新生・マリンピア日本海（新潟）：ミストラルの水族館ブログ：SSブログ

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長崎バイオパークのピラルクー水槽｜マリンピア日本海の気になる魚 Vol.3 ブログトップ

新生・マリンピア日本海（新潟）　[水族館インプレッション] [編集]

7月にリニューアルしたマリンピア日本海へ行ってきた。

リニューアル効果か、連日の大混雑ぶりが伝わっていたが、冬を目前に控えた今なら、混雑も落ち着いているだろうと足を運んでみた。

でも、新しい水族館に対する期待は、それほど大きくなかったのが正直なところ。
いち早く足を運んだ知人たちのインプレッションはいずれも「綺麗にはなってたけど、内容は変わってない…」というものが多かったのに加え、以前の水族館、つまりリニューアル前は、別段悪くもないけれど、強い印象も残らない…　みたいな印象だったからだ。
でも、リニューアルの効果は高く、オレが行ったのは平日の、しかも雨まで降ってる日だったにも関わらず、館内には結構な人が。
混雑しているというほどではなかったけれど、水槽前でじっくり撮影を…　というほどは空いてなかった。

3年ぶり、2度目のマリンピア日本海に到着すると…　そこには大きく姿を変えたエントランスが。
リニューアルでもっとも大きく変わった場所はここだろう。

建て増しされた新エントランスには、フローリングのフロアに明るい新しい水槽が並び、見知らぬ水族館に来たような印象を与えてくれる。

ただ、そこに並んでいるのは、サンゴ、マングローブ、有明海の干潟など、館名に“日本海”と付く水族館にしては少々？　な感じ。

その新設ゾーンを抜けると、かつてエントランスだったフロアへ至る。
日本海大水槽の上部だった部分は、大水槽と仕切られた磯の水槽へ。背後に映し出されていた日本海の日の出日の入りなどの映像はなくなり、青く照らされた壁に。

一方、階下の大水槽は以前とは大きく変わっていて、水槽のあるフロアも含めて大改修され、以前の薄暗く見にくかった大水槽は劇的に見やすくなっていた。

照明だけでなく、底砂が敷かれ、擬岩も作り直されていたけれど、水槽自体は以前のまま。
そこで気になるのは、アクリルパネルの継ぎ目。
やけに存在感のある継ぎ目のせいで、水槽周辺の新しさの中で、水槽だけが古くさく見てしまうように感じた。見やすさという意味でも、ここは是非、改修した方がよかった部分だと思うのだけどねぇ。

その他の水槽でも、大水槽と同様、水槽そのものはそのままに、塗装、擬岩、そして照明がやり直され、明るく、綺麗に見えるように改修され、新しくできた水族館のように見える。
以前の水族館の古臭さを生み出していた全体的な薄暗さが解消されたことで、水槽の見やさだけでなく、館内の雰囲気も今風な感じに。

ただし、水槽の中身は以前と大きく変わっておらず、また、同じような内容の水槽が形を変えていくつかあったりと、見せ方も含め、展示は以前の水族館から大きく変わってはいない。もっとも、意図的に変えてないのかも知れないけれど。
また、気のせいか、以前よりも“日本海”や“新潟”を感じさせる展示が減ったような気がして、館名の“日本海”が少々違和感。
どうせなら、リニューアルを機に、館名も変更すれば…　なんて思ったり。

数十億の予算が投じられたリニューアルだけに、それがもたらしたであろう新しい設備の数々が館内の至る所に見て取れたが、その一方で残念だったのが、ペンギンプール。

陸地部分を中心に大きくリフォームされていたが、肝心の水中部分は大人の膝くらいの水深しかなく、せっかくのガラス張りのプールも、ペンギンの泳ぎを堪能するのには役不足。
イマドキ水族館に変貌するのなら、ここももっと水深のあるものが欲しかったなぁ、と。

館内も徹底的にリフォームされて、新しくできた水族館みたいになったけれど、“新しい水族館”にはなってなかった。リニューアルという言葉から期待するような“新しさ”とは意味合いが違っていた、ということなんだと思う。
じゃあ、つまらなかったのか、と言われれば、先に行った知人たちのお陰でハードルが下がったのが功を奏したか、それなりに楽しんではきたのだけどね。

綺麗な水槽で魚を眺めていれば楽しい…　そんな人なら十分満足できると思う。