物であるからして、食べなければ衰弱するだけ。水族館で生かし続けるためには、餌付けしなくては先には進めない。
しかし、相手に食べる気がない。そこで、強制的に餌を呑み込ませて、とりあえずの体力を確保するのが強制給餌の目的だ。
もちろん、魚を捕まえて無理矢理餌を食べさせるのだから、リスクもあるけれど、それによって弱っていた個体が元気を取り戻したり、餌を食べなかったものが食べるようになることもある。

強制給餌は2人掛かり。ひとりが魚の動きを封じ、もうひとりが口を開けさせて、中に餌を押し込むのだ。
IMG_9948.jpg
しかし、小ぶりとは言え、そこは鋭い歯を持つオオワニザメだ。
何かの拍子で歯が当たったり、口をパクリとでもやれば、大ケガは免れない。
アロワナなら強制給餌の経験がオレにもあるけれど、サメの強制給餌はやりたくないなぁ。横で作業を見学しながら、ヒヤヒヤしてた(笑)

強制給餌後しばらくは、水底でジッとしていたのだけど、その後、思い出したように泳ぎ始めた。
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これまで搬入された個体でもっとも綺麗、とスタッフ氏も話す通り、体に傷がほとんどなく、とても綺麗な状態。
見るのは初めてでないけれど、こんなに泳ぐ姿を見たのは初めて。それだけでもラッキーなのに、どういうワケか、この遊泳時には人がおらず、幸運にもじっくり撮影することができた。
珍しいサメだけに、水槽前には常に誰かしらお客の姿が。しかし、その数分間は水槽周辺にほぼ誰もおらず、お陰で、今まででもっともカッコいいオオワニザメの写真が撮れた。
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残念ながら、オレが行った翌日に展示が終了してしまったので、その後の状態等は不明だけれど、個人的には間に合ってよかった。
いいもの見られて良かった!!

オオワニザメは所謂、深海ザメではなく、浅い海域にも生息している。
竹島水族館に搬入されたものは、いずれも深海域で捕獲されたものだが、何かしら飼う方法があるんじゃないか? みたいな期待? をしている。

竹島水族館は、現状、日本で唯一のオオワニザメの搬入がある水族館である。
サメ好きとしては、そんな難題を是非ともクリアして欲しいなぁ、と願うばかり。
いつ行っても、珍しいオオワニザメに会える… そう考えただけでドキドキしちゃうでしょ?
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