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長崎ペンギン水族館(長崎) [水族館インプレッション]

長崎県には水族館が3つもあるものの、それぞれが所謂、大規模水族館ではないせいか、何もかもが揃っている、というワケにはいかないようだ。
例えば、イルカを見るなら海きららだが、そこには人気の高いペンギンはいない。
ペンギンに会いたければ… 長崎市内の長崎ペンギン水族館に足を運ぶ必要がある。
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長崎ペンギン水族館。
その名もズバリ、ペンギン水族館であるからして、ペンギンが主役の水族館だ。
長崎にペンギンがいるワケでもないのに、どうしてペンギン水族館なのかと言うと、かつて南氷洋捕鯨が行われていた時代、長崎から出航したそれらの捕鯨船が、南極からペンギンを連れ帰ってきた、というのがルーツらしい。
それらの受け入れ先だった旧長崎水族館は、コウテイペンギンなども飼育されていた歴史を持つなど、やはりペンギンの飼育、展示に長けていたようだ。
今でこそ、ペンギンに注力した水族館もいくつかあるが、少し前まではペンギン好きに“聖地”なんて呼ばれることもあったほどの国内No.1のペンギン展示施設だ。
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長崎周辺で見られる魚や、何故かメコンオオナマズがいたりなど、ペンギン以外の展示も少しあるが、それもおまけみたいなもの。主役はやはりペンギンだ。
実際、日本で飼育されている11種類中、8種類が展示されており、国内で見られるペンギンはほぼ、見られる。
屋内の亜南極種、屋外の温帯種という区分は他の水族館と変わらないが、どちらの飼育スペースも広々としていて、ペンギンを楽しむには十分な施設だ。

オウサマやジェンツーなど4種類が暮らす亜南極ゾーンは、屋内だが陸地も広々。水深4mのプールも備えている。
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天井には大きな天窓がいくつも備わり、太陽光が十分に射し込んでいる。屋内飼育される亜南極種の飼育スペースとしては、どこよりも明るいのではないだろうか。
広々スペースに反して、個体数が少ないのがやや物足りない感じがするものの、ペンギンのいる床面が観覧フロアより少し高くなっているので、大人でも見やすい作りになっているのも好印象だった。
ただし、展示スペースがとても明るい分、ガラスの汚れが気になってしまう。
仕方がないことと分かってはいるのだけれど…

温帯種が暮らす屋外飼育スペースにはそんな問題はない。
こちらも広々としたスペースにSpheniscus属の3種が暮らしている。
それぞれの展示ゾーンでも、ペンギンたちが思い思いの表情や動きを見せてくれるが、それ以上に感動的だったのが、水族館前の海にペンギンたちが放たれるペンギンビーチだ。
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もちろん網で仕切られた部分ではあるのだけど、それでもどんなプールよりも広く、波があり、小魚もいる自然の海だ。
砂浜を歩く姿、海を泳ぐ姿が、まるで自然の中で暮らすペンギンを見ているような気分にさせてくれる。
当のペンギンたちも、生き生きと楽しそうなので、眺めているこちらも楽しくなってくる。
このペンギンビーチは、どこのどんなペンギン展示よりも素敵だと思った。
個人的には、国内No.1フンボルトペンギン展示だと思う。

温帯ペンギンと言えば、もうひとつ、フェアリーペンギンの展示プールもよかった。

小さなフェアリーペンギンには十分過ぎるほどの広さがあるのに、5羽しかいないのが少々残念だが、砂地になっている陸地部分は、まばらに草が生えていたりして、これまた生息環境を想像させる。
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ただ、オレが行った日には、残念ながら陸地を歩き回る個体はいなかったけれど…


決して規模の大きな水族館ではないけれど、簡単な食事ができるスペースもあるし、ペンギンだけでなく魚やカニなんかも見ることができて、水族館に行ったという満足感はちゃんと得られる。
しかも、主役のペンギンはどこよりも多い8種類を見ることができるのに、入館料はたったの500円!!

入館料に対する満足度が非常に高い個性派水族館でありました。
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