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サンピアザ水族館のリニューアル大水槽と気になる魚 [水族館インプレッション]

再び北海道の話。
千歳サケのふるさと館を出た後、リニューアルしたという大水槽を見ておこうと、その足で新札幌のサンピアザ水族館へ向かった。

サンピアザ水族館に来るのは2年ぶりだから、水槽の住人もいろいろと変わっていた。
目的の大水槽は、かつては大型アジ類のみが泳いでいる水槽で、中にはカラフルなテーブルとタイル張りの壁みたいなが魚礁? が無造作に入っているだけだったのだけど、それらはリニューアルで姿を消し、南国のサンゴ礁へと生まれ変わっていた。
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ちなみにリニューアル前
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ワケの分からない構造物? に代わって擬岩が設置され、水槽内は今風な感じに。
ただ、その擬岩は水槽の中央よりアクリル面に近い位置にあって、水槽の奥が見にくい。
奥行き感を出すのにあえて見えづらい部分を作るのはテクニックだが、完全に見えなくしてしまうのでは意味がないんじゃないかなぁ?
また、その擬岩がアクリルパネルに近すぎるのか、むしろ狭くなったようにさえ感じた。

魚はタカサゴやフエダイ類など、南国のものが中心で、その数もかなり多い。
ただ、サメやエイがドチザメやホシエイなどの温帯種だったのが少々違和感。
もっとも、北海道の人たちからすれば、それらも暖かい海の魚、というイメージなのかも知れないけれど…
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何匹か入っていたニセゴイシウツボが忙しそうにギュンギョン泳ぎ回っていた(笑)

それより何より気になったのは、水の濁り。
濁りはかなり強くて、水槽内はぼんやりした雰囲気になっている。
リニューアル前、と言っても2年前に1度見ただけだけど、水が濁っていたという記憶はなかったんだけど…
オレが行った日が偶然濁っていたのか、いつもそうなのかは分からないけれど、水槽そのものの魅力にも大いに影響する部分だけに、改善を望みたいところだ。

展示されている生き物については、残念な印象を抱くことの多いサンピアザ水族館なのだけど、だからこそ、なのか、時々綺麗な個体がいたりするとものすごく驚かされる。
そんな驚きその1がイトウ。
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飼育下にあるサケ・マス類は顔が丸くなってしまい、本来の魅力が失われてしまいがち。
シャープな顔つきが魅力のイトウは、とりわけその傾向が強い。
でも、これ、どうよ? シャキッと尖った顔つき。
まさか、ここでこんなにカッコいいイトウと出会えるとは思ってなかったから、ちょっとした感動を憶えたよ(笑)
ただし、しばらく飼われている内に、このシャープさは徐々に失われていってしまうのだろうから、カッコいい姿が見たい人はなるべくお早めに!!


もう1匹はイトウがいた水槽の向いに並んだ小さな水槽にいたキタノトミヨ。
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この手のトゲウオ類は、写真を撮ろうとするとかなりの難敵だ。
小さな魚にしては好奇心が強いのか、水槽の前に近寄ると近づいてくることがよくあるのだけど、こちらが少しでも動くとすぐに逃げ隠れてしまう。
メダカくらいの大きさしかないから、大きな水槽で奥の方に行かれてしまうと、もうお手上げなのだ。
しかし、サンピアザ水族館のような、家庭用くらいの小さな水槽にいると話は別だ。
どこにいてもちゃんと見える。
しかもそれが、意外と綺麗な体型をしてたりすると、へぇ~!! とここでもちょっとした驚きを得られる。
しかも、写真のように、体型などに乱れはなく、ちゃんとした個体。
それだけで、なんだか有り難みも増すような…

そんな風に思えてしまうほど、サンピアザ水族館の生き物はどれも、本当に綺麗じゃない。
当たり前の状態のものがいるだけで、ちょっとした感動って異常なこと。
館内のスタッフ氏は皆、とても親切にしてくれるので、なおさらに残念に思えてくる。

水槽のリニューアルもよいのだけど、その前に、既存の水槽の中身をリニューアルして欲しいものだ。
北海道には他にもいい水族館がいくつかあるのだし、大変大きなお世話ながら、今のままでは、存在意義が問われる自体にもなりかねないのでは? みたいに思ってしまった。
とは言え、無くなってしまうのは寂しいので、何とか頑張って欲しいなぁ…
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